THE INSIGHT / 心のケア・相談
「子どものことを考えると、夜も眠れない」「もう、疲れた」——。そう感じているあなたは、決して弱いわけでも、親として足りないわけでもありません。不登校の対応が長く続けば、親の心と体がすり減っていくのは当たり前のことです。この記事では、自分を責めない考え方、今日からできるセルフケア、そして無料で使える相談窓口をまとめました。子どもを支えるために、まずはあなた自身を守ること。その一歩を、CoConが隣で一緒に考えます。
「疲れた」と感じるのは、あなたが頑張ってきた証
不登校の子どもに寄り添う日々は、先が見えない不安、周囲の目、家族との温度差など、いくつもの負担が重なります。「疲れた」「しんどい」という気持ちは、これだけのものを一人で背負ってきたからこそ生まれる、自然な反応です。あなたの努力が足りないのではありません。むしろ、限界まで頑張ってきたサインとして受けとめてください。
ワンポイント
飛行機で「酸素マスクは、まず大人が先に」と案内されるのと同じです。親が倒れてしまっては、子どもを支え続けられません。自分を大切にすることは、わがままではなく、家族全体を守るための土台です。
自分を追いつめないための、3つの考え方
心が苦しいときほど、自分を責める考えにとらわれがちです。少し力を抜くための、3つの視点をご紹介します。
「私のせいだ」を、一度手放す
不登校の背景には、学校環境や本人の特性、体調など、さまざまな要因が複雑に絡みます。育て方ひとつで決まるものではありません。原因を自分一人に求めても、状況は動きません。「私のせい」ではなく「今、何ができるか」に目を向けると、心が少し軽くなります。
「解決しなきゃ」から「今日をしのぐ」へ
先のことまで一度に背負うと、押しつぶされてしまいます。「進路は」「将来は」と考えすぎず、まずは今日一日を穏やかに過ごすことを目標にしてよいのです。小さく区切ることで、気持ちに余白が生まれます。
「頑張っている自分」を、自分でねぎらう
誰かにほめてもらえなくても、あなたは十分にやっています。一日の終わりに「今日もよくやった」と、自分に声をかけてあげてください。自分をねぎらう習慣は、心の消耗を防ぐ小さなケアになります。
心と体を守る、今日からのセルフケア
特別なことは要りません。ほんの少し、自分のための時間や余白をつくることが、回復につながります。
今日からできる小さなケア
・睡眠と食事を、できる範囲で整える
・「話を聞いてもらう」だけの相手を持つ(家族・友人・相談窓口)
・SNSで他の家庭と比べすぎない
・完璧な家事・完璧な対応を、いったん手放す
どれか一つでも大丈夫です。「自分を後回しにしない」時間を、意識して少しだけ確保することが、続けていくための力になります。
こんなときは、早めに相談を
眠れない日が続く、食欲がない、涙が止まらない、何も手につかない、消えてしまいたいと感じる——。こうした状態が続くときは、我慢せず専門家に相談してください。かかりつけ医や心療内科・精神科、下記の相談窓口が力になります。つらさを言葉にすることは、弱さではなく回復への一歩です。
ひとりで抱えこまないで — 相談できる窓口
「こんなことで相談していいのかな」とためらう必要はありません。以下は、保護者も利用できる無料の相談窓口です。
相談できる窓口(無料)
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556 (厚生労働省。お住まいの都道府県・政令指定都市の相談窓口につながります。対応時間は自治体により異なります)
- よりそいホットライン:0120-279-338 (24時間・無料。どんな悩みでも)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310 (文部科学省。子どもだけでなく保護者も相談できます)
- まもろうよ こころ:厚生労働省の相談窓口ポータル。電話・SNS相談の一覧が確認できます
生命の危険が迫っている・今すぐ助けが必要なときは、迷わず 110(警察)・119(救急)へ。
お住まいの自治体にも、保護者向けの教育相談やカウンセリングの窓口があります。学校のスクールカウンセラーや、市区町村の教育相談センターも、あなたのための相談先です。
今日からできる3つのステップ
今日は「自分のための5分」を確保する
温かい飲み物を一杯、静かに座る時間でも構いません。自分を後回しにしない小さな習慣から始めましょう。
気持ちを「言葉にして出す」相手を持つ
家族・友人でも、相談窓口でも構いません。話すだけで心は軽くなります。抱え込まず、外に出す練習をしてみましょう。
つらさが続くときは、専門家・窓口に頼る
眠れない・涙が止まらないなどが続くなら、かかりつけ医や相談窓口へ。頼ることは、回復への確かな一歩です。
よくある質問(FAQ)
Q.子どもが不登校なのは、親である私の育て方のせいでしょうか?
Q.保護者でも相談できる無料の窓口はありますか?
Q.心療内科や精神科に行くのは、大げさでしょうか?
Q.家族に理解してもらえず、一人で抱えています。どうすれば?
あわせて読みたい関連コラム
- 不登校で疲れた親へ「解決しない」と諦めないで
- 精神的に限界な親へ。自治体以外で相談できる場所
- 漠然とした不安の重荷を軽くする3つの視点
- 一人で抱え込まなくていい。不登校の相談先を見つける3つのステップ
監修:株式会社CoCon 代表 洲﨑祐貴
本記事は一般的な情報提供であり、診断や治療を目的とするものではありません。相談窓口の対応時間や運営は変わることがあります。心身の不調が続くときは、かかりつけ医や心療内科・精神科など専門家にご相談ください。
