不登校と起立性調節障害 病院以外でできる家庭でのサポート3ステップ

CoCon編集部

THE INSIGHT / お悩み解決

お子さんが朝なかなか起きられず、学校に行けない日々が続くと、「もしかして起立性調節障害(OD)?」と不安を感じる保護者の方は少なくありません。病院を受診すべきか、それとも他にできることがあるのか、どうすれば良いかわからず、ご自身を責めてしまうこともあるかもしれませんね。

でも、安心してください。不登校と起立性調節障害は密接に関わることが多く、あなたのお子さんだけが特別なのではありません。そして、病院での治療はもちろん大切ですが、家庭でできるサポートもたくさんあります。CoConは、そんな不安を抱える保護者の皆さんに寄り添い、お子さんが少しでも楽に過ごせるようになるための具体的なヒントを一緒に考えていきます。

朝起きられない、だるい…「もしかして起立性調節障害?」と不安なあなたへ

お子さんが朝起き上がれない、立ちくらみやめまいがひどい、倦怠感が続き学校に行けないといった状況が続くとき、多くの保護者の方が「起立性調節障害(OD)ではないか」と心配されます。

起立性調節障害は、自律神経のバランスが乱れることで、立ち上がった際に脳への血流が一時的に低下し、さまざまな身体症状を引き起こす病気です。特に成長期の子どもに多く見られ、不登校の原因となることも少なくありません。お子さんが「怠けている」のではなく、体の不調によって学校生活が困難になっている可能性を理解することが、まず第一歩です。

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不登校と起立性調節障害の深い関係

起立性調節障害の主な症状には、以下のようなものがあります。

・朝起きられない、午前中に体調が悪い
・立ちくらみ、めまい、失神
・強い倦怠感、疲れやすい
・頭痛、腹痛
・食欲不振、吐き気
・動悸、息切れ

これらの症状は、特に午前中に強く現れる傾向があるため、学校の開始時間に間に合わず、結果として不登校につながることが非常に多いのです。お子さん自身も「学校に行きたいのに体調がついていかない」という葛藤を抱え、精神的にもつらい状況に置かれている可能性があります。

まずは、お子さんのつらさを理解し、「怠けているわけではない」というメッセージを伝えることが、何よりも大切です。

病院以外でできること「今日から始める3つのステップ」

起立性調節障害の疑いがある場合、まずは小児科や心療内科などの専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。しかし、病院での治療と並行して、ご家庭でできるサポートもたくさんあります。ここでは、今日から実践できる3つのステップをご紹介します。

1

子どもの心と体の状態を「観察」する

お子さんの体調がどのような時に悪化し、どのような時に比較的良いのかを注意深く見てみましょう。朝の具体的な症状、日中の過ごし方、夜の様子、食事や睡眠のリズムなど、日々の変化を記録するのも有効です。また、学校に行けないことに対して、お子さんがどんな気持ちを抱いているのか、言葉にならないサインにも耳を傾けてみてください。無理に聞き出そうとせず、ただそばにいて、安心して話せる雰囲気を作ることが大切です。

2

生活リズムを「ゆるやかに」整える

起立性調節障害の子どもにとって、規則正しい生活リズムは非常に重要です。しかし、いきなり「早寝早起き」を強制するのは逆効果になりかねません。まずは、できる範囲で、少しずつ改善していくことを目指しましょう。例えば、朝はカーテンを開けて自然光を取り入れる、夜は寝る前のスマホやゲームを控える、決まった時間に軽い食事を摂るなど、お子さんの負担にならない範囲でできることから始めてみてください。「完璧」を目指すのではなく、「ゆるやかに」がキーワードです。

3

「安心できる居場所」を一緒に探す

学校だけが子どもの居場所ではありません。家庭の中で安心できる空間を作ることはもちろん、フリースクール、オンライン学習、地域の活動など、お子さんが「自分らしくいられる」と感じる場所を一緒に探してみましょう。無理に外に出ることを促すのではなく、お子さんの興味や関心に寄り添いながら、選択肢を広げていく姿勢が大切です。居場所があることで、孤独感が和らぎ、心身の回復にもつながります。

家庭でできる具体的なサポートのアイデア

上記の3つのステップに加えて、日々の生活の中で実践できる具体的なサポート方法をいくつかご紹介します。

自律神経を整える生活習慣の工夫

起立性調節障害は自律神経の乱れが原因であるため、生活習慣の工夫が症状の緩和に役立ちます。

十分な水分補給: 立ちくらみを防ぐため、起床時や日中にこまめに水分を摂りましょう。
バランスの取れた食事: 鉄分やタンパク質を意識的に摂り、貧血予防にも努めましょう。
適度な運動: 無理のない範囲で、散歩やストレッチなど、体を動かす習慣を取り入れると良いでしょう。午前中に症状が重い場合は、午後に短時間から試してみてください。
睡眠環境の整備: 寝室を暗く静かにし、快適な温度に保つことで質の良い睡眠を促します。

ストレスを軽減するコミュニケーション

お子さんの体調不良や不登校は、本人にとって大きなストレスです。保護者とのコミュニケーションが、そのストレスを和らげる鍵となります。

傾聴と共感: お子さんの話を最後まで聞き、その気持ちに寄り添う姿勢を見せましょう。「そうだったんだね」「つらかったね」といった共感の言葉が、お子さんの安心感につながります。
「頑張れ」を強要しない: すでに頑張っているお子さんに対し、「頑張れ」という言葉はプレッシャーになることがあります。「大丈夫だよ」「ゆっくり休んでいいよ」といった言葉で、安心感を与えましょう。
一緒にリラックスする時間: お子さんの好きなことを一緒に楽しむ時間を作ることで、親子の絆を深め、リラックス効果も期待できます。

💡 ワンポイント

お子さんが元気な日には、少しずつ外出を促してみるのも良いでしょう。近所の公園まで散歩したり、好きなものを買いに出かけたりと、小さな成功体験を積み重ねることが自信につながります。

学校以外の選択肢も視野に入れる

お子さんが学校に戻ることを焦る必要はありません。学校以外の学びの場や居場所があることを知っておくことも、保護者の心のゆとりにつながります。

フリースクール: 個々のペースに合わせた学習や活動ができる場所です。
オンライン学習・通信制学校: 自宅で自分のペースで学べるため、体調に合わせた学習が可能です。
地域のイベントや習い事: お子さんの興味がある分野で、ゆるやかに社会とつながる機会になります。

これらの選択肢を検討する際は、お子さんの意見を尊重し、一緒に情報収集を進めることが大切です。

専門家との連携も大切に「抱え込まず相談を」

病院以外でできることについてお話ししてきましたが、症状が改善しない場合や、お子さんが精神的に不安定な様子を見せる場合は、迷わず専門家を頼ることが重要です。

小児科や心療内科の医師はもちろん、スクールカウンセラー、地域の教育相談窓口、児童相談所なども、不登校や起立性調節障害に関する相談に応じてくれます。保護者の方が一人で抱え込まず、専門家の知恵や力を借りることで、お子さんにとって最適なサポートが見つかるかもしれません。

⚠️ 注意

もし、お子さんが自傷行為をほのめかしたり、希死念慮があるような発言をしたりする場合は、すぐに専門機関に相談してください。命に関わる重要なサインです。
・よりそいホットライン:0120-279-338
・こども家庭庁:相談窓口

あなたと子どもが笑顔で過ごすために、CoConが隣で考えます

不登校と起立性調節障害の問題は、一朝一夕で解決するものではありません。長期的な視点を持ち、お子さんのペースに合わせて、焦らずサポートを続けていくことが大切です。

何よりも、保護者の方がご自身を責めたり、無理をしすぎたりしないことが重要です。CoConは「不登校の家庭をひとりにしない」という姿勢で、皆さんの隣に寄り添い、共に考え、最適な道を見つけるお手伝いをしたいと考えています。今日ご紹介した「病院以外でできること」が、お子さんと保護者の皆さんの心に、少しでも光を灯すきっかけになれば幸いです。

よくある質問(FAQ)

Q.起立性調節障害の症状は、なぜ午前中にひどいのですか?
A.起立性調節障害は自律神経の乱れが原因で、特に朝は副交感神経から交感神経への切り替えがうまくいかず、血圧が上がりにくいため、めまいや倦怠感などの症状が強く出やすい傾向があります。これは「怠け」ではなく、体の生理的な反応です。
Q.子どもが「病院には行きたくない」と言います。どうすればいいですか?
A.無理強いは避け、まずはお子さんの気持ちに寄り添いましょう。なぜ行きたくないのか理由を聞き、不安を理解する姿勢が大切です。病院の役割を説明し、まずは話を聞くだけでも良いと伝えるなど、ハードルを下げてみてください。家庭でできるサポートから始めて、信頼関係を築くことも重要です。
Q.生活リズムを整えたいのですが、夜更かしが直りません。
A.急な変化はストレスになるため、まずは「少しだけ早く寝る」「朝少しだけ早く起きる」といった、小さく達成可能な目標から始めましょう。寝る前のスマホやゲームを控えるルールを一緒に決める、朝はカーテンを開けて自然光を浴びるなどの工夫も有効です。焦らず、段階的に取り組んでください。
Q.不登校で起立性調節障害の子どもに、どんな声かけが良いですか?
A.「大丈夫だよ」「ゆっくり休んでいいよ」「つらい気持ちを教えてくれてありがとう」など、お子さんの現状を肯定し、安心感を与える言葉を選びましょう。「頑張れ」はプレッシャーになることがあるので避けた方が良い場合もあります。
Q.学校以外の居場所を探すには、どうすればいいですか?
A.お子さんの興味や関心を聞いてみましょう。フリースクールやオンライン学習の情報を一緒に調べたり、地域の図書館や公民館での活動、習い事などを提案したりするのも良いでしょう。体験入学や見学から始めて、お子さんが「ここなら行けそう」と感じる場所を見つけることが大切です。

参考になるサービス・情報

お住まいの状況に合わせて、次のような外部の窓口・サービスも活用できます。最新の内容は各サイトでご確認ください。

🆘 ひとりで抱えこまないで — 相談できる窓口

つらい気持ちや、いのち・こころの危機を感じたときは、ひとりで抱えこまず、下記の窓口にご相談ください(無料・秘密は守られます)。

  • よりそいホットライン0120-279-338 (24時間・無料)
  • 24時間子供SOSダイヤル0120-0-78310 (文部科学省)
  • チャイルドライン0120-99-7777 (18歳まで)
  • 児童相談所虐待対応ダイヤル189 (いちはやく)
  • 児童相談所相談専用ダイヤル(子育ての悩み)0120-189-783
  • いのちの電話(ナビダイヤル)0570-783-556 (10:00〜22:00)
  • いのちの電話(フリーダイヤル)0120-783-556 (毎日16:00〜21:00・毎月10日8:00〜翌8:00)
  • こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556 (厚生労働省)
  • まもろうよ こころ(厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

生命の危険が迫っている・今すぐ助けが必要なときは、迷わず 110(警察)・119(救急)へ。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴

本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。

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この記事を書いた人

CoCon編集部

不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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