夏休み明けに不登校・行きしぶり|保護者ができる対応と相談先

CoCon編集部

THE INSIGHT / お悩み解決

夏休みが終わりに近づくと、お子さんが「おなかが痛い」「学校に行きたくない」と口にしたり、朝になると布団から出られなくなったりする——。そんな様子に、胸がざわつく保護者の方は少なくありません。夏休み明けに学校がつらくなるのは、決して珍しいことでも、育て方のせいでもありません。このページでは、なぜこの時期に増えやすいのかという背景から、今日からできる声かけと対応、学校や公的な窓口との連携まで、順番に整理してお伝えします。あわてず、お子さんとご自身のペースで読み進めてください。

なぜ夏休み明けは学校がつらくなりやすいのか

長い休みのあいだ、子どもは学校の人間関係や時間割から離れて過ごします。その反動で、新学期が近づくと「また朝早く起きて、たくさんの人の中で一日を過ごすのか」という負担が一気に押し寄せます。生活リズムの乱れ、休み前から抱えていた友だち関係や勉強の不安、行事へのプレッシャーなどが重なりやすいのも、この時期の特徴です。

つまり、行きしぶりや不登校は「気持ちが弱いから」起きるのではなく、環境の切り替わりに心と体が追いつかない、という構造的な負担から生じます。まずはこの前提を、保護者の方自身が持っておくことが、落ち着いた対応の土台になります。

💡 ワンポイント

「行きたくない」は、SOSを言葉にできた大切なサインです。言えたこと自体を、まず受け止めてあげてください。

PR・広告

保護者にまず知っておいてほしいこと

内閣府や文部科学省の資料では、18歳以下の子どもの自殺は夏休みなどの長期休業が明ける時期にかけて増える傾向があると指摘されています。文部科学省も毎年、夏休み前後の時期に合わせて、子どもの自殺予防に取り組むよう全国の教育委員会などへ通知を出しています。専門機関の分析では、近年そのピークが8月下旬へ前倒しになっているとの指摘もあります。

これは不安をあおるための数字ではありません。「行きしぶり」の背景に、大人が思う以上のしんどさが隠れていることがある——だからこそ、早めに気づき、無理をさせず、相談先につながることが大切だ、という意味です。

⚠️ 見逃したくないサイン

「消えたい」「いなくなりたい」といった言葉や、自分を傷つける行為が見られたときは、たとえ一度きりでも見過ごさないでください。また、眠れない・食べられない状態が続くときも、家庭だけで抱えこまないでください。この記事の後半にある相談窓口や、かかりつけ医・専門機関に、ためらわずつながってください。

やってよい対応・避けたい対応(声かけ例)

同じ気持ちでも、かける言葉ひとつで子どもの安心感は変わります。正解を一度で当てる必要はありません。「あなたの味方だよ」という姿勢が伝わることが何より大切です。

やってよい対応

  • まず気持ちを受け止める:「そっか、行きたくないんだね。話してくれてありがとう」
  • 体調と安心を優先する:「今日はゆっくり休もう。あなたが元気なのが一番だよ」
  • 理由を問いつめない:「言いたくなったら聞かせて。今は無理に話さなくて大丈夫」
  • 小さな選択肢を一緒に探す:「保健室から行く、遅れて行く、今日は休む——どれがよさそう?」

できれば避けたい対応

  • 原因を追いつめる:「なんで行けないの?」「甘えでしょう」
  • 他人と比べる:「みんな行ってるよ」「お兄ちゃんはできたのに」
  • 先の不安をぶつける:「このままだと将来困るよ」
  • 登校を交換条件にする:「行けたら◯◯買ってあげる」

つい責める言葉が出てしまっても、あなたが失敗したわけではありません。「さっきは言いすぎたね、ごめん」と伝え直せることも、子どもにとっては大きな安心になります。

家庭でできる3つのこと

「学校に戻すこと」をゴールにすると、親も子も苦しくなります。まずは家が安心できる場所であることを土台に、次の一歩を一緒に探していきましょう。

1休むことを「悪」にしない。まずは睡眠と食事、安心して過ごせる時間を確保します。回復には、しっかり休むことが必要です。

2生活リズムをゆるやかに整える。朝の光を浴びる、決まった時間に食事をとるなど、できる範囲で。完璧を目指さず「少しずつ」で十分です。

3親自身も抱えこまない。保護者が休息や相談先を持つことは、わがままではなく必要な備えです。あとで紹介する窓口を、親のためにも使ってください。

学校・担任との連携の進め方

学校は、家庭と対立する相手ではなく、お子さんを一緒に支えるパートナーです。連絡するときは、次のように「状況」と「お願いしたいこと」を分けて伝えると、話が具体的に進みやすくなります。

  • 今の様子を短く共有する:「朝、体調が不安定で登校をしぶる日が続いています」
  • してほしい配慮を具体的に頼む:「しばらく欠席連絡の方法を簡単にしてほしい」「登校を強く促す声かけは控えてほしい」
  • 校内の支援につなぐ:スクールカウンセラーや養護教諭(保健室)、教育相談担当との面談を相談する
  • 出欠や評価の扱いを確認する:別室登校やオンラインでの学習が出席・評価にどう反映されるか聞いておく

💡 ワンポイント

担任だけに抱えてもらうより、スクールカウンセラーや管理職も含めて「チームで見守る」形にすると、担任の異動や多忙にも左右されにくくなります。

家庭・学校の外にある公的な相談窓口

「学校に相談しづらい」「家庭だけでは判断が難しい」と感じたら、公的な窓口を頼ってください。無料で、まず親だけで相談することもできます。

  • 教育支援センター(適応指導教室):学校を休んでいる子の学習や居場所を支える、市区町村の公的機関。学校復帰だけでなく、社会的な自立を目的とした支援も広がっています。お住まいの教育委員会に問い合わせて利用できます。
  • スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー:心理や福祉の専門職。学校を通じて面談を申し込めます。
  • 各都道府県・市区町村の教育相談窓口:不登校や子育ての悩みを、電話や面談で相談できます。

夜間や休日でも、電話やSNSで話を聞いてもらえる窓口があります。次にまとめた連絡先は、いつでも使ってかまいません。

CoConは、あなたの隣で一緒に考えます

「これで合っているのかな」と迷いながらの毎日は、とても心細いものです。CoConは、不登校の家庭のための情報や相談先をまとめ、不登校の家庭をひとりにしないことを大切にしています。同じように悩んだご家庭の声や、居場所・学びの選択肢も紹介しています。あせらず、まずはできることから。必要なときは、下のLINEからいつでも声をかけてください。

よくある質問(FAQ)

Q.夏休み明けに「学校に行きたくない」と言われたら、まず何をすればいいですか?
A.無理に理由を問いつめず、まず気持ちを受け止め、体調と安心を優先してください。「話してくれてありがとう」と伝え、その日は休む選択も含めて一緒に考えると、子どもは安心しやすくなります。
Q.学校を休ませると、そのまま行けなくなるのが心配です。
A.休むことは回復に必要な時間です。休養で安心を取り戻すほうが、結果的に次の一歩につながりやすいと考えられています。まずは家庭を安心できる場所にし、学校やスクールカウンセラーと相談しながら進めましょう。
Q.親だけで相談できる公的な窓口はありますか?
A.あります。市区町村の教育支援センターや教育相談窓口、スクールカウンセラーは保護者だけでも相談できます。夜間・休日は24時間子供SOSダイヤルなどの電話窓口も利用できます。
Q.夏休み明けに子どもの自殺が増えるというのは本当ですか?
A.内閣府や文部科学省の資料で、18歳以下の自殺が長期休業明けにかけて増える傾向が指摘されています。あおるための数字ではなく、早めに気づき相談につながることの大切さを示すものです。気になるサインがあれば窓口や専門機関に相談してください。

参考になるサービス・情報

お住まいの状況に合わせて、次のような外部の窓口・サービスも活用できます。最新の内容は各サイトでご確認ください。

🆘 ひとりで抱えこまないで — 相談できる窓口

つらい気持ちや、いのち・こころの危機を感じたときは、ひとりで抱えこまず、下記の窓口にご相談ください(無料・秘密は守られます)。

  • よりそいホットライン0120-279-338 (24時間・無料)
  • 24時間子供SOSダイヤル0120-0-78310 (文部科学省)
  • チャイルドライン0120-99-7777 (18歳まで)
  • 児童相談所虐待対応ダイヤル189 (いちはやく)
  • 児童相談所相談専用ダイヤル(子育ての悩み)0120-189-783
  • いのちの電話(ナビダイヤル)0570-783-556 (10:00〜22:00)
  • いのちの電話(フリーダイヤル)0120-783-556 (毎日16:00〜21:00・毎月10日8:00〜翌8:00)
  • こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556 (厚生労働省)
  • まもろうよ こころ(厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

生命の危険が迫っている・今すぐ助けが必要なときは、迷わず 110(警察)・119(救急)へ。

👨‍👩‍👧 不登校の家庭をひとりにしない。

夏休み明けの不登校・行きしぶりに悩む保護者のための情報と相談先を、無料でお届けしています。ひとりで抱えこまないでください。

🟢 LINEで無料登録する


あわせて読みたい関連コラム

監修:株式会社CoCon 代表 洲﨑祐貴

本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。

📚 学習のサポートをお探しですか?

不登校のお子さんの学習継続を支援するサービスをご紹介します。

この記事を書いた人

CoCon編集部

不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

PR・広告