THE INSIGHT / お悩み解決
不登校のお子さんがふと、「友達と遊びたいな」と口にする。そんな姿を見て、保護者の方は「もしかしたら、また学校に行けるようになるかも」と希望を感じるかもしれません。でも、いざ約束の段になると「やっぱり行きたくない」「なんだか不安」と尻込みしてしまう…。
お子さんの「遊びたい」という前向きな気持ちと、「不安」という心のブレーキが同時に存在することに、どう接すればいいのか戸惑う保護者の方は少なくありません。無理強いもできないし、かといって放っておくのも気がかりですよね。CoConは、そんな複雑な気持ちを抱えるお子さんと保護者の方へ、どのように寄り添い、次の一歩を応援できるか一緒に考えます。
「遊びたい」と「不安」が同居する子どもの心
お子さんが「友達と遊びたい」と願うのは、誰かとつながりたいという自然な気持ちの表れです。しかし、同時に「不安」を感じるのは、決してわがままではありません。
不登校になった経緯や、学校での人間関係の悩み、自己肯定感の低下など、お子さん一人ひとりに異なる背景があります。たとえば、以前の人間関係で傷ついた経験があったり、久しぶりに会う友達にどう接していいかわからなかったり。また、学校に行かない自分を友達がどう思うか、という心配もあるかもしれません。
「また前みたいに楽しく遊べなかったらどうしよう…」
「学校に行ってないことを、なんて説明すればいいんだろう…」
「みんなは学校の話で盛り上がるだろうけど、自分はついていけないかも…」
このような具体的な不安が、お子さんの心の中に渦巻いている可能性があります。この不安は、新しい一歩を踏み出すことへの警戒心であり、自分を守ろうとする大切な心の働きです。保護者の皆さんがお子さんを責める必要は一切ありません。まずは、お子さんの心の中で「遊びたい」と「不安」が同居している状態を、そのまま受け止めることから始めてみましょう。
今日からできる3つのステップで子どもの不安に寄り添う
お子さんの複雑な気持ちを理解した上で、保護者として具体的に何ができるでしょうか。ここでは、お子さんの「友達と遊びたいけど不安」という気持ちに寄り添い、次の一歩をサポートするための3つのステップをご紹介します。
子どもの気持ちを「ありのまま」受け止める
「遊びたい」という気持ちを尊重しつつ、「不安なんだね」「行きたくない気持ちもあるんだね」と、どちらの感情も否定せずに受け止めることが大切です。「大丈夫だよ、行けばきっと楽しいよ」と励ましたくなるかもしれませんが、お子さんの心の中にある不安を無視してしまうと、かえって心を閉ざしてしまうこともあります。まずは、「そう感じているんだね」と共感し、安心して話せる雰囲気をつくることから始めましょう。
小さな「できた」を一緒に見つける
いきなり友達と会うのが難しい場合は、少しずつ「できた」を積み重ねて自信を取り戻す機会をつくりましょう。例えば、オンラインゲームで友達とつながる、SNSでメッセージをやり取りする、家族以外の人と短い時間だけ会話してみる、など。大切なのは、「友達と会う」という大きな目標を、お子さんにとってハードルの低い小さなステップに分解することです。そして、その小さな「できた」を一緒に喜び、認めてあげましょう。
安心できる「居場所」を一緒に探す
学校以外の場所にも、お子さんが安心して過ごせる「居場所」はたくさんあります。地域の児童館、フリースクール、習い事、ボランティア活動など、お子さんの興味関心に合った場所を探してみるのも良いでしょう。そこで新しい友達と出会ったり、共通の趣味を持つ仲間と交流したりすることで、「自分はここにいてもいいんだ」という自己肯定感を育むことができます。焦らず、お子さんのペースで、どんな場所なら安心できるか、一緒に考えてみてください。
具体的なアプローチと選択肢
お子さんの「友達と遊びたいけど不安」という気持ちに寄り添うために、保護者の方にできる具体的なアプローチや、活用できる選択肢はいくつかあります。
無理強いしない、安心できる環境づくり
お子さんが友達と会うことをためらっている時、無理に背中を押すのは避けましょう。お子さんの気持ちを尊重し、プレッシャーを与えないことが最も大切です。もしお子さんが「遊びたい」という気持ちを口にしたなら、具体的な遊び方を一緒に想像してみるのも良いでしょう。
「どんな友達と遊びたいかな?」
「どこで遊ぶのがいいかな?もし家なら、誰が来てくれる?」
「オンラインゲームで一緒に遊ぶのはどう?」
このように、具体的なイメージを膨らませることで、お子さん自身が不安の正体を整理したり、解決策を考えたりする手助けになります。少人数での交流や、オンラインでのつながりなど、お子さんが安心できる方法から試してみるのがおすすめです。
専門家や支援機関の活用
お子さんの不安が強く、なかなか一歩を踏み出せない場合は、専門家や支援機関の力を借りることも有効な選択肢です。保護者の皆さんが一人で抱え込む必要はありません。
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー:学校に配置されている専門家です。お子さんの学校生活における悩みや、友達関係について相談できます。
教育支援センター(適応指導教室):不登校のお子さんのための公的な施設です。学習支援だけでなく、集団活動を通して他者との交流の機会を提供している場所もあります。
フリースクールや民間施設:学校とは異なる環境で、お子さんの興味関心に合わせた活動や、多様な年齢の仲間との交流の機会を提供しています。
医療機関:心身の不調が強く、外出自体が困難な場合は、小児科や心療内科、精神科などの専門医に相談することも検討してください。
💡 ワンポイント
お子さんの様子を注意深く見守り、もし自傷行為や希死念慮など、命に関わるような兆候が見られた場合は、ためらわずに専門機関にご相談ください。よりそいホットライン(0120-279-338)や、こども家庭庁の相談窓口など、すぐに頼れる場所があります。
保護者自身もリラックスできる時間を持つ
お子さんの不登校と向き合う中で、保護者の方も大きなストレスを抱えていることと思います。お子さんの不安な気持ちに寄り添い続けるには、まず保護者の方自身が心身ともに健康であることが大切です。時には、お子さんから少し離れて、自分のための時間を持つことも必要です。
趣味に没頭する、友人とおしゃべりする、リラックスできる場所に出かけるなど、心と体を休める工夫をしてみてください。保護者の皆さんが笑顔でいることが、お子さんにとって何よりの安心材料になります。「あなたが悪いわけではありません」というCoConの姿勢を忘れずに、ご自身の心も大切にしてくださいね。
不登校は、子どもが自分と向き合う大切な時間
お子さんが「友達と遊びたいけど不安」と感じる時、それはお子さんが自分自身の気持ちと真剣に向き合っている証拠です。不安を乗り越えて新しいつながりを見つけるプロセスは、お子さんにとって大切な成長の機会となるでしょう。
保護者の皆さんは、お子さんの伴走者として、焦らず、お子さんのペースを尊重しながら、一緒に次の一歩を探してみてください。CoConは、不登校という状況にあるご家庭をひとりにしません。隣で一緒に考え、お子さんの笑顔と、保護者の皆さんの安心をサポートしていきます。
よくある質問(FAQ)
Q.友達と遊びたがっているのに、なぜ不安がるのでしょうか?
Q.友達と会うことを嫌がる子どもに、どう声をかけたらいいですか?
Q.学校の友達以外との交流を促すにはどうすればいいですか?
Q.遊びたい気持ちはあるのに、一歩踏み出せない子どもに、親として何ができますか?
参考になるサービス・情報
お住まいの状況に合わせて、次のような外部の窓口・サービスも活用できます。最新の内容は各サイトでご確認ください。
- 不登校の相談窓口(文部科学省)
文部科学省がまとめた、不登校の子ども・保護者向けの相談窓口の案内。 - フリースクールナビ
全国のフリースクールを地域から探せる検索サイト。 - みらいずち フリースクール検索
全国のフリースクール・居場所を探せる情報サイト。
🆘 ひとりで抱えこまないで — 相談できる窓口
つらい気持ちや、いのち・こころの危機を感じたときは、ひとりで抱えこまず、下記の窓口にご相談ください(無料・秘密は守られます)。
- よりそいホットライン:0120-279-338 (24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310 (文部科学省)
- チャイルドライン:0120-99-7777 (18歳まで)
- 児童相談所虐待対応ダイヤル:189 (いちはやく)
- 児童相談所相談専用ダイヤル(子育ての悩み):0120-189-783
- いのちの電話(ナビダイヤル):0570-783-556 (10:00〜22:00)
- いのちの電話(フリーダイヤル):0120-783-556 (毎日16:00〜21:00・毎月10日8:00〜翌8:00)
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556 (厚生労働省)
- まもろうよ こころ(厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
生命の危険が迫っている・今すぐ助けが必要なときは、迷わず 110(警察)・119(救急)へ。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴
本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。
