起立性調節障害かも? 朝起きられない子の受診の目安と何科に行くか

CoCon編集部

THE INSIGHT / 心と体のケア

「朝、どうしても起きられない」「午前中はぐったりしているのに、午後になると元気になる」——。そんな様子を見て、「怠けているのでは」と悩む一方で、「体のことなら心配」と揺れていませんか。こうした症状の背景に、起立性調節障害(OD)が関わっていることがあります。これは、気持ちの弱さや怠けの問題ではなく、体の調子に関わる状態と理解されています。この記事では、受診を考える目安と、何科にかかればよいかを、やさしく整理します。気になる症状が続くときは、自己判断せず医療機関に相談を。CoConが隣で一緒に考えます。

はじめに

この記事は一般的な情報提供であり、診断や治療を目的とするものではありません。症状の感じ方や原因は一人ひとり異なります。診断・治療の判断は必ず医療機関で行われます。気になる症状が続くときは、小児科やかかりつけ医にご相談ください。

起立性調節障害(OD)とは?

起立性調節障害(OD=Orthostatic Dysregulation)は、日本小児心身医学会などが解説している、思春期の子どもに比較的多くみられる体の状態です。立ち上がったときなどに血圧や心拍をうまく調節する自律神経の働きが関わるとされ、朝を中心に体調が整いにくくなると説明されています。成長期のからだの変化と重なって起こりやすいとされています。

大切な視点

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「朝起きられない=怠け」ととらえられがちですが、ODは本人の意思や気持ちの弱さの問題ではなく、体の調子に関わる状態と理解されています。責めるのではなく、まず体の状態として受けとめることが、本人の安心につながります。

こんな様子が続くとき — 受診を考える目安

日本小児心身医学会などが挙げている、ODでよくみられる様子には、次のようなものがあります。あくまで一般的な例であり、診断の基準ではありません。

よくみられる様子(一般的な例)

・朝、なかなか起きられない
・立ちくらみやめまいがある
・立っていると気分が悪くなる
・全身の倦怠感、疲れやすさ
・頭痛や腹痛
・動悸、顔色がすぐれない
・食欲がない、乗り物に酔いやすい
・午前中は調子が悪く、午後から夕方にかけて回復する

こうした様子が数週間以上続き、日常生活や登校に影響が出ているときは、一度医療機関に相談する目安と考えてよいでしょう。これらの症状は他の病気でみられることもあるため、自己判断で「ODだ」と決めつけず、まずは受診して相談することが大切です。

何科に行けばいい?

「どこにかかればいいか分からない」という声をよく聞きます。ODは小児科領域で扱われることが多いため、次のように考えると迷いにくくなります。

まずは小児科・かかりつけ医へ

中学生・高校生でも、ODは小児科で相談できることが一般的です。まずは、ふだんの様子を知っている小児科やかかりつけ医に相談するのがよいでしょう。必要に応じて、より専門的な医療機関や、心身両面をみる診療につないでもらえることもあります。受診の際は、いつ・どんな症状が出るか(とくに朝と午後の違い)をメモしておくと、医師に伝わりやすくなります。

ワンポイント

どこに相談するか迷うときは、学校の養護教諭(保健室の先生)に体調の様子を伝えて相談するのも一つの方法です。医療機関につなぐ橋渡しをしてくれることがあります。

注意

インターネット上には、医学的な裏づけが十分でない民間療法やサプリメントの情報もあります。こうした方法の多くは、効果が科学的に十分確認されているとはいえないとされています。治療やケアの方法は、必ず医療機関で相談して決めてください。

今日からできる3つのステップ

1

症状を「時間帯つき」で記録する

いつ・どんな症状が出るか、とくに朝と午後の違いをメモしておきましょう。受診時に医師へ伝わりやすくなります。

2

まず小児科・かかりつけ医に相談する

症状が数週間以上続き生活に影響しているなら、自己判断せず医療機関へ。何科か迷うときは、まず小児科が目安です。

3

「怠け」ではなく「体の状態」として受けとめる

責めず、まず体の状態として受けとめることが本人の安心につながります。学校とも体調面の情報を共有しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q.朝起きられないのは、やっぱり怠けや気持ちの問題なのでしょうか?
A.起立性調節障害は、本人の意思や気持ちの弱さの問題ではなく、自律神経の働きが関わる体の状態と理解されています。朝つらく午後に回復するのも、この状態の特徴とされます。「怠け」と決めつけず、まず体の状態として受けとめ、気になるときは医療機関に相談してください。
Q.受診は何科に行けばいいですか?
A.起立性調節障害は小児科領域で扱われることが多く、中学生・高校生でも小児科で相談できるのが一般的です。まずは、ふだんの様子を知っている小児科やかかりつけ医に相談しましょう。必要に応じて、より専門的な医療機関を紹介してもらえることもあります。
Q.どのくらい様子が続いたら受診すべきですか?
A.一般的な目安として、朝起きられない・立ちくらみ・倦怠感などが数週間以上続き、日常生活や登校に影響が出ているときは、一度医療機関に相談するとよいでしょう。これらの症状は他の病気でみられることもあるため、自己判断せず受診して確認することが大切です。
Q.ネットで見つけたサプリや民間療法を試してもいいですか?
A.効果が医学的に確認されていない民間療法やサプリメントの情報も少なくありません。こうした方法の多くは、効果が科学的に十分確認されているとはいえないとされています。自己判断で始める前に、必ず医療機関で相談し、治療やケアの方法を決めてください。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲﨑祐貴

本記事は、日本小児心身医学会の一般向け情報(起立性調節障害の解説)などを参考にした一般的な情報提供であり、診断や治療を目的とするものではありません。診断・治療の判断は医療機関で行われます。気になる症状が続くときは、小児科やかかりつけ医にご相談ください。

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この記事を書いた人

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不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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