不登校の子どもがスマホのルールを守らない時 親ができる3つのこと

CoCon編集部

THE INSIGHT / お悩み解決

不登校のお子さんが、スマホの利用ルールを守ってくれず、どう対応すればいいのか悩んでいませんか?「約束の時間になってもやめない」「隠れて使っている」「注意すると感情的になる」といった状況に、保護者の方も疲れてしまうことがあるかもしれません。この問題は、決してあなたやご家庭だけが抱える特別なものではありません。多くの方が同じように試行錯誤しています。

不登校の子どもにとって、スマホはどんな存在?

学校に行かない生活の中で、お子さんにとってスマホは単なる娯楽以上の意味を持つことがあります。外の世界との繋がりが減る中で、スマホが大切な居場所や情報源になっている場合も少なくありません。

スマホが果たす「居場所」としての役割

不登校の子どもたちにとって、スマホは以下のような役割を果たすことがあります。

  • 友達とのコミュニケーションツール(SNS、オンラインゲーム)
  • 趣味や興味を深める情報源(動画、漫画、学習コンテンツ)
  • 現実のストレスからの逃避、安心できる空間
  • 孤独感を埋める手段

学校に行けないことへの罪悪感や、将来への漠然とした不安を抱える中で、スマホの世界は一時的にでもそうした感情から解放される場所になりえます。そのため、親がルールを設けようとすると、「唯一の居場所を取り上げられる」と感じ、強く反発してしまうケースも少なくありません。

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保護者の不安がルール設定を難しくする側面

お子さんが不登校になり、スマホに没頭する姿を見ると、「このままで大丈夫だろうか」「もっと勉強や他の活動をしてほしい」と、保護者の方も大きな不安を感じるのは当然のことです。その不安から、つい厳しくルールを設けたり、一方的にスマホを取り上げたりしたくなるかもしれません。

しかし、お子さんにとってスマホが心の拠り所になっている場合、親の焦りや不安がそのまま伝わってしまうと、かえって心を閉ざしたり、反発を強めたりすることにも繋がりかねません。まずは、お子さんの状況とスマホの役割を理解しようとする姿勢が大切です。

子どもがスマホルールを守らない時の「NG行動」

お子さんがスマホのルールを守らない時、保護者の方がとってしまいがちな、しかし避けるべき行動があります。これらは、親子の信頼関係を損ね、問題をさらに複雑にする可能性があります。

⚠️ 注意

一方的な取り上げや感情的な叱責は避けましょう。

親が感情的になると、子どもは「話しても無駄だ」と感じ、ますます心を閉ざしてしまうことがあります。また、一方的にスマホを取り上げることは、子どもにとって「大切な居場所を奪われた」という強い不喪失感や怒りにつながり、親への不信感を募らせる原因にもなりかねません。

また、ルールをコロコロ変えることもNGです。子どもは親の言動に一貫性がないと感じ、混乱したり、ルール自体を軽視するようになったりします。大切なのは、冷静に、そして一貫性を持って対応することです。

今日からできる3ステップ:親子で歩み寄るスマホとの付き合い方

お子さんが不登校でスマホのルールを守らない時、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、お子さんとの関係を壊さずに、共にスマホとの付き合い方を考えるための3つのステップをご紹介します。

1

子どもの気持ちとスマホの役割を理解する姿勢から始める

まずは、お子さんがなぜスマホに没頭するのか、その背景に目を向けてみましょう。どんなゲームをしているのか、どんな動画を見ているのか、少し興味を持って尋ねてみるのも良いかもしれません。もし可能であれば、一緒に少しだけ見てみることで、お子さんの世界を理解するきっかけになることもあります。一方的に「やめなさい」と言うのではなく、「〇〇は面白い?」といった声かけから始めてみてください。

2

親子で「納得感のある」ルールを再構築する

既存のルールが守られないのであれば、それはお子さんにとって納得できない部分があるのかもしれません。一方的に親が決めるのではなく、お子さんの意見も聞きながら、一緒にルールを話し合う場を設けてみましょう。例えば、「何時までなら納得できる?」「どんな時に使うか、一緒に考えてみない?」など、お子さんを対等なパートナーとして尊重する姿勢が大切です。ルールは、シンプルで具体的に、そして「なぜそのルールが必要なのか」を明確に伝えることで、お子さんも理解しやすくなります。

3

ルールは「見守り、柔軟に見直す」ものとして捉える

一度決めたルールが、すぐに完璧に守られるとは限りません。大切なのは、完璧を求めすぎず、お子さんの努力を認め、見守る姿勢です。もしルールが守れなかった時も、感情的に叱るのではなく、「どうして守れなかったのかな?」「このルールは、〇〇にとって少し難しかったかな?」と、一緒に原因を探り、必要であればルール自体を見直す柔軟さも持ちましょう。お子さんの成長や状況に合わせて、少しずつ調整していくことが大切です。

スマホ以外の居場所や活動を提案する視点

スマホへの没頭を減らすためには、スマホ以外の世界にも目を向けてもらえるような働きかけも有効です。強制するのではなく、あくまで選択肢を提示するスタンスが重要です。

子どもの興味関心を探り、多様な選択肢を提示する

お子さんがスマホで何に興味を持っているのかをヒントに、リアルな世界での活動や他の学びの場を提案してみましょう。例えば、ゲームが好きならプログラミング教室やeスポーツ、動画が好きなら動画編集やイラスト制作など、興味の対象を広げるような選択肢をいくつか提示してみるのも良いでしょう。オンラインで参加できるフリースクールや習い事も増えています。 CoConでは、お子さんの「好き」を見つけるヒントや、多様な居場所の情報を発信していますので、ぜひ参考にしてみてください。

💡 ワンポイント

お子さんが夢中になっていることの「なぜ」を深掘りしてみましょう。例えば、ゲームの達成感が好きなら、現実世界で小さな目標を達成する喜びを体験できるような活動を提案できないか、考えてみるのも一つの方法です。

保護者自身の心のケアと専門機関への相談

不登校のお子さんのスマホ問題は、保護者の方にとっても大きなストレス源となります。自分一人で抱え込まず、心のケアをすること、そして必要であれば専門機関のサポートを借りることも非常に大切です。

親自身の心の状態を整える

お子さんの状況に一喜一憂し、不安やイライラを感じるのは自然なことです。しかし、親自身の心が疲弊していると、冷静な対応が難しくなってしまいます。信頼できる友人やパートナーに話を聞いてもらったり、不登校の保護者会に参加したりして、気持ちを共有する場を持つことも大切です。完璧な親を目指す必要はありません。自分を労わる時間も意識して作りましょう。

専門家や相談機関への相談も視野に

もし、お子さんのスマホ依存が深刻で、日常生活に支障が出ていると感じたり、親子の関係が非常に悪化したりしている場合は、専門機関への相談を検討してみてください。

  • スクールカウンセラーや教育相談窓口
  • 児童精神科医や心療内科
  • 不登校支援団体、フリースクール
  • 地域の保健センター

専門家は、お子さんの状況を客観的に評価し、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。また、保護者の方の不安な気持ちを受け止める役割も果たしてくれます。一人で抱え込まず、外部の力を借りることは、決して弱いことではありません。CoConも、あなたの隣で一緒に考えます。

もし、お子さんの言動から自傷行為や希死念慮の兆候が見られる場合は、迷わず専門機関や以下の相談窓口に連絡してください。
よりそいホットライン:0120-279-338
こども家庭庁:相談窓口一覧

焦らず、子どもの成長を信じて見守りましょう

不登校のお子さんのスマホ問題は、一朝一夕には解決しない、根気のいる課題です。しかし、お子さんがスマホに没頭しているのは、多くの場合、何らかの心のSOSであったり、外の世界とのバランスを取ろうとする努力の表れでもあります。

保護者の方ができることは、まずお子さんの気持ちに寄り添い、スマホの役割を理解しようとすること。そして、一方的に押し付けるのではなく、対話を通じて共にルールを考え、柔軟に見守っていくことです。完璧を目指さず、小さな変化を喜びながら、焦らず、お子さんの成長を信じて見守る姿勢が、きっと良い方向へと繋がっていくはずです。

不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。

よくある質問(FAQ)

Q.不登校の子どもがスマホルールを守らないのは、親の育て方が悪いからでしょうか?
A.いいえ、あなたが悪いわけではありません。不登校の子どもにとってスマホは大切な居場所やストレス解消の手段であり、ルールが守られない背景には複雑な要因が絡んでいます。あなただけが抱える問題ではありませんので、ご自身を責めないでください。
Q.スマホを取り上げても良いのでしょうか?
A.一方的な取り上げは、子どもにとって「大切な居場所を奪われた」と感じさせ、親への不信感を募らせる可能性があります。まずは子どもの気持ちを理解し、対話を通じて納得感のあるルールを一緒に考えることから始めることをおすすめします。
Q.スマホ以外の興味を持たせるにはどうすれば良いですか?
A.お子さんがスマホで何に興味を持っているかを探り、それをヒントにリアルな活動や他の学びの場を提案してみましょう。強制するのではなく、選択肢を提示するスタンスが大切です。オンラインの習い事やフリースクールなども視野に入れると良いかもしれません。
Q.ルールを決めてもすぐに破ってしまいます。どうすれば良いですか?
A.一度決めたルールが完璧に守られるとは限りません。完璧を求めすぎず、お子さんの努力を認め、見守る姿勢が大切です。ルールが守れなかった時も感情的に叱らず、一緒に原因を探り、必要であればルール自体を見直す柔軟さも持ちましょう。
Q.どこに相談すれば良いかわかりません。
A.スクールカウンセラーや教育相談窓口、児童精神科医、心療内科、不登校支援団体、地域の保健センターなど、様々な相談機関があります。一人で抱え込まず、外部の力を借りることは、決して弱いことではありません。CoConも、あなたの隣で一緒に考えます。

参考になるサービス・情報

お住まいの状況に合わせて、次のような外部の窓口・サービスも活用できます。最新の内容は各サイトでご確認ください。

🆘 ひとりで抱えこまないで — 相談できる窓口

つらい気持ちや、いのち・こころの危機を感じたときは、ひとりで抱えこまず、下記の窓口にご相談ください(無料・秘密は守られます)。

  • よりそいホットライン0120-279-338 (24時間・無料)
  • 24時間子供SOSダイヤル0120-0-78310 (文部科学省)
  • チャイルドライン0120-99-7777 (18歳まで)
  • 児童相談所虐待対応ダイヤル189 (いちはやく)
  • 児童相談所相談専用ダイヤル(子育ての悩み)0120-189-783
  • いのちの電話(ナビダイヤル)0570-783-556 (10:00〜22:00)
  • いのちの電話(フリーダイヤル)0120-783-556 (毎日16:00〜21:00・毎月10日8:00〜翌8:00)
  • こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556 (厚生労働省)
  • まもろうよ こころ(厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

生命の危険が迫っている・今すぐ助けが必要なときは、迷わず 110(警察)・119(救急)へ。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴

本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。

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この記事を書いた人

CoCon編集部

不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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