不登校の子どもが「死にたい」と…9月の不安と相談先

CoCon編集部

THE INSIGHT / お悩み解決

9月、子どもが学校に行かなくなり、「死にたい」と口にする――。この言葉を聞いた時、保護者のあなたはどれほどの衝撃を受け、胸が締め付けられるような思いでいるでしょうか。不安、絶望、そして「自分を責める気持ち」に襲われているかもしれません。しかし、あなたが悪いわけではありません。そして、この苦しみを一人で抱え込む必要は決してありません。CoConは、不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。

9月、不登校の子どもが「死にたい」と口にした時、あなたは一人ではありません

新学期が始まり、周囲が学校生活に戻っていく中で、不登校のお子さんは大きなプレッシャーを感じやすい時期です。特に9月は、夏休み明けの環境変化や、周囲との比較からくる焦りなど、様々な要因が重なり、精神的に不安定になりやすいと言われています。

もしお子さんが「死にたい」という言葉を口にしたのであれば、それは子どもからの「助けて」というSOSです。その言葉を聞いた保護者の心労は計り知れません。しかし、どうかご自身を責めないでください。あなたはこれまで、お子さんのためにできる限りのことをされてきたはずです。

この状況に直面しているのは、あなただけではありません。多くの保護者が、お子さんの不登校と向き合い、同じような不安や葛藤を抱えています。大切なのは、一人で抱え込まず、適切なサポートを求めることです。

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⚠️ 注意

もし、お子さんが具体的に「死にたい」という意思を繰り返し示したり、具体的な計画を口にしたり、自傷行為の兆候が見られる場合は、緊急性が高いと判断されます。すぐに専門機関に連絡し、助けを求めてください。

【緊急時の相談窓口】
よりそいホットライン:0120-279-338(24時間対応)
こども家庭庁 相談窓口:189(全国共通児童相談所ダイヤル)

子どもが「死にたい」と訴える背景にあるもの:複数の可能性を理解する

お子さんが「死にたい」と訴える背景には、一つではない、様々な要因が絡み合っていることが多いです。その複雑な心の動きを理解しようとすることが、最初の一歩になります。

考えられる背景の例をいくつかご紹介します。

登校への強いプレッシャーと自己肯定感の低下

「みんなが行く学校に行けない自分はダメだ」という自己否定感や、周囲の期待に応えられないというプレッシャーが、子どもを苦しめていることがあります。特に9月は、学校という場所が強く意識されるため、そのプレッシャーが増大しやすい時期です。

孤立感や孤独感

不登校が長期化する中で、友達との関係が希薄になったり、社会から切り離されていると感じたりする孤立感が、子どもの心を深く傷つけることがあります。自分の居場所がないと感じることが、「死にたい」という言葉につながるケースも少なくありません。

心身の不調や発達特性

倦怠感、頭痛、腹痛などの身体症状や、うつ病、不安障害などの精神的な不調が背景にある場合もあります。また、発達特性(ADHD、ASDなど)によって学校生活に馴染みにくく、常にストレスを感じているお子さんもいます。これらの不調や特性が、本人の努力だけではどうにもならない苦しみを引き起こし、「もう耐えられない」と感じさせてしまうのです。

これらの背景は、決して「あなたが悪い」ということではありません。子どもの置かれている状況や、子ども自身の特性、社会の構造など、様々な要因が複雑に絡み合って生じている問題です。まずは、お子さんの「苦しさ」に寄り添うことが大切です。

今日からできる3ステップ:子どもの心に寄り添い、安全を確保する

お子さんが「死にたい」と口にした時、保護者として何ができるのか。緊急性に応じて、今日から実践できる3つのステップをご紹介します。

1

子どもの話を「聴く」ことに徹する

お子さんの言葉を否定せず、まずは「そうなんだね」「つらいんだね」と、共感的な姿勢で受け止めてください。アドバイスや説得はせず、ただひたすら、子どもの気持ちに寄り添い、耳を傾けることが重要です。子どもが話したがらない場合は、無理に聞き出そうとせず、ただそばにいるだけでも構いません。「いつでも話を聞くよ」というメッセージを伝えましょう。

2

安全を確保し、一人にしない環境を作る

お子さんが「死にたい」という言葉を口にした場合、まずは物理的な安全を確保することが最優先です。危険なものを手の届かない場所に置くなど、具体的な対策を検討してください。また、可能な限りお子さんを一人にせず、見守る時間を増やしましょう。ただし、過度な監視は避け、安心できる環境を整えることが大切です。具体的な安全計画については、後述の専門機関で相談できます。

3

一人で抱え込まず、外部の力を借りる準備をする

このような状況は、保護者一人で解決できるものではありません。専門家のサポートは不可欠です。地域の相談機関や医療機関の情報を集め、連絡する準備を始めましょう。誰かに頼ることは、決して弱いことではありません。むしろ、お子さんを守るための賢明な選択です。

💡 ワンポイント

お子さんが「死にたい」と口にするのは、それだけ追い詰められている証拠です。その言葉を真剣に受け止めつつ、保護者自身も心身のケアを忘れないでください。保護者が倒れてしまっては、お子さんを支えられません。信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも、心が少し軽くなります。

地域の専門機関や相談先を見つける:具体的な選択肢

お子さんの命と安全を守り、未来を考えるためには、適切な専門機関のサポートが不可欠です。ここでは、具体的な相談先をいくつかご紹介します。

市町村の教育相談窓口・教育支援センター

多くの自治体には、不登校に関する専門の相談窓口が設置されています。教育支援センターでは、お子さんの居場所を提供したり、学習支援を行ったりすることもあります。まずは、お住まいの地域の教育委員会に問い合わせてみましょう。

児童相談所

児童相談所は、18歳未満の子どもに関するあらゆる相談に対応しています。不登校だけでなく、子どもの心身の健康や発達、虐待の相談など、幅広い専門知識を持った職員が対応してくれます。匿名での相談も可能です。

心療内科・精神科(医療機関)

お子さんがうつ病や不安障害などの精神的な不調を抱えている可能性がある場合は、小児科や児童精神科、心療内科といった医療機関への受診を検討しましょう。専門医の診察により、適切な診断と治療を受けることができます。医療機関の判断は、必ず専門家にご相談ください。

フリースクール・NPO団体

不登校の子どもたちの居場所や学びの場を提供しているフリースクールや、不登校支援を行うNPO団体も全国に多数存在します。学校以外の選択肢として、お子さんが安心して過ごせる場所を見つけることができるかもしれません。それぞれの団体によって活動内容や費用が異なりますので、見学や相談を通じてお子さんに合った場所を探してみましょう。

スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー

学校に配置されているスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーも、不登校に関する相談に応じてくれます。学校との連携を取りながら、お子さんへの支援や保護者へのアドバイスを提供してくれるでしょう。まずは学校に連絡を取り、相談の機会を設けてもらいましょう。

「どこに相談したらいいか、たくさんありすぎて迷ってしまいますよね。まずは、一番身近な自治体の窓口か、緊急性が高い場合は児童相談所から連絡してみるのが良いかもしれません。一歩踏み出すことが、状況を変えるきっかけになります。」

「不登校」は終わりではない:子どもの未来を共に考える

お子さんが「死にたい」と口にするほどの苦しみを抱えている時、保護者の方は「もう終わりだ」と感じてしまうかもしれません。しかし、不登校は、お子さんが成長する過程で訪れる一つの局面であり、決して「人生の終わり」ではありません

大切なのは、お子さんのペースを尊重し、焦らずに次の一歩を共に考えることです。学校に戻ることが唯一の正解ではありません。フリースクール、自宅学習、通信制高校など、学びの形は多様化しています。

そして、保護者の方自身の心も大切にしてください。この状況は、保護者にとっても非常にストレスフルです。信頼できる友人や家族に話を聞いてもらう、地域の保護者会に参加してみるなど、ご自身のサポート体制も整えることが、お子さんを支え続ける力になります。

CoConは、不登校で悩むご家庭が孤立しないよう、隣で一緒に考え、情報を提供し続けます。一人で抱え込まず、私たちを頼ってください。必ず、光は見えてきます。

よくある質問(FAQ)

Q.9月になると不登校の子どもが不安定になるのはなぜですか?
A.夏休み明けの9月は、生活リズムの変化や新学期へのプレッシャー、周囲との比較などから、不登校の子どもが精神的に不安定になりやすい時期です。学校への漠然とした不安が強まる傾向にあります。
Q.子どもが「死にたい」と言った時、どう対応すればいいですか?
A.まずは子どもの話を否定せず「つらいんだね」と共感的に受け止めてください。安全を確保し、一人にしない環境を整えることが最優先です。緊急性が高い場合は、よりそいホットラインや児童相談所など専門機関にすぐに連絡しましょう。
Q.どの相談先に連絡すれば良いか迷っています。
A.緊急性が高ければ、よりそいホットラインや児童相談所(189)が最も適切です。それ以外では、地域の教育相談窓口、教育支援センター、あるいは学校のスクールカウンセラーなど、身近なところから相談を始めてみましょう。
Q.親として、どのような心構えでいれば良いですか?
A.お子さんの言葉や態度を真剣に受け止め、焦らず、子どものペースを尊重することが大切です。そして、保護者自身も一人で抱え込まず、信頼できる人に相談したり、地域の保護者会に参加したりして、ご自身の心身のケアも忘れずに行ってください。
Q.不登校でも、将来の選択肢はありますか?
A.はい、不登校は決して「人生の終わり」ではありません。フリースクール、通信制高校、高卒認定試験など、多様な学びの選択肢があります。お子さんの興味や特性に合わせて、様々な可能性を一緒に探していくことができます。

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この記事を書いた人

CoCon編集部

不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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