NHK WORLDが日本の不登校とアルママを紹介

CoCon編集部

THE INSIGHT / 注目情報

2026年7月22日、NHK WORLD-JAPAN(フランス語放送)は、日本の不登校問題に焦点を当て、東京のフリースクール「アルママ」の活動を紹介しました。番組では、日本の不登校児童生徒数の増加傾向やフリースクールが果たす役割、既存教育システムへの課題が海外の視点から報じられました

NHK WORLD-JAPANが日本の不登校を世界に発信

NHK WORLD-JAPANのフランス語放送は、日本で年々増加する不登校の現状と、それに対応するフリースクールの役割に注目し、フリースクール「アルママ」を取材しました。アルママの創設者・代表である園田たきね氏と、同スクールに通うRくんの母親M氏が、日本の不不登校の実情やフリースクールでの学びについて語りました。

番組は、子どもが「何を学ぶか」を自分で決められること、年齢ではなく一人ひとりのペースを大切にすること、そして「子どもを信じること」が成長につながるという考え方を強調。日本の多様な学びの選択肢や、不登校の子どもたちを支える居場所の存在を世界に伝えました。

💡 ワンポイント

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番組の音声は、NHK WORLDのウェブサイトから視聴可能です。(7分15秒頃からアルママの特集が始まります)

フリースクール「アルママ」の運営と理念

アルママは、一般的な小学校とは異なる独自の運営モデルを採用しています。年齢によるクラス分けがなく、子どもたちは自身の興味に基づいて学ぶ内容を自由に選択できます。また、ルールも固定されたものではなく、子どもたちと大人が共に話し合いながら変更していく方式です。

園田代表は、アルママの仕組みについて「一般的な小学校とは『逆』」であると説明。番組では、小学1年生の3学期から不登校になったRくんの事例も紹介されました。母親のM氏は、いじめなどの特定の出来事ではなく、小さな不満やストレスが積み重なった結果、Rくんが学校に行かなくなったと語っています。

「子どもを信頼すること」、そして「本人が何かを学びたいと思ったときには、自分から進んで学ぶことができると確信を持つこと」

アルママのスタッフはM氏に対し、子どもを信頼することの重要性をアドバイス。この「子どもを信じること」は、アルママが日頃から大切にしている理念でもあります。

増加する日本の不登校児童生徒数と背景

文部科学省の2024年の統計によると、小中学校の不登校児童生徒数は約35万4千人に上り、この数字は近年急増しています。特に小学校での増加ペースが速く、2018年には約4万4千人だった小学校の不登校児が、2024年には約13万7千人に達しています。

番組では、不登校の理由の変化にも言及。いじめや家庭問題が理由として挙げられる割合は相対的に低い一方、「無気力(モチベーションの低下)」「学校のペースへの適応の難しさ」、あるいは「不安」によって学校を離れる子どもの数が著しく増加している点が指摘されました。これは、不登校が最近始まった問題でも、日本特有の問題でもないとしつつ、日本の現状に特徴的な傾向として分析されています。

既存教育システムへの問いかけと多様な学びの必要性

園田代表は、不登校の理由の変化を「既存の教育システムの中で何かが機能しなくなっている」という子どもたちからのサインだと捉えています。日本の学校は、戦後の時代に考えられた全員が同じフォーマットに従う形をとり、厳格な上下関係と多くの規則に縛られている現状があります。

番組では、この学校のスタイルが「息切れを起こしている」とし、教え方にもっと多様性を持たせるべき時期に来ていると提言。幼稚園や保育園で子どもの自主性を重んじるメソッドが取り入れられているにもかかわらず、小学校に入学すると一転して画一的なシステムに組み込まれるギャップが、幼い子どもたちの学校離れの一因である可能性を指摘しました。

親の意識変化と教育機会確保法の役割

現代の親世代は、自身が子どもの頃には「学校に行かないという選択肢」がなかったと認識しつつも、子どもたちの意見に耳を傾け、その気持ちを尊重する傾向が強まっています。また、フリースクールなどの受け入れ施設が増え、別の選択肢を選びやすい環境が整ってきていることも指摘されました。

2016年に制定された教育機会確保法は、公立学校以外の「多様な学びの場」の重要性を認め、フリースクールの発展を後押ししました。これにより、フリースクールは「学校脱落者」や「恥」といったネガティブな偏見と結びつかなくなりつつあります。

⚠️ 注意

フリースクールの発展が「教育の二極化」を生み出し、教育格差を広げるのではないかという懸念も存在します。しかし、専門家の間でもこの点に関する意見の一致は見られておらず、フリースクールはむしろ学校システム全体の変革の兆しと捉えることも可能だと番組は伝えています。

園田代表は、親や子どもたちがどのような状況であっても、生き生きと幸せになれるような「より多様な教育のエコシステム」の実現を望んでいます。Rくんの母親M氏も、最終的にフリースクールを信頼し、子どもを任せることを決断しました。

よくある質問(FAQ)

Q.NHK WORLD-JAPANは日本の不登校について何を報じましたか?
A.日本の不登校児童生徒数の増加、フリースクールの役割、既存教育システムへの課題、親の意識変化などを、フリースクール「アルママ」の事例を通して世界に発信しました。
Q.フリースクール「アルママ」はどのような特徴を持つ施設ですか?
A.年齢によるクラス分けがなく、子どもたちが学ぶ内容を自分で決められること、ルールを子どもと大人が話し合って変更することなど、子どもの自主性を尊重する運営が特徴です。
Q.日本の不登校児童生徒数はどのくらい増加していますか?
A.文部科学省の2024年統計によると、小中学校の不登校児童生徒数は約35万4千人です。特に小学校での増加が顕著で、2018年の約4万4千人から2024年には約13万7千人に急増しています。
Q.不登校の主な理由に変化は見られますか?
A.はい、「無気力(モチベーションの低下)」「学校のペースへの適応の難しさ」「不安」が理由として増加傾向にあります。いじめや家庭問題が理由の割合は相対的に低くなっています。
Q.教育機会確保法はフリースクールにどのような影響を与えましたか?
A.2016年に制定された教育機会確保法は、「多様な学びの場」の重要性を認め、フリースクールの発展を後押ししました。これにより、フリースクールに対する社会的な偏見が軽減されつつあります。

参考・出典元

本記事は以下の公的機関等の情報を参考に作成しています。制度の詳細・最新情報は必ず一次ソースでご確認ください。

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この記事を書いた人

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不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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