朝起きられないお子さんとの日々 起立性調節障害を乗り越える親の支え方

CoCon編集部

THE INSIGHT / お悩み解決

毎朝、お子さんを起こそうとして、なかなか起きられない姿を見るたびに、胸が締め付けられる思いをしているのではないでしょうか。「また学校に間に合わない」「怠けているだけなのでは」と、焦りや不安、そしてご自身を責める気持ちが押し寄せてくるかもしれません。特に、朝のつらさが続く場合は、もしかしたら「起立性調節障害」という体の不調が隠れている可能性があります。お子さんの朝の辛さに寄り添い、どうすれば朝を少しでも楽に乗り切れるのか、一緒に考えていきましょう。CoConは、不登校の子どもを持つご家庭をひとりにしません。

朝起きられない日々、あなただけではありません。

「朝起きられない」というお子さんの状況は、保護者の方にとって大きな心配事です。学校への遅刻や欠席が続けば、学業の遅れだけでなく、友人関係や将来への不安も募るでしょう。しかし、この悩みはあなただけのものではありません。多くのお子さんが、何らかの理由で朝の不調を抱え、その背景には、保護者の方の努力だけでは解決できない体の問題が隠れていることも少なくありません。

「うちの子は、朝になると頭が痛いとか、お腹が痛いとか言って起き上がれないんです。無理に起こすと機嫌が悪くなるし、かといって放っておくわけにもいかないし……。どうしてあげたらいいのか、毎日途方に暮れています。」

このような声は、CoConにも多く寄せられています。お子さんの「朝起きられない」は、単なるわがままや怠けではなく、体からのSOSである可能性を理解することが、まず大切な一歩です。そして、お子さんを責めず、ご自身を責めないこと。あなたが悪いわけではありません。

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「起立性調節障害」とは?朝の辛さの背景にある体のSOS

お子さんが訴える朝の辛さの背景に、「起立性調節障害(OD)」という病気が隠れていることがあります。これは、自律神経の乱れによって、立ち上がったときに脳や全身への血流が一時的に不足し、さまざまな身体症状を引き起こす病気です。思春期の子どもに多く見られ、文部科学省の調査でも、小中学生の約1割が何らかの起立性調節障害の症状を持っているとされています。

主な症状と「怠け」ではない理由

起立性調節障害の主な症状は以下の通りです。

・朝起きられない、午前中の体調不良
・立ちくらみ、めまい
・倦怠感、疲れやすい
・頭痛、腹痛
・食欲不振、吐き気
・集中力の低下

これらの症状は、ご本人の意思でコントロールできるものではありません。体が「起き上がれない」「動けない」とサインを送っている状態なのです。そのため、「怠けている」「やる気がない」と決めつけるのは、お子さんをさらに苦しめてしまうことになります。まずは病気としての理解を深め、お子さんの辛さに寄り添うことが何よりも大切です。

朝のつらい時間を乗り切るための3つのステップ

起立性調節障害の診断の有無にかかわらず、朝の不調を抱えるお子さんと保護者の方のために、今日からできる具体的な3つのステップをご紹介します。焦らず、できることから少しずつ試してみてください。

1

お子さんの体調を最優先に考える

無理に起こしたり、叱ったりせず、まずはお子さんの「つらい」という気持ちを受け止めることが大切です。学校に間に合わなくても、まずは体の回復を優先しましょう。学校への連絡や、必要であれば休ませる勇気も必要です。

2

生活リズムを整える工夫をする

夜更かしを避け、毎日できるだけ同じ時間に就寝・起床する習慣を目指しましょう。ただし、無理強いは逆効果。朝の光を浴びる、軽い運動を取り入れるなど、体への負担が少ない方法から試していくことが重要です。

3

専門家と連携する

症状が続く場合は、小児科や心療内科、思春期外来など、起立性調節障害に詳しい専門医への受診を検討しましょう。正確な診断と適切な治療によって、症状が改善するケースも多くあります。学校の先生やスクールカウンセラーとも情報を共有し、連携体制を築くことも大切です。

家庭でできる具体的なサポートと心のケア

お子さんが朝を乗り切るためには、家庭でのきめ細やかなサポートが不可欠です。身体的なケアだけでなく、心の安定を促すことも意識しましょう。

起こし方の工夫と声かけ

無理やり起こすのではなく、お子さんのペースに合わせた起こし方を試しましょう。例えば、カーテンを開けてゆっくりと日光を浴びせる、好きな音楽を小さな音でかける、優しく声をかけるなど、少しずつ覚醒を促す方法が効果的です。起きてこられたら、「よく頑張ったね」とねぎらいの言葉をかけることも忘れずに。

💡 ワンポイント

朝の目覚まし時計は、音が鳴るだけでなく、光で覚醒を促すタイプも有効です。お子さんが起きやすい方法を一緒に探してみましょう。

食事と水分補給のポイント

起立性調節障害のお子さんは、血圧が低くなりがちで、脱水症状を起こしやすい傾向があります。朝は、しっかりとした水分補給を促しましょう。塩分を適度に含むスポーツドリンクや経口補水液も有効です。食事は、消化しやすく、負担の少ないものを少量からでも摂るように心がけてください。

安心して過ごせる環境づくり

お子さんが安心して過ごせる環境は、心身の回復を助けます。日中に体を休められる場所を確保し、無理に外出を促したり、予定を詰め込んだりしないようにしましょう。不安な気持ちを話せる雰囲気を作り、「いつでも味方だよ」というメッセージを伝え続けることが、お子さんの心の支えになります。

専門機関への相談と多様な選択肢

家庭でのサポートだけでは難しいと感じたら、迷わず専門機関を頼りましょう。お子さんの状態に合わせた適切な支援を見つけることが、回復への近道となります。

医療機関での診断と治療

起立性調節障害は、症状が他の病気と似ていることもあります。正確な診断のためには、小児科や心療内科、思春期外来など、専門の医療機関を受診することが重要です。医師の指導のもと、薬物療法や生活指導を受けることで、症状が大きく改善するケースも少なくありません。

⚠️ 注意

自己判断で市販薬を服用させたり、治療法を決めたりすることは避け、必ず専門医の診断と指示に従ってください。医療行為の推奨はCoConでは行いません。

学校との連携と理解

お子さんの状況を学校に伝え、理解と協力を求めることも大切です。保健室の利用、遅刻・早退の柔軟な対応、テスト時間の配慮など、学校側と連携することで、お子さんが安心して学校生活を送れるようサポート体制を整えることができます。出席扱いになる制度についても相談してみましょう。

フリースクールや自宅学習など、多様な学びの選択肢

もし学校への登校が難しい場合でも、学びの道は多様に存在します。フリースクールや通信制高校、自宅でのオンライン学習など、お子さんの体調やペースに合った学習環境を選ぶことも可能です。大切なのは、「学校に行かない=学びがない」ではないという視点を持つことです。お子さんの可能性を広げる選択肢を、視野に入れてみてください。

焦らず、お子さんのペースで。CoConが隣で考えます。

起立性調節障害をはじめとする朝の不調は、一朝一夕に解決するものではありません。お子さんの心と体が回復するまでには時間がかかります。保護者の方は、焦らず、お子さんの小さな変化や成長を認め、長期的な視点で見守ることが何よりも大切です。

お子さんの朝の辛さに寄り添い、共に乗り切ることは、保護者の方にとっても大きな負担となるでしょう。しかし、あなたは一人ではありません。CoConは、不登校のお子さんを持つご家庭が抱える不安や悩みに寄り添い、最適な情報やサポートを見つけるお手伝いをしたいと考えています。どんな小さなことでも、隣で一緒に考え、次の一歩を踏み出す勇気を応援します。

よくある質問(FAQ)

Q.起立性調節障害の診断はどこで受けられますか?
A.小児科、心療内科、または思春期外来で診断を受けることができます。起立性調節障害に詳しい専門医がいる医療機関を選ぶと良いでしょう。まずはかかりつけ医に相談し、専門医を紹介してもらうのも一つの方法です。
Q.朝、子どもを起こすのがかわいそうです。どうすれば良いですか?
A.無理やり起こすのではなく、お子さんの体調を最優先に考えましょう。カーテンを開けて光を浴びせたり、好きな音楽をかけたりするなど、優しく覚醒を促す工夫を試してみてください。学校への連絡や休ませる判断も大切です。
Q.起立性調節障害でも学校の出席扱いは可能ですか?
A.はい、可能です。病気や体調不良による欠席の場合、学校と連携し、医師の診断書などを提出することで出席扱いとなることがあります。学校の先生やスクールカウンセラーに相談し、具体的な対応について確認しましょう。
Q.治療すれば必ず治りますか?
A.適切な診断と治療、そして生活習慣の改善によって、多くの場合症状は改善されます。しかし、回復には個人差があり、時間がかかることもあります。焦らず、医師の指示に従いながら、お子さんのペースで治療を続けることが大切です。
Q.親として、一番大切な心構えは何ですか?
A.お子さんの「朝起きられない」は怠けではなく、病気である可能性を理解し、お子さんを責めないことです。そして、ご自身も一人で抱え込まず、医療機関や学校、支援機関などと連携し、サポートを求める勇気を持つことが最も重要です。

参考になるサービス・情報

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴

本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。

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この記事を書いた人

CoCon編集部

不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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