中学卒業後の進路、どんな選択肢がある?通信制・定時制・高認をやさしく整理

CoCon編集部

THE INSIGHT / 学びの選択肢

「中学に行けていないのに、高校なんて」——そう感じて、進路の話が重くのしかかっていませんか。けれど、中学卒業後の道は、思っているよりずっと多く、一つに絞る必要はありません。この記事では、全日制・定時制・通信制の高校、高卒認定(高認)、サポート校、高等専修学校、そして就労を支える窓口まで、制度に沿って中立に整理します。どれが正解ということはありません。お子さんに合う形を一緒に探すための地図として、CoConがご案内します。

中学卒業後の進路は、一つではありません

高校進学が一般的とはいえ、通い方や学び方は大きく広がっています。毎日通う形が合わなくても、自分のペースで学べる高校や、高校を経由しない進み方もあります。大切なのは「みんなと同じ道」ではなく「お子さんが安心して力をためられる道」を選ぶことです。まずは、それぞれの選択肢を知ることから始めましょう。

高校で学ぶ道(全日制・定時制・通信制)

高等学校には、大きく分けて全日制・定時制・通信制の3つの課程があります。いずれも卒業すれば「高等学校卒業」の資格が得られます。

全日制高校

平日の日中に毎日通う、もっとも一般的な形です。近年は不登校を経験した生徒を受け入れる体制を整える学校も増えています。学校説明会などで、支援体制や通いやすさを確認しておくと安心です。

定時制高校

夜間や昼間など、時間帯を選んで通う形の高校です。全日制と同じ正規の高等学校で、卒業すれば高卒資格が得られます。かつては修業年限4年が中心でしたが、現在は単位制や「三修制」を取り入れ、多くの学校で3年での卒業も可能になっています。ただし対応は学校・課程によって異なるため、志望校ごとの確認が必要です。

PR・広告

通信制高校

自宅での学習を中心に、自分のペースで進められる高校です。文部科学省の説明によると、通信制高校は3年以上在籍し、レポート(添削指導)とスクーリング(面接指導)、単位認定試験などを通じて、特別活動を含めて74単位以上を修得すると卒業できます。卒業すれば全日制・定時制と同じ高卒資格が得られます。通学日数や学び方は学校ごとに幅があるため、通いやすさやサポート体制を比べて選ぶとよいでしょう。

高校とは別の道・支える仕組み

高校に通う以外にも、進学や資格につながる道があります。仕組みを正しく知っておくと、選択の幅が広がります。

高卒認定試験(高認)

高等学校卒業程度認定試験(高認、旧・大学入学資格検定)は、文部科学省が実施する試験です。合格すると、大学・短大・専門学校の受験資格が得られ、就職や資格試験で高校卒業者と同等に扱われる場合もあります。受験できるのは、受験する試験の日が属する年度の終わりまでに満16歳以上になる方などです。ただし、文部科学省は「合格しても、高等学校を卒業しなければ最終学歴は高等学校卒業とはなりません」と説明しています。高卒資格そのものとは異なる点に注意しましょう。

サポート校

サポート校は、通信制高校での学習を支える民間の施設です。学習の進め方や生活面のサポートを受けられますが、サポート校は学校教育法上の「学校」ではないため、サポート校だけで高卒資格が得られるわけではありません。提携する通信制高校を卒業することで、高卒資格につながります。費用や支援内容は施設ごとに差があるため、契約前の確認が大切です。

高等専修学校(専修学校高等課程)

中学卒業後に進学できる、専門的な知識・技能を学べる学校です。調理・美容・情報・福祉など実践的な分野が多いのが特徴です。このうち、文部科学大臣が指定した学科(大学入学資格付与指定校)を修了すれば、大学の受験資格が得られる場合があります。指定の有無は学校ごとに異なるため、進学を考える際は個別に確認しましょう。

就労・自立を支える窓口

進学だけが道ではありません。働くことや社会とのつながりを、あせらず整えていく方法もあります。厚生労働省の地域若者サポートステーション(サポステ)は、働くことに悩みを抱えるおおむね15歳から49歳までの若者に、キャリア相談や職場体験などの就労支援を行う窓口です。「今すぐ進路を決めなくては」と焦らず、こうした支援を活用しながら、本人のペースで次の一歩を考えていくこともできます。

選ぶときの4つの視点

(1) 通い方は本人に合うか(毎日/週数回/自宅中心) (2) サポート体制は十分か (3) 卒業後の進路につながるか (4) 何より、本人が「行ってみたい」と思えるか。パンフレットだけで決めず、見学や体験を通じて、本人の感覚を大切にしてください。

今日からできる3つのステップ

1

「一つに絞らず、選択肢を並べて見る」

全日制・定時制・通信制・高認・専修学校など、まずは知ることから。可能性を広げて眺めてみましょう。

2

気になる学校は、見学・体験で確かめる

資料だけでは分からない雰囲気を、本人の目で感じることが大切です。合う・合わないは体験でわかります。

3

迷ったら、中学の先生や相談窓口に相談する

進路指導の先生や自治体の教育相談は、地域の情報に詳しい味方です。一人で抱え込まず頼りましょう。

よくある質問(FAQ)

Q.中学であまり通えていなくても、高校に進学できますか?
A.進学の道は十分にあります。とくに通信制高校や定時制高校、単位制の学校などは、自分のペースで学べる仕組みを持っています。近年は不登校を経験した生徒の受け入れに力を入れる学校も増えています。出席状況の扱いは学校によって異なるため、気になる学校に個別に確認するのが確実です。
Q.通信制高校を卒業すると、全日制と同じ高卒資格になりますか?
A.はい。通信制も学校教育法上の正規の高等学校で、卒業すれば全日制・定時制と同じ「高等学校卒業」の資格が得られます。文部科学省によると、3年以上在籍し、レポートやスクーリング、単位認定試験を通じて特別活動を含め74単位以上を修得することが卒業の要件です。学び方や通学日数は学校ごとに幅があります。
Q.高卒認定(高認)に合格すれば、高校を卒業したことになりますか?
A.高認に合格すると、大学・短大・専門学校の受験資格が得られ、就職や資格試験で高校卒業者と同等に扱われる場合もあります。ただし文部科学省は「合格しても、高等学校を卒業しなければ最終学歴は高等学校卒業とはなりません」と説明しており、高卒資格そのものとは異なります。進路の目的に応じて選ぶとよいでしょう。
Q.すぐに進路を決められそうにありません。焦ったほうがいいですか?
A.焦って一つに絞る必要はありません。高校は入学後の編入・転入の道もあり、高認は年齢の幅が広く、地域若者サポートステーションのように就労や自立を支える窓口もあります。まずは選択肢を知り、本人の気持ちが動くのを待ちながら、中学の先生や相談窓口と一緒に考えていくのが安心です。

不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。

同じ悩みを持つ保護者に向けて、CoConのLINEで情報や相談窓口を無料でお届けしています。

LINEで無料登録する

あわせて読みたい関連コラム

参考(いずれも公式サイト):文部科学省「通信制高等学校情報発信サイト」https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about//文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/mext_01768.html/文部科学省「高等専修学校」https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/kotosensyu00961.html/厚生労働省「地域若者サポートステーション」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65240.html

監修:株式会社CoCon 代表 洲﨑祐貴

本記事は一般的な情報提供です。制度の要件や運用、募集内容は変わることがあり、学校・自治体によって異なります。進学・受験にあたっては、必ず各学校や自治体、文部科学省の最新情報をご確認ください。

📚 学習のサポートをお探しですか?

不登校のお子さんの学習継続を支援するサービスをご紹介します。

この記事を書いた人

CoCon編集部

不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

PR・広告