「もし、わが家の暮らしが立ちゆかなくなったら――」。考えたくはないけれど、病気、失業、ひとり親、不登校による付き添い…。暮らしのピンチは、誰のもとにも、ある日突然やってきます。そんなとき私たちを支えてくれるのが「社会保障制度」です。けれど多くの人が、どんな制度があるのか、どこに相談すればいいのかを、ほとんど知らないまま暮らしています。今回は、社会保障を”知っておくこと”の大切さと、それを楽しく学べる「社会保障ゲーム」が生まれました。

📣 この記事には、フリースクール向けの「モニター募集」のご案内も含まれています
後半に、開発中の「社会保障ゲーム オンライン版」を子どもたちと一緒に試していただけるスクールの募集案内があります。ご関心のある方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
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社会保障は「知らないと損をする」仕組み
まず知っておきたい、大切な事実があります。日本の社会保障制度の多くは「申請主義」――つまり、自分で制度を知り、自分で申請しないと、受け取れないのが原則です。条件に当てはまっていても、役所が自動で届けてくれるわけではありません。
「医療費が高額になっても、申請すれば戻る制度(高額療養費)を知らなかった」 「ひとり親の手当や、就学援助の対象だったのに申請していなかった」 「働けない間の傷病手当金を、もらえると知らなかった」――。知っていれば使えた支援を、知らないまま見送ってしまう。これは、決して特別なことではありません。
制度は、確かに”ある”。けれど、その存在を知らなければ、ないのと同じになってしまう。これが社会保障の、いちばん難しいところです。
でも、学ぶ機会は驚くほど少ない
では、私たちはどこで社会保障を学んできたでしょうか。学校の授業で? 家庭で?――実のところ、体系的に学ぶ機会は、ほとんどありません。
制度は数が多く、名前も難しく、「自分にはまだ関係ない」と感じてしまう。だからこそ、いざ必要になったとき、どこから手をつければいいか分からず、立ちすくんでしまうのです。知識がないことは、その人の責任ではありません。学ぶ入口が、これまで用意されてこなかっただけなのです。
子どもたちにこそ、早く知ってほしい
社会保障は、大人だけのものではありません。むしろ、これから社会に出ていく子どもたちにこそ、早く知っておいてほしい知識です。
「困ったら、頼っていい」と知っているだけで
どんな制度があるかを知っていることは、「自分は一人じゃない」「いざとなったら頼れる仕組みがある」という安心感につながります。これは、不安を抱えやすい時期の子どもにとって、何よりの支えになります。知識は、いざという時の”お守り”なのです。
「社会保障ゲーム」という、すばらしい入口
「難しそう」「とっつきにくい」――そんな社会保障のイメージを、まるごとくつがえす教材があります。NPO法人 Social Change Agency が開発した「社会保障ゲーム」です。
これは、架空のキャラクターに起きる”生活のピンチ”を通して、社会保障制度を体験的に学べるゲーム。学校での出前授業でも使われ、消費者教育教材資料表彰2026を受賞している、折り紙つきの教材です。
主人公を選ぶ
生活背景が細かく設定された12人のキャラクターから、主人公を1人選びます。
”ピンチ”を選ぶ
キャラクターに起きる出来事(ピンチカード)を選びます。
困りごとを書き出す
そのピンチで本人や家族がどんなことに困り・悩むかを想像し、付箋に書き出します。
助けになる制度を探して置く
お金・住まい・医療・相談・障害・学びなど、幅広い支援のアイテムカード(制度・相談窓口)から、助けになりそうなものを探して付箋の上に置きます。
後日談で”その後”を知る
選んだ制度によってキャラクターがどう助かったのか、AIが後日談を生成。結果はPDFで保存でき、振り返りにも使えます。
💡 「自分ごと」として、制度が記憶に残る
ただ制度名を暗記するのではなく、「この困りごとには、この制度が効く」という結びつきを、手を動かしながら体感できる。だからこそ、いざ自分や身近な人が困ったときに、ふっと思い出せる――それがこのゲームの素晴らしさです。
【募集】オンライン版モニターになってくれるフリースクールへ
いま Social Change Agency さんは、不登校や病気療養中の子どもたちにも届けたいという想いから、タブレットやパソコンでプレイできる「オンライン版」を開発中です。そして、テスト版を子どもたちと一緒に試していただけるフリースクールを募集しています。
モニターのポイント
・Zoom等を使い、大人1対子ども1〜複数で実施
・顔・声を出さない参加もOK(オンラインだから安心)
・所要時間は1回30〜60分程度
・ブラウザの翻訳機能で250以上の言語に対応
「子どもたちに、社会とのつながりや”頼っていい”という感覚を持ってほしい」――そんな想いのあるスクールさんに、ぴったりの機会です。下記のフォームから、お気軽にご応募・お問い合わせください。
知っていることは、いざという時の”お守り”になる
社会保障は、知らなければ使えない。でも、学ぶ機会はこれまで驚くほど少なかった。だからこそ、「社会保障ゲーム」のような、楽しく学べる入口は本当に貴重です。制度を知っていることは、子どもにとっても保護者にとっても、いざという時にそっと支えてくれる”お守り”になります。急がず、でも止まらず、知る機会を一つずつつないでいく。CoConは、そんな学びの機会も、これからご家庭やスクールにお届けしていきます。
※ 本記事は制度の一般的な紹介であり、個別の受給可否を保証するものではありません。実際の申請・利用にあたっては、お住まいの自治体の窓口や各制度の相談先にご確認ください。「社会保障ゲーム」およびオンライン版モニター募集に関する情報は、NPO法人 Social Change Agency 提供の資料にもとづいています。