夏休み明けの登校「不安」が約6割。起立性調節障害の子どもを持つ保護者110名に聞いた、夏のリアルと新学期への本音

CoCon編集部

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夏休みが終わり、新学期が始まる時期は、多くの子どもたち、そして保護者の方々にとって、期待と同時に大きな不安が押し寄せるものです。特に、学校に行くことに心身の負担を感じている子どもたちや、不登校を経験している子どもたちの家庭では、この不安は一層深まることでしょう。今回、起立性調節障害の子どもを持つ保護者を対象に行われた調査で、夏休み明けの登校に「不安を感じる」保護者が約6割にものぼるという実態が明らかになりました。この数字は、あなたの不安も決して特別なものではないことを示しています。今回の調査結果から、不登校の子どもを持つ家庭にも通じるリアルな悩みと、新学期を穏やかに迎えるためのヒントをCoConが解説します。

夏休み明けの登校「不安」約6割。その背景にあるものは?

一般社団法人 起立性調節障害改善協会が、起立性調節障害(OD)の子どもを持つ保護者110名を対象に行った調査で、夏休み中の生活リズムと新学期への不安に関する生の声が浮き彫りになりました。この調査はODの子どもに特化したものですが、その結果は、不登校や不登校傾向のあるお子さんを持つ多くのご家庭にとっても、深く共感できる内容ではないでしょうか。

調査結果のポイント
・約6割の子どもが夏休み中に生活リズムを崩している。
・約6割の保護者が新学期の登校に不安を感じている。
・最大の不安は「乱れたリズムが戻らないこと」。

「学校という強制的な枠組みがなくなることで、生活リズムの維持が難しくなる傾向が顕著」という調査結果は、ODの有無に関わらず、学校生活に困難を抱える子どもたちにとって共通の課題です。夏休みは心身を休める大切な期間である一方で、生活リズムが崩れやすいというジレンマが、保護者の不安の大きな要因となっていることがわかります。

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保護者が抱えるリアルな悩み:「昼夜逆転」と「新学期への焦り」

調査では、夏休み中に保護者が気にかけることとして、「昼夜逆転など生活リズムの乱れ」(21.1%)と「ゲーム・スマホの時間が増える」(19.8%)が上位を占めました。これは、不登校の子どもを持つご家庭でも頻繁に聞かれるお悩みです。学校に行かない期間が長くなると、どうしても昼夜逆転の生活になりがちで、それがさらに学校に戻るハードルを上げてしまう、という悪循環に陥ることも少なくありません。

そして、新学期への不安として最も多かったのは「夏休みで乱れたリズムが戻らないこと」(28.2%)でした。次いで「朝起きられず始業に間に合わないこと」(16.9%)、「久しぶりの登校で体調を崩すこと」(16.4%)が続きます。これらの結果は、保護者の方々が「何とかしてリズムを戻さなければ」という焦りを感じていることの表れだと言えるでしょう。しかし、あなたが悪いわけではありません。子どもの心身の状態に寄り添いながら、どうすれば良いのかと模索されていることと思います。

無理なく「ゆるやかに」整える。家庭でできる工夫と親の願い

このような状況の中で、保護者の皆様はどのように工夫されているのでしょうか。調査によると、家庭で実践されていることとして「就寝・起床のリズムをゆるやかに保つ」(18.9%)、「体調優先で無理に予定を入れない」(14.1%)、「本人のやりたいこと・好きな時間を尊重する」(13.7%)が上位に挙がっています。

💡 ワンポイント

これは、CoConが常にお伝えしている「子どもの心身の負担を減らすアプローチ」そのものです。厳格なルールで縛るのではなく、子どもの状態に合わせて柔軟に対応することの重要性が示されています。

また、保護者が求めている情報としては、「夏休み中の生活リズムの整え方」(23.1%)、「2学期の登校再開をやわらげる方法」(15.4%)、「本人の気持ちに寄り添う声かけの方法」(12.5%)が特に多く挙げられました。これは、多くの保護者が具体的なノウハウや、子どもとのコミュニケーションの取り方に悩んでいることを示唆しています。

「毎日登校」だけがゴールではない。多様な選択肢を考える

一般社団法人 起立性調節障害改善協会は、今回の調査結果を受けて、「保護者の方々は『このままでは2学期から学校に行けないのでは』と焦りを感じるかもしれませんが、無理にリズムを戻そうと叱責したり、急激に早起きさせたりすることは、かえって症状を悪化させる原因になりかねません」とコメントしています。

そして、「大切なのは、夏休みの後半から『ゆるやかに、少しずつ』本来のリズムに近づけていくこと」と強調し、新学期が始まっても「毎日登校すること」を絶対のゴールにせず、子どもの体調を最優先に学校と連携しながら、焦らずに見守る姿勢が重要であると結んでいます。

⚠️ 注意

無理な登校の強制は、子どもの心身にさらなる負担をかけ、不登校の長期化や症状の悪化につながる可能性があります。焦る気持ちは当然ですが、お子さんの声に耳を傾け、無理強いは避けるようにしましょう。

この考え方は、不登校の子どもを持つご家庭にとって、非常に大切な視点です。学校に「行けない」状況は、子ども自身の努力不足ではなく、心身のSOSであることがほとんどです。完璧な登校を目標とするのではなく、子どもが安心できる居場所を確保し、多様な学びの選択肢を検討することも、大切な一歩となります。例えば、フリースクールやオンライン学習、自宅学習など、学校以外の場所での学びや活動も、子どもの成長を支える貴重な選択肢となり得ます。

CoConから保護者の皆様へ:隣で、一緒に考えましょう

夏休み明けの不安は、子どもだけでなく、保護者の方々も抱える共通の感情です。この調査結果は、あなたが一人で悩んでいるわけではないことを改めて教えてくれます。CoConは、不登校の家庭をひとりにしない、という姿勢で、隣で一緒に考えます。

今日からできる3ステップ

1

子どもの「今」の状態を観察し、小さな変化を記録してみましょう。
無理に起こそうとするのではなく、何時に寝て、何時に起き、どんな様子で過ごしているのか。日々の記録は、専門家へ相談する際にも役立ちます。

2

完璧を目指さず、ゆるやかなリズム作りを試しましょう。
「毎日何時に起きる」という目標ではなく、「朝、カーテンを開けて光を浴びる」「夜は少しずつ早めに電気を消す」など、負担の少ないことから始めてみてください。

3

学校や専門機関、多様な学びの場に相談する準備をしましょう。
担任の先生やスクールカウンセラー、児童相談所、またはフリースクールなどの選択肢について情報収集を始め、必要であれば相談の予約を検討してみてください。

不登校は、子どもからの大切なメッセージです。そのメッセージを受け止め、子どもにとって何が一番良いのかを一緒に考えていくことが、未来への一歩となります。CoConはこれからも、保護者の皆様に寄り添い、正確で希望につながる情報をお届けしてまいります。

よくある質問(FAQ)

Q.夏休み明けに不登校の子どものリズムが乱れてしまい、心配です。どうすれば良いですか?
A.無理に元の生活リズムに戻そうとせず、お子さんの体調を最優先に考えてください。まずは朝の光を浴びる、水分をこまめに摂るなど、負担の少ないことから「ゆるやかに、少しずつ」リズムを整える工夫を試してみましょう。完璧を目指さず、お子さんのペースに寄り添うことが大切です。
Q.起立性調節障害(OD)と不登校には関係がありますか?
A.起立性調節障害(OD)は、自律神経の乱れにより朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感などの症状が現れる身体の病気です。これらの症状が原因で学校に行けなくなり、結果的に不登校となるケースは少なくありません。ODの診断や治療は専門の医療機関にご相談ください。
Q.夏休み明けの登校について、学校にどのように相談すれば良いでしょうか?
A.お子さんの現在の状況と、夏休み中の変化を具体的に伝えましょう。学校には、お子さんの体調を最優先に考えたいこと、無理なく段階的に登校を検討したいことなどを率直に相談してください。スクールカウンセラーや担任の先生と連携し、協力体制を築くことが重要です。
Q.不登校の子どもが夏休み明けも学校に行きたがらない場合、フリースクールは選択肢になりますか?
A.はい、フリースクールは学校以外の多様な学びの場として有効な選択肢の一つです。学校の枠組みにとらわれず、子どものペースや興味に合わせた学習や活動ができるため、心身の負担を軽減し、新しい居場所を見つけるきっかけになることもあります。お子さんの状況に合わせて情報収集を始めてみましょう。

参考・出典元

本記事は以下の公的機関等の情報を参考に作成しています。制度の詳細・最新情報は必ず一次ソースでご確認ください。

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この記事を書いた人

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不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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