収入は減る、支出は増える――不登校家庭の「見えない負担」。403の賛同を携え、8月25日に横浜市・神奈川県へ要望書提出

CoCon編集部

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不登校の子どもを持つ保護者の皆さん、いつもご心配の絶えない日々をお過ごしのことと思います。文部科学省の調査では、不登校の児童生徒数が過去最多を更新し、その数は約35.4万人にものぼると報じられています。しかし、この大きな数字の裏には、ご家庭が抱える「見えない経済的負担」があることをご存じでしょうか。この度、NPO法人COCORO CANVASをはじめとする市民・支援団体が、この見えにくい負担に光を当て、横浜市および神奈川県へ要望書を提出しました。これは、決して他人事ではありません。あなたの家庭が抱える不安と共通する、大切な社会の動きです。

不登校家庭の「見えない負担」とは?要望書提出の背景

2026年8月25日、NPO法人COCORO CANVASとNPO法人 子どもと共に歩むフリースペースたんぽぽが中心となり、横浜市と神奈川県に対して、不登校の子どもと保護者への経済的支援を求める要望書が提出されました。この活動には、個人342名、団体61という、合計403もの賛同が寄せられています。

この要望の背景にあるのは、文部科学省が公表した令和6年度調査で明らかになった、全国の小・中学校における不登校児童生徒数が過去最多の約35.4万人に達したという現実です。これほど多くの子どもたちが学校に行けない状況にある中で、そのご家庭がどのような困難を抱えているのかは、数字だけでは見えにくいものです。

要望書では、不登校になったことで保護者の収入が減る一方で、フリースクールや居場所の利用料、交通費、昼食代、教材費、オンライン学習費用など、学校に通っていた時にはかからなかった新たな支出が増える「見えない負担」が指摘されています。これは、多くのご家庭が経験している現実ではないでしょうか。あなたが悪いわけではありません。この問題は、個々の家庭の努力だけでは解決できない、社会全体の課題なのです。

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収入減と支出増のダブルパンチ

プレスリリースでは、具体的な保護者の声が多数紹介されています。

「子どもの不登校で、仕事の時間を減らしました。収入は減るのに、学校以外で学ぼうとすると支出は増えていきます」

「子どもに合いそうな場所を見つけても、費用を考えて候補から外しました」

これらの声は、不登校を経験する多くのご家庭が直面する厳しい現実を物語っています。保護者が子どものケアのために仕事を辞めたり、勤務時間を減らしたりすることで収入が減少する一方で、子どもに多様な学びの機会を提供しようとすると、フリースクールやオンライン学習、居場所の利用料、さらには交通費や昼食代、光熱費といった、これまではあまり意識されなかった費用がかさむのです。この「収入減と支出増」というダブルパンチが、家庭の経済状況を圧迫し、子どもの学びの選択肢を狭めてしまうことにつながっています。

「学校に戻すため」だけではない、多様な学びを支える支援へ

今回の要望活動では、「学校へ戻すための支援」だけに限定せず、学校に通えるかどうかにかかわらず、すべての子どもの学びを保障する仕組みを求めています。これは、CoConが大切にしている「多様な学びの選択肢」を社会全体で支えていこう、という考え方と深くつながるものです。

具体的には、以下のような点が要望として挙げられています。

1

フリースクールや居場所の利用料だけでなく、交通費や食事代、学習環境の整備など、実際の負担にも目を向けた経済的支援。

2

市町村による支援の有無や内容に大きな差が生じないよう、地域間の格差を是正する仕組み。

3

子どもたちを受け入れるフリースクールや居場所そのものへの支援。資金難や人手不足で運営が困難になることがないようにする。

4

当事者や保護者の声を制度設計に反映させること。

これらの要望は、「どこに通っているか」ではなく、「その子に何が必要か」という視点で子どもたちを支える社会を目指すものです。子どもの個性を尊重し、それぞれに合った学びの場を保障するための、非常に重要な一歩と言えるでしょう。

あなたの地域でも起こりうる?住む場所による支援格差

今回の要望書提出は横浜市と神奈川県を対象としていますが、実はこの「地域による支援格差」は、全国的な課題として多くの保護者が直面している問題です。

「同じ場所で学んでいるのに、住んでいる自治体によって支援を受けられる子と受けられない子がいます」

このような声が示すように、住んでいる市町村によって、フリースクール等の利用料補助の有無や金額、相談窓口の充実度などが大きく異なるのが現状です。これは、子どもの学ぶ権利が、家庭の経済状況や住む場所によって左右されてしまうという、あってはならない状況を生み出しています。

⚠️ 注意

お住まいの地域で利用できる支援制度は、自治体によって大きく異なります。最新の情報は、各自治体のウェブサイトや教育委員会、相談窓口などでご確認ください。

不安を抱える保護者へ。CoConが伝えたいこと

不登校の子どもを持つ保護者の皆さんは、経済的な不安だけでなく、子どもの将来への心配、周囲の理解のなさ、そして「自分の育て方が悪かったのか」という自責の念など、様々な感情を抱えていらっしゃるかもしれません。しかし、どうか一人で抱え込まないでください。

今回の要望書提出は、不登校が個人の問題ではなく、社会全体で取り組むべき課題であるという認識が広がりつつある証拠です。多くの人々が、不登校の子どもとその家庭が抱える困難に目を向け、具体的な支援の必要性を訴え始めています。この動きは、あなたの家庭が直面している問題も、決して孤立したものではないことを示しています。

今日からできる3つのアクション

このような社会的な動きがある中で、私たち保護者も、子どもたちの未来のためにできることがあります。

1

地域の支援情報を調べる:お住まいの自治体や教育委員会のウェブサイトで、フリースクール利用補助や相談窓口などの情報を確認してみましょう。NPO法人COCORO CANVASのウェブサイト(https://cocorocanvas.org/projects/economic-support-petition)も参考になります。

2

専門機関に相談する:一人で悩まず、教育相談センター、地域のNPO、またはCoConのような専門メディアに相談してみましょう。話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。

3

他の保護者とつながる:不登校の子どもを持つ保護者同士の交流会やオンラインコミュニティに参加するのも良い方法です。同じ悩みを共有し、情報交換することで、孤立感を和らげることができます。

💡 ワンポイント

まずは小さな一歩から始めてみましょう。情報収集や相談は、子どもたちの未来を拓くための大切な行動です。できることから少しずつ、ご自身のペースで進めていきましょう。

不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。

今回の横浜市・神奈川県への要望書提出は、「学校に行けないだけで、支援からも外さないで。」という切実な願いを行政と社会に届けるための大きな一歩です。学びたい気持ちがあるのに、経済的な理由でその機会を諦めざるを得ない子どもたちがいる現状は、私たちが変えていかなければならない社会の課題です。

CoConは、「不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。」という姿勢で、保護者の皆さんに寄り添い続けます。このニュースをきっかけに、不登校の子どもたちが自分らしく学び、成長できる社会が実現することを心から願っています。これからも、私たちと一緒に、子どもたちの未来を考え、支えていきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q.不登校家庭の「見えない負担」とは具体的に何ですか?
A.不登校の子どもがいる家庭で、保護者の収入が減少する一方で、フリースクールやオンライン学習、居場所の利用料、交通費、昼食代など、学校外の学びにかかる費用が増加する経済的な負担を指します。
Q.フリースクールの費用はどのくらいかかりますか?
A.フリースクールの費用は施設によって大きく異なりますが、一般的には月額数万円から10万円以上かかる場合もあります。これに加えて、交通費や教材費などが別途必要になることがあります。詳細は各フリースクールにお問い合わせください。
Q.不登校の支援制度は地域によって違うと聞きましたが、本当ですか?
A.はい、本当です。不登校の子どもへの経済的支援や相談窓口の充実度などは、各自治体によって大きな差があります。お住まいの地域の最新情報は、自治体の教育委員会やウェブサイトで確認することをおすすめします。
Q.今回の要望書提出で、すぐに何かが変わるのでしょうか?
A.要望書提出は、行政や社会に現状と課題を伝え、政策や制度の改善を求める重要なプロセスです。すぐに大きな変化が起こるとは限りませんが、継続的な働きかけによって、将来的には支援制度の充実につながる可能性を秘めています。
Q.不登校の子どもを持つ保護者として、何ができることがありますか?
A.まずは、お住まいの地域の支援制度やフリースクールの情報を収集することから始めましょう。教育相談センターやNPO、CoConのような専門メディアに相談したり、他の保護者と情報交換したりすることも有効です。一人で抱え込まず、頼れる場所を見つけることが大切です。

参考・出典元

本記事は以下の公的機関等の情報を参考に作成しています。制度の詳細・最新情報は必ず一次ソースでご確認ください。

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この記事を書いた人

CoCon編集部

不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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