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学校に行きづらいお子さんを持つ保護者の皆さんにとって、日々の学習に関する悩みは尽きないことと思います。特に、英語教育の早期化が進む中で、「英語が苦手」というお子さんの声に、どう寄り添えばいいのかと不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回、不登校やLD(学習障害)の子どもたちを長年支援してきたNPO法人が開発した英語教材が、文部科学省のポータルサイト「きみの好き!応援サイト たのしくまなび隊」に掲載されたというニュースが届きました。これは、英語に苦手意識を持つお子さん、そしてその背景に学習のつまずきを抱えるお子さんにとって、新たな学びの可能性を広げる、心強い一歩となるかもしれません。
文科省「たのしくまなび隊」に掲載!不登校・LD支援NPO発の英語教材とは
文部科学省が運営する児童生徒向けポータルサイト「きみの好き!応援サイト たのしくまなび隊」に、特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所が開発した「はじめての英単語カレンダー」が掲載されました。この教材は、25年以上にわたり不登校やLD(学習障害)の子どもたちの学習支援を行ってきた現場の知見から生まれたものです。
教材は、英語が苦手な子どもたちの心理的ハードルを下げることを目指し、手に取りやすいカレンダー形式を採用しています。丸暗記ではなく、複数の手がかりから「読める」楽しさを育む「マルチフック法」という独自の手法を取り入れているのが大きな特長です。
「はじめての英単語カレンダー」の主な特長
具体的に、どのような工夫が凝らされているのでしょうか。
1. 暮らしに溶け込む「カレンダー形式」
小学校で習う基本的な英単語と、普段の生活でよく目にする単語を組み合わせ、カレンダーとして日常に取り入れられます。机に向かうのが難しいお子さんでも、わずかな時間で自然と英語に触れる環境を作ることができます。
2. 「音のたし算・引き算」で読解力を育む
アルファベットの「音」と「文字」の関係に着目し、前後の単語を手がかりに、子ども自身が考えて読む力を養います。例えば、「dog」や「not」といった単語から、「dot」を推測するような、パズルのような学び方です。
3. 動画・アプリで多角的にアプローチ
リズムに合わせて単語を覚える音読動画や、文字の形を認識しやすい「文字わく」付きの練習シート、さらにタイピング練習アプリも提供されています。視覚、聴覚、身体感覚を組み合わせた「多感覚アプローチ」で、多様な学びの特性に寄り添います。
これらの教材は、PDF版と「利用の手引き」が無料で公開されており、全国の小中学校や営利を目的としないフリースクール等への印刷版の無償寄贈も行われています。
なぜ今、不登校と英語のつまずきが注目されるのか
この教材が開発された背景には、現代の子どもたちが抱える学びの課題があります。
近年、英語教育の早期化が進む中で、「英単語が読めない」「書けない」といった理由で英語に苦手意識を持つ子どもが増えています。同時に、不登校の状態にある児童生徒の増加は大きな社会問題となっており、その背景にはLD(学習障害)やディスレクシアといった特性が潜んでいるケースが少なくないことが、多くの支援現場で認識されつつあります。
特に、文字と発音の規則が複雑な英語は、読み書きの困難が顕在化しやすい言語と言われています。私たち日本語を母語とする子どもたちにとっては、その困難の度合いがさらに増すことも考えられます。
お子さんの英語学習のつまずきは、決して個人の努力不足や、保護者の皆さんの育て方が原因ではありません。学びの特性や、言語の違いといった構造的な要因が影響している可能性があるのです。
保護者の方へ CoConが提案する3つのステップ
もし、お子さんが英語学習でつまずいていると感じたら、今回ご紹介した教材をきっかけに、ぜひ次のステップを考えてみてください。
まずは無料教材を試してみる
「はじめての英単語カレンダー」は、公式サイトからPDFを無料でダウンロードできます。お子さんが興味を示さなくても、まずは保護者の方が内容を確認し、お子さんの好きなタイミングで、遊び感覚で触れられる環境を作ってみてはいかがでしょうか。強制せず、「こんなのあるよ」と提示するだけでも、新たな発見につながるかもしれません。
お子さんの「つまずき」の背景に目を向ける
英語の苦手が、単なる「嫌い」ではないかもしれません。読み書きの困難さや、音の認識の仕方に特性がある場合も考えられます。お子さんの学習の様子を注意深く観察し、もし「努力しているのにうまくいかない」と感じる点があれば、その背景に何があるのかを考えてみましょう。
専門機関や相談窓口の活用を検討する
LD(学習障害)やディスレクシアといった発達特性が考えられる場合は、専門機関への相談も視野に入れることが大切です。学校の先生やスクールカウンセラー、地域の教育センター、発達支援センターなどに相談し、お子さんに合ったサポート体制を検討してみましょう。
💡 ワンポイント
完璧を目指す必要はありません。大切なのは、お子さんが「できた!」という小さな成功体験を積み重ね、学びに対する自信を取り戻すことです。焦らず、お子さんのペースに合わせてサポートしていきましょう。
⚠️ 注意
LD(学習障害)などの診断や医療的判断は、必ず専門の医師や臨床心理士にご相談ください。CoConは医療行為を推奨するものではありません。
CoConからのメッセージ 不登校の学びを「ひとりにしない」
特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所の代表理事である小野村 哲先生は、今回の教材開発について「長年、学校やフリースクールの現場で子どもたちと向き合う中で、英語のつまずきが原因で自信を失い、学び全体から遠ざかってしまう姿を数多く見てきました。単語の丸暗記を強いるのではなく、『あ、知ってる!』『こう読めばいいんだ!』という小さな発見の体験こそが、自立的な学びの扉を開きます」とコメントされています。
CoConは「不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。」という姿勢を大切にしています。学校に行けない、学びにつまずきがある、そんなお子さんを抱える保護者の皆さんが、孤立することなく、適切な情報や支援にアクセスできることが何よりも重要だと考えています。
今回の文科省掲載は、不登校や学習困難を抱える子どもたちへの理解と支援が、社会全体で広がっていくことの証でもあります。この「はじめての英単語カレンダー」が、多くのお子さんにとって、英語の楽しさを再発見するきっかけとなり、学びへの自信を取り戻す一助となることを願っています。
もし、お子さんの不登校や学習に関するお悩みで、どうすればいいか分からなくなった時は、一人で抱え込まず、以下の相談窓口も活用してみてください。
よりそいホットライン:0120-279-338
こども家庭庁 相談窓口:https://www.cfa.go.jp/councils/kenkyukai/kodomo-soudan/
よくある質問(FAQ)
Q.「はじめての英単語カレンダー」はどこで入手できますか?
Q.この教材は、不登校の子どもに本当に役立つのでしょうか?
Q.LD(学習障害)の可能性がある場合、どこに相談すればいいですか?
Q.英語が苦手な子どもへの接し方で、特に気を付けるべきことはありますか?
参考・出典元
本記事は以下の公的機関等の情報を参考に作成しています。制度の詳細・最新情報は必ず一次ソースでご確認ください。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴
本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。
