THE INSIGHT / お悩み解決
毎朝、「頭が痛い」「お腹が痛い」と訴えてなかなか起き上がれないお子さんの姿を見るのは、保護者の方にとって本当に辛いことだと思います。学校に行きたくないだけなのか、それとも何か病気が隠れているのか。どこに相談したら良いのか、病院は何科を受診すれば良いのかと、不安な気持ちで過ごされているかもしれません。
お子さんの不調の訴えは、もしかしたら心や体からのSOSのサインかもしれません。そして、そうした悩みを抱えているのは、あなただけではありません。この記事では、朝起きられないお子さんの頭痛や体の不調について考えられる原因や、病院の選び方、そして保護者の方が今日からできる寄り添い方について、CoConが隣で一緒に考えます。
朝起きられない、頭痛…それは「行きたくない」だけではないかもしれません
お子さんが朝の不調を訴えるとき、保護者の方の中には「学校に行きたくないから言っているのでは?」と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、多くの場合、お子さんの「頭が痛い」「お腹が痛い」といった訴えは、心と体の両面からくる本当の辛さの表現であることが少なくありません。
特に、不登校傾向のあるお子さんや、学校生活にストレスを感じているお子さんの場合、精神的な負担が身体症状として現れることがあります。これは決して「仮病」ではなく、体が正直に反応している状態だと理解することが大切です。
「毎朝の『頭が痛い』に、どう対応すればいいのか…本当に辛いのか、学校に行きたくないだけなのか、判断に迷ってしまいます。でも、子どもが嘘をついているとは思いたくないんです。」
保護者の方のそうした戸惑いは、決して悪いことではありません。お子さんの言葉に耳を傾け、まずはその辛さを否定せずに受け止める姿勢が、お子さんにとって大きな安心につながります。
「朝起きられない」「頭痛」で考えられる体のSOS
朝の不調は、様々な身体的な原因が考えられます。特に思春期の子どもたちに多く見られるものから、一般的な症状まで、主な可能性をいくつかご紹介します。これらはあくまで可能性であり、自己判断はせずに専門医の診断を仰ぐことが重要です。
起立性調節障害(OD)の可能性
「起立性調節障害(OD)」は、思春期の子どもに多く見られる自律神経の病気です。自律神経のバランスが乱れることで、立ち上がったときに脳への血流が一時的に不足し、様々な症状を引き起こします。主な症状は以下の通りです。
- 朝起きられない、午前中に体調が悪い
- 立ちくらみ、めまい
- 頭痛、腹痛
- 倦怠感、疲れやすい
- 食欲不振
これらの症状は、夕方から夜にかけて改善することが多いため、「午前中だけ体調が悪く、午後には元気になる」というパターンが見られる場合、起立性調節障害の可能性を考えることができます。
その他の身体的な不調
起立性調節障害以外にも、朝の頭痛やだるさには以下のような原因が考えられます。
- 偏頭痛・緊張型頭痛:頭痛自体が慢性的な症状として現れることがあります。
- 睡眠障害:睡眠リズムの乱れや、睡眠の質の低下が原因で朝の不調につながることがあります。
- 貧血:特に女子の場合、貧血が原因でだるさや頭痛を引き起こすことがあります。
- ストレスによる身体症状(心身症):精神的なストレスが、頭痛や腹痛、吐き気などの身体症状として現れることがあります。
⚠️ 注意
これらの情報はあくまで参考であり、自己判断は避けてください。お子さんの症状に不安を感じる場合は、必ず専門の医療機関を受診し、医師の診断を仰ぐことが大切です。
「病院は何科に行くべき?」迷ったときの選び方
お子さんの朝の不調で病院を受診しようと思っても、「何科に行けばいいのか分からない」と悩む保護者の方は少なくありません。いくつかの選択肢と、それぞれの特徴をご紹介します。
まずはかかりつけ医や小児科へ
最初に相談する病院として、普段からお子さんを診てくれているかかりつけ医や小児科がおすすめです。かかりつけ医は、お子さんのこれまでの健康状態や成長過程を把握しているため、総合的な視点から症状を判断しやすくなります。
必要に応じて、より専門的な診療科への紹介状を書いてくれることもあります。どこに行けばいいか迷ったときは、まずは身近な小児科医に相談してみましょう。
症状に応じた専門科
かかりつけ医からの紹介や、ある程度症状が絞り込める場合は、直接専門科を受診することも考えられます。
- 小児科・心療内科・精神科:起立性調節障害の診断・治療は、小児科、または心療内科、精神科で行われることが多いです。小児の心身の不調に詳しい医師がいるかを確認すると良いでしょう。
- 脳神経外科・神経内科:頭痛が主な症状で、その原因を詳しく調べたい場合は、脳神経外科や神経内科が専門となります。
- 心療内科・精神科:身体症状の背景に、ストレスや心の負担が強く関係していると考えられる場合は、心療内科や精神科が専門となります。
💡 ワンポイント
受診の際は、お子さんの普段の様子、症状が出始めた時期、頻度、どのような時に症状が強く出るか、学校での様子などをメモしていくと、医師が診断しやすくなります。お子さん本人に話してもらうのが難しい場合は、保護者の方が具体的に伝える準備をしておきましょう。
朝の不調に寄り添う、今日からできる3つのステップ
医療機関を受診する一方で、ご家庭でできることもたくさんあります。お子さんの不調に寄り添い、安心できる環境を整えるための3つのステップをご紹介します。
お子さんの言葉に耳を傾け、共感する
「辛いね」「しんどいね」「大丈夫だよ」と、まずは症状を否定せず、お子さんの気持ちをそのまま受け止めることが大切です。体の不調だけでなく、心の内にも寄り添う姿勢を見せることで、お子さんは「自分のことを理解してもらえている」と安心し、心を開きやすくなります。無理に学校に行かせようとせず、まずは安心感を優先しましょう。
生活リズムの乱れをチェックし、無理なく改善を試みる
夜更かしや朝食抜き、運動不足など、生活習慣が不調に影響している可能性もあります。いきなり完璧を目指さず、少しずつできることから整えていきましょう。例えば、就寝時間を30分早める、朝起きたらカーテンを開けて光を浴びる、軽い散歩をするなど、無理のない範囲で試してみてください。お子さんと一緒に「どうしたら気持ちよく朝を迎えられるかな?」と考えてみるのも良いでしょう。
学校や外部の相談窓口を積極的に活用する
一人で抱え込まず、頼れる場所を積極的に見つけましょう。担任の先生、スクールカウンセラー、養護教諭、地域の教育支援センター、保健センター、児童相談所など、様々な専門機関が保護者と子どものサポートをしてくれます。お子さんの状態や家庭の状況を共有することで、より適切なアドバイスや支援を受けることができます。
保護者自身の心も大切に。ひとりで抱え込まないで
お子さんの不調に寄り添うことは、保護者の方にとっても大きな精神的負担となります。「私が悪いのではないか」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。しかし、あなたが悪いわけではありません。お子さんの不調は、複雑な要因が絡み合って起こるものです。
保護者の方が心身ともに健康でいることが、お子さんを支える上で何よりも大切です。時には、保護者自身が休息を取ったり、誰かに話を聞いてもらったりすることも必要です。不安や疲れを感じたら、ためらわずに相談窓口を利用してください。
もし、ご自身やお子さんが精神的に追い詰められていると感じたら、以下の相談窓口に連絡することも検討してください。
・よりそいホットライン:0120-279-338(24時間対応)
・こども家庭庁 相談窓口:https://www.cfa.go.jp/councils/kenkyukai/kodomo-soudan/
お子さんの不調は、次への一歩を踏み出すサインかもしれません
お子さんの「朝起きられない」「頭痛」といった不調は、現状の生活や環境を見直す大切なきっかけとなることがあります。病気が見つかることもあれば、ストレスが原因であることもありますが、いずれにせよ、お子さんの心と体が発しているメッセージであることには変わりありません。
この不調をきっかけに、お子さん自身が本当に望むこと、心地よいと感じる環境は何かを、保護者の方も一緒に考えてみませんか。 CoConは、不登校の家庭をひとりにしない、という姿勢で、隣で考え、寄り添い続けます。お子さんのペースを大切に、焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q.朝の頭痛は、ただの仮病や怠けですか?
Q.起立性調節障害は、何歳くらいの子どもに多いですか?
Q.病院で異常なしと言われた場合、どうすればいいですか?
Q.子どもが病院に行くのを嫌がります。どう説得すればいいですか?
参考になるサービス・情報
お住まいの状況に合わせて、次のような外部の窓口・サービスも活用できます。最新の内容は各サイトでご確認ください。
- 不登校の相談窓口(文部科学省)
文部科学省がまとめた、不登校の子ども・保護者向けの相談窓口の案内。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴
本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。
