学び舎トーカが提言する不登校の子どもの探究学習 親の「よかれと思って」を見直す伴走の視点

CoCon編集部

NEWS / 不登校の視点

フリースクールを運営する学び舎トーカは2026年9月13日、公式ブログで「子どもの探究学習 地図を広げる、伴走のこと」と題したコラムを公開しました。このコラムでは、親が「よかれと思って」子どもの行動を促すことの難しさと、子ども自身の「衝動」や「求めていること」を理解する伴走の重要性について、具体的な体験談を交えて考察しています。

学び舎トーカ、子どもの「探究学習」における親の伴走を考察

学び舎トーカが公開したコラムは、夏休み明けの9月に親が抱きがちな「このままでいいのか」「何か始めたほうがいいのではないか」という焦りから始まります。筆者は、子どもを思うあまり、つい背中を押したくなる親の心理に触れつつ、自身の体験を具体例として提示。子どもの自主的な探究学習を支える上で、大人がどのような姿勢で臨むべきかという問いを投げかけています。

「よかれと思って」が招いた子どもの不満

コラムの筆者は、アイススケートに夢中な息子に対し、「もっと上手になるはず」という自身の期待から、初心者向けの無料講座への参加を強く勧めました。息子は乗り気でなかったものの、半ば強引に参加させられた結果、テンションが著しく低下し、普段は閉館まで滑るにもかかわらず早々に切り上げる事態となりました。

帰り道、嫌がっていたのに無理に参加させてしまったな、と反省しました。ただ、少し引っかかるものもありました。子どもの背中を押すこと自体が、悪いとは思わないのです。(中略)じゃあ、今回の何が引っかかったんだろう。

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この経験から筆者は、子どもの背中を押すこと自体は必ずしも間違いではないとしつつも、何が今回の失敗の原因だったのかを深く考察するに至ります。

子どもの「衝動」と「求めていること」を再考する視点

筆者は、哲学者の谷川嘉浩氏の「衝動」という考え方、「理由はうまく説明できないけれど、なぜかやってしまう」という言葉から、息子が「上手になりたい」のではなく「滑ることそのものが楽しかった」のかもしれないと気づきを得ます。また、加藤諦三氏の著書から「親が与えたいものと、子どもが求めているものが本当に同じなのか」という問いを立て、自身の「見通し」で行動を促してしまったことを反省しています。

💡 ワンポイント

筆者は、子どもに「良い経験」を与えたいという気持ちは理解しつつも、その経験が本当に子どもが求めているものなのかを見極める重要性を強調しています。

大人が「地図を広げる」伴走の姿勢

学び舎トーカのコラムでは、大人は子どもの前に「こんな世界もあるよ」「こういうやり方もあるよ」と様々な「地図を広げる」ことはできるが、どこを見るかまで大人が決める必要はないと提言しています。子どもが興味を示しているか、不安そうか、あるいは今は全く別のものを見ているのかなど、子どもの様子を丁寧に観察することの重要性を説いています。

学び舎トーカの活動における実践

学び舎トーカ自身も、子どもたちが様々な活動に出会う入口を多く作り、声をかければすぐ参加する子、離れて見ている子、試してみて「やっぱり違った」と抜ける子など、多様な反応を尊重していると述べています。活動の結果だけでなく、子どもが何を見ていたのか、どこで表情が変わったのか、何を繰り返しているのかといったプロセスを重視し、個別の子どもの状態に合わせた伴走を行っていることが示されています。

不登校支援における「見守り」と「声かけ」のバランス

このコラムが示す親の伴走姿勢は、不登校の子どもを持つ家庭にも重要な示唆を与えます。学校に行かない選択をした子どもに対し、親が「何かさせなければ」という焦りから、子どもの気持ちを置き去りにして新しい活動を促してしまうケースは少なくありません。しかし、学び舎トーカの考察は、まず子どもの「今」の状態や興味・衝動を理解することの優先性を教えてくれます。

親は、子どもの前に多様な選択肢を提示しつつも、最終的な選択やそのプロセスにおいて子ども自身の意思を尊重する「見守り」と、適切なタイミングでの「声かけ」のバランスを常に模索する必要があります。子どもは常に変化しているため、「これが正解」と決めつけず、状況に応じて考え直し、柔軟に対応していく姿勢が求められるでしょう。CoConも、不登校の家庭がこのような伴走の視点を持つことを支援していきます。

よくある質問(FAQ)

Q.親が子どもの行動を促す際に気をつけるべきことは何ですか?
A.親自身の「こうなってほしい」という見通しよりも、子どもが「今、何を感じているか」「何を求めているか」を丁寧に観察し、尊重することが重要です。選択肢を示すことは良いですが、どこを見るかまで親が決める必要はありません。
Q.「衝動」とは具体的にどのような考え方ですか?
A.哲学者の谷川嘉浩氏が提唱する「理由はうまく説明できないけれど、なぜかやってしまう」という内発的な動機づけのことです。子どもが何かに夢中になっているとき、その行為自体が楽しいという状態を指します。
Q.子どもが「嫌」と言った時、どのように対応すべきですか?
A.すぐに全てを引っ込めるのではなく、「何が嫌なのか」を少し聞いてみることが有効です。もし今すぐでなさそうであれば、一旦提案を畳み、必要になったときにまた出すという柔軟な姿勢が大切です。
Q.学び舎トーカが考える「伴走」とはどのような姿勢ですか?
A.子どもたちの前に多様な出会いの入口を作り、参加の仕方や反応は様々であることを尊重する姿勢です。活動の結果だけでなく、子どもが何を見ていたのか、どこで表情が変わったのかといったプロセスを重視し、子どもの状態に合わせて柔軟に対応していくことを指します。

参考・出典元

本記事は以下の公的機関等の情報を参考に作成しています。制度の詳細・最新情報は必ず一次ソースでご確認ください。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴

本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。

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この記事を書いた人

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不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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