通信制高校の学費は本当に「無償」になる?保護者が知るべき申請と負担軽減のヒント

CoCon編集部

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お子さんが不登校となり、通信制高校への進学を検討されている保護者の方へ。未来への希望とともに、「学費はどのくらいかかるのだろう」「『無償化』という言葉を聞くけれど、本当に負担がなくなるのだろうか」といった経済的な不安を抱えていらっしゃるかもしれません。

子どもに合った学びの場を選んであげたい、でも家計への影響も気になる――そうしたお気持ちは、決してあなただけのものではありません。多くの方が同じような悩みを抱えています。この不安を解消し、お子さんの未来を安心してサポートできるよう、通信制高校の学費と、国の支援制度について詳しく見ていきましょう。

通信制高校の「学費」と「無償化」のリアル

まず、通信制高校の学費について、「無償化」という言葉が独り歩きしている部分があるかもしれません。結論からお伝えすると、完全に「無償」になるわけではなく、授業料の一部が国から補助される制度が中心です。

この補助制度は「高等学校等就学支援金制度」と呼ばれ、一定の所得要件を満たす世帯の生徒に対して、国が授業料の一部を支援するものです。公立・私立、全日制・通信制問わず、高校に通う生徒が対象となります。

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しかし、この支援金は「授業料」に充てられるため、入学金、施設費、教材費、スクーリング費用、PTA会費など、授業料以外の費用は自己負担となるのが一般的です。そのため、「無償化」という言葉から想像するイメージとは少し異なるかもしれません。

⚠️ 注意

「無償化」という言葉は、あくまで高等学校等就学支援金制度による「授業料の補助」を指します。授業料以外の費用は別途発生することがほとんどですので、学校ごとの費用内訳をしっかり確認することが重要です。

高等学校等就学支援金制度の仕組みと申請について

高等学校等就学支援金制度は、高校等に通う生徒の家庭の経済的負担を軽減し、学びを支援するための国の制度です。文部科学省が管轄しており、公立・私立の高等学校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部、専修学校高等課程などが対象となります。

対象者と所得要件

この制度の対象となるのは、日本国内に住所を有する生徒で、保護者等の「市町村民税所得割額」の合計額が一定額未満の世帯です。具体的には、年収約910万円未満の世帯が対象となります。

通信制高校の場合、単位制が多いため、支給額は単位数に応じて決まることが一般的です。たとえば、私立通信制高校では、年間最大30単位まで、1単位あたり最大12,000円が支給されます(所得によって加算措置あり)。

申請方法と時期

就学支援金の申請は、基本的に入学する学校を通じて行います。入学時と、その後毎年1回、継続申請が必要です。申請書類には、保護者の所得を証明する書類(マイナンバーカードのコピーや課税証明書など)が必要となります。

申請時期は、通常、入学手続きの際や新学期が始まる頃に学校から案内があります。提出期限が設けられているため、学校からの連絡はこまめに確認し、忘れずに手続きを進めることが大切です。

「制度のことは知っていても、手続きが複雑そうで、つい後回しにしてしまっていました。でも、子どものためにも頑張って調べてみようと思います。」

今日から始める!学費負担を軽減するための3ステップ

経済的な不安を少しでも和らげるために、今日からできる具体的なステップをご紹介します。あなたが悪いわけではありません。できることから、一歩ずつ進んでいきましょう。

1

国の制度の基本を理解する

まずは、文部科学省のウェブサイトなどで「高等学校等就学支援金制度」の概要を確認しましょう。ご自身の世帯が所得要件を満たすかどうか、どのくらいの金額が支給される可能性があるのか、大まかな情報を把握することが第一歩です。

2

検討中の学校に直接相談する

入学を検討している通信制高校の事務室や相談窓口に、具体的な学費の内訳や就学支援金の適用について問い合わせましょう。授業料以外の費用(入学金、施設費、教材費、スクーリング費など)がいくらになるのか、支援金で賄えない部分の具体的な金額を把握することが重要です。学校によっては、独自の奨学金制度や、分納制度がある場合もあります。

3

必要書類の準備を始める

就学支援金の申請には、保護者の所得を証明する書類(マイナンバーカードのコピーや課税証明書など)が必要になります。スムーズに申請できるよう、早めに手元に準備できるか確認しておきましょう。役所での発行が必要な書類もありますので、時間に余裕を持って行動することが大切です。

さらに学費負担を軽くする選択肢

国の就学支援金制度以外にも、学費の負担を軽減するための選択肢はいくつかあります。

各自治体の奨学金や独自の補助金

お住まいの地方自治体(都道府県や市区町村)によっては、独自の奨学金制度や、高校生向けの学費補助制度を設けている場合があります。これらは国の制度と併用できることも多く、授業料以外の費用に充てられるものもあります。各自治体の教育委員会や福祉課のウェブサイトを確認するか、直接問い合わせてみるのが良いでしょう。

学校独自の奨学金制度

一部の通信制高校では、独自の奨学金制度や特待生制度を設けていることがあります。学業成績や家庭の経済状況に応じて利用できるものがありますので、検討している学校の募集要項やウェブサイトで確認してみましょう。

国の教育ローンや民間の教育ローン

緊急の資金が必要な場合や、よりまとまった金額を借り入れたい場合は、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」や、銀行などの民間金融機関が提供する教育ローンの利用も選択肢の一つです。これらは返済が必要な貸与型の制度ですが、学費以外の費用にも充てられるため、検討の余地があるでしょう。

💡 ワンポイント

複数の制度を組み合わせることで、学費の負担を大きく軽減できる可能性があります。一つに絞らず、利用できる制度がないか幅広く情報収集してみましょう。

一人で抱え込まず、頼れる相談先を見つけましょう

通信制高校の学費に関する情報は多岐にわたり、制度も複雑に感じられるかもしれません。すべてを一人で調べて、判断する必要はありません。

まずは、入学を検討している通信制高校の事務室や担当者に相談するのが最も確実です。学校は、就学支援金制度に関する最新の情報や、学校独自の支援策について詳しく説明してくれます。

また、お住まいの地域の教育委員会や、各自治体が設けている教育相談窓口でも、学費に関する情報提供や、他の支援制度について案内を受けられることがあります。インターネットで「(お住まいの自治体名) 教育委員会 就学支援」といったキーワードで検索してみるのも良いでしょう。

CoConは「不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。」という姿勢で、保護者の皆さんの伴走者でありたいと願っています。経済的な不安は、お子さんの学びの機会を奪うものであってはなりません。どうぞ一人で抱え込まず、私たちも隣で一緒に考え、情報収集のお手伝いをさせてください。

未来への一歩を、経済的な不安なく踏み出すために

お子さんが不登校になったとき、通信制高校は多様な学びの選択肢の一つとして、大きな希望となり得ます。その希望を経済的な不安が邪魔することがないよう、国や自治体、学校が提供する様々な支援制度をぜひ活用してください。

「無償化」という言葉の真意を理解し、具体的な就学支援金制度の申請方法や、その他の負担軽減策を知ることで、心の重荷はきっと軽くなるはずです。

お子さんのペースに合わせた学びの環境を整えることは、何よりも大切なことです。経済的な心配を少しでも減らし、お子さんが安心して学べる未来を一緒に築いていきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q.通信制高校の学費は本当に「無償」になるのでしょうか?
A.完全に無償になるわけではなく、国の「高等学校等就学支援金制度」により授業料の一部が補助されます。入学金や施設費、教材費などは自己負担となる場合がほとんどです。
Q.就学支援金制度の申請はどこで行えば良いですか?
A.基本的に、お子さんが入学する通信制高校を通じて申請を行います。入学時と毎年1回、学校から案内がありますので、必要書類を準備して手続きを進めましょう。
Q.就学支援金制度の対象となる所得の目安はありますか?
A.保護者等の「市町村民税所得割額」の合計額が一定額未満の世帯が対象で、年収約910万円未満の世帯が目安とされています。具体的な所得要件は文部科学省のウェブサイトで確認できます。
Q.授業料以外の費用を軽減する制度はありますか?
A.はい、各地方自治体独自の奨学金や補助金制度、また学校独自の奨学金制度などがあります。国の教育ローンや民間の教育ローンも選択肢の一つです。複数の制度を組み合わせて活用することを検討してみてください。
Q.学費に関する相談はどこにすれば良いですか?
A.まずは入学を検討している通信制高校の事務室や相談窓口に問い合わせるのが確実です。お住まいの地域の教育委員会や教育相談窓口でも情報提供を受けられることがあります。

参考になるサービス・情報

お住まいの状況に合わせて、次のような外部の窓口・サービスも活用できます。最新の内容は各サイトでご確認ください。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴

本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。

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この記事を書いた人

CoCon編集部

不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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