THE INSIGHT / お悩み解決
秋休みが終わり、新しい学期が始まる時期。子どもが「学校に行きたくない」と口にしたり、朝になると体調不良を訴えたりすると、保護者としては不安や焦りで胸がいっぱいになることでしょう。「せっかくのリフレッシュ期間だったのに」「また休み前と同じ状態に戻ってしまうのか」と、自分を責めてしまう方もいるかもしれません。しかし、どうか安心してください。長期休み明けに学校に行きたがらない子どもは、あなたのお子さんだけではありません。そして、あなたが悪いわけでもありません。
秋休み明けに「学校に行きたくない」と感じる、いくつかの背景
長期休み明けに子どもが学校に行きたがらないのは、決して珍しいことではありません。文部科学省の調査でも、長期休業明けには不登校が増える傾向が示されています。子どもの心と体はとてもデリケートで、その背景には様々な要因が複雑に絡み合っていることが多いのです。
環境の変化と再適応のストレス
秋休み中は、普段の学校生活とは異なるリズムで過ごしていたはずです。夜更かしをしたり、好きなことに没頭したりと、自由な時間が多かったかもしれません。そこから再び学校の規則正しい生活や集団行動に戻ることは、大人にとってもエネルギーを要するものです。子どもたちにとっては、この生活リズムの変化自体が大きなストレスとなることがあります。
また、クラス替えや席替え、新しい友達関係の構築など、学校環境の変化に不安を感じているケースもあります。夏休み明けからの新しい環境に、まだ完全には慣れていない子もいるでしょう。
心身の不調や特性
学校に行きたがらない背景には、身体的な不調が隠されていることも少なくありません。例えば、起立性調節障害のように、朝起きることが物理的に難しい病気もあります。頭痛、腹痛、倦怠感といった症状は、単なる「仮病」ではなく、本当に辛い状態である可能性を考えてみてください。
また、発達特性を持つ子どもは、集団生活の刺激に疲れやすかったり、特定の感覚に敏感だったりすることがあります。学校という環境が、知らないうちに大きな負担になっている可能性も考慮に入れる必要があります。
学校生活への根本的な不適応
秋休み前から、いじめや学習不振、先生との関係、友達とのトラブルなど、学校生活で何らかの「困り感」を抱えていた場合、長期休みを経てそれが再燃し、学校への足が重くなることがあります。休み中は忘れていられた問題が、学校が始まることで再び現実となり、子どもにとって乗り越えがたい壁のように感じられるのです。
「学校に行きたくない」子どもの声に、今日からできる3つのステップ
お子さんが「学校に行きたくない」と訴えた時、保護者の方が最初にとる行動はとても重要です。焦らず、まずは次の3つのステップを試してみてください。CoConは、あなたが一人で悩まずに、隣で一緒に考えることを大切にしています。
子どもの気持ちを「聴く」ことに徹する
「どうして行きたくないの?」「何かあったの?」と問い詰める前に、まずは「そうか、行きたくないんだね」と、子どもの気持ちをそのまま受け止める姿勢が大切です。子どもの話の途中で意見を挟んだり、解決策を提示したりせず、ただひたすら耳を傾けてみましょう。話したくない様子なら、無理に聞き出そうとせず、「話したくなったら聞くよ」と伝えるだけでも構いません。安心感が、子どもの心を少しずつ開いていくきっかけになります。
安心して休める「居場所」を確保する
子どもが学校に行きたがらない時、まず優先すべきは、家庭が子どもにとって最も安全で安心できる居場所であることを示すことです。無理に学校へ行かせようとせず、「休んでも大丈夫だよ」と伝えることで、子どもの心の負担は大きく軽減されます。学校を休むことへの罪悪感や不安を和らげ、まずは心身を休ませることを最優先に考えましょう。家庭でゆっくり過ごす時間も、子どもにとっては大切なエネルギーチャージになります。
専門機関や学校と「連携」の第一歩を踏み出す
一人で抱え込まず、外部の力を借りることが重要です。まずは学校の担任の先生や養護教諭、スクールカウンセラーに相談してみましょう。学校側も様々な情報やサポート体制を持っている場合があります。もし身体的な不調が疑われる場合は、かかりつけ医や小児科医に相談することも検討してください。専門家との連携は、問題解決への具体的な道筋を見つけるための大切な一歩となります。
「学校に行けないのは、私がちゃんと向き合ってあげられなかったから?」
そんな風に、自分を責めてしまう保護者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、不登校の原因は一つではなく、保護者の方だけの責任ではありません。CoConは、あなたが悪いわけではないと、心から伝えたいと思っています。
秋休み明けの「行きたくない」から広がる、具体的な選択肢とサポート
子どもが学校に行きたがらない状況は、決して「学校へ戻す」ことだけがゴールではありません。子どもの心の声に耳を傾け、その子に合った選択肢を見つけることが大切です。
学校との連携を深める
学校には、別室登校や保健室登校、オンライン授業など、多様な学びの場やサポート体制がある場合があります。担任の先生だけでなく、養護教諭やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど、学校内の様々な専門職と連携を取り、子どもにとって負担の少ない登校方法や学習環境について相談してみましょう。無理なく学校とのつながりを保つ方法を一緒に探すことが大切です。
家庭でできる安心感の醸成
学校を休んでいる間も、家庭での過ごし方が子どもの心に大きな影響を与えます。まずは生活リズムを急に整えようとせず、少しずつ調整していくことを意識しましょう。子どもが好きなことや得意なことに目を向け、それを尊重する時間を作ることも重要です。自己肯定感を高めることで、子どもは少しずつ自信を取り戻し、次の一歩を踏み出すエネルギーを蓄えることができます。
学校以外の居場所や学びの場を探す
学校だけが学びの場ではありません。フリースクールや教育支援センター(適応指導教室)、オンライン学習、家庭教師など、子どもが安心して過ごせる多様な居場所や学びの選択肢があります。これらの施設では、子ども一人ひとりのペースに合わせた学習支援や体験活動を提供していることが多く、新しい友達や大人との出会いの場にもなりえます。まずは情報収集から始め、子どもと一緒に見学や体験に参加してみるのも良いでしょう。
💡 ワンポイント
地域の教育委員会や子ども家庭センターには、不登校に関する相談窓口が設置されています。専門の相談員が、家庭の状況に合わせて適切な情報提供や支援機関の紹介をしてくれますので、ぜひ活用を検討してみてください。
⚠️ 注意
もし、お子さんが自傷行為をほのめかしたり、死にたいと口にしたりするなど、命に関わるような兆候が見られた場合は、すぐに専門機関へ相談してください。一人で抱え込まず、速やかに支援を求めることが大切です。
よりそいホットライン:0120-279-338
こども家庭庁:子どもの人権110番・相談窓口
不登校は「終わり」ではなく、「新しい始まり」の可能性
秋休み明けに子どもが学校に行きたがらない状況は、保護者にとって辛く、見通しが立たないように感じられるかもしれません。しかし、これは子どもが自分自身の心と真剣に向き合い、「今のままではいけない」というSOSを発しているサインと捉えることもできます。
不登校は、決して子どもの人生の「終わり」ではありません。むしろ、子どもが本当に自分らしく生きる道を探すための「新しい始まり」となる可能性を秘めています。CoConは、不登校の家庭をひとりにしません。あなたが不安を抱えた時、隣で一緒に考え、最善の道を見つけるお手伝いをしたいと願っています。お子さんのペースを尊重し、焦らず、しかし着実に次の一歩を踏み出していきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q.秋休み明けに学校に行きたがらないのは、なぜですか?
Q.子どもが「学校に行きたくない」と言った時、親はどう対応すれば良いですか?
Q.学校を休ませることに罪悪感があります。どう考えれば良いでしょうか?
Q.不登校が長引く場合、どのような選択肢がありますか?
Q.どこに相談すれば良いか分かりません。
参考になるサービス・情報
お住まいの状況に合わせて、次のような外部の窓口・サービスも活用できます。最新の内容は各サイトでご確認ください。
- 不登校の相談窓口(文部科学省)
文部科学省がまとめた、不登校の子ども・保護者向けの相談窓口の案内。 - フリースクールナビ
全国のフリースクールを地域から探せる検索サイト。 - みらいずち フリースクール検索
全国のフリースクール・居場所を探せる情報サイト。
🆘 ひとりで抱えこまないで — 相談できる窓口
つらい気持ちや、いのち・こころの危機を感じたときは、ひとりで抱えこまず、下記の窓口にご相談ください(無料・秘密は守られます)。
- よりそいホットライン:0120-279-338 (24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310 (文部科学省)
- チャイルドライン:0120-99-7777 (18歳まで)
- 児童相談所虐待対応ダイヤル:189 (いちはやく)
- 児童相談所相談専用ダイヤル(子育ての悩み):0120-189-783
- いのちの電話(ナビダイヤル):0570-783-556 (10:00〜22:00)
- いのちの電話(フリーダイヤル):0120-783-556 (毎日16:00〜21:00・毎月10日8:00〜翌8:00)
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556 (厚生労働省)
- まもろうよ こころ(厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
生命の危険が迫っている・今すぐ助けが必要なときは、迷わず 110(警察)・119(救急)へ。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴
本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。
