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不登校を経験したお子さんを持つ保護者の皆さんにとって、高校卒業後の進路は大きな関心事の一つではないでしょうか。特に、通信制高校は多様な学びの選択肢として注目されていますが、卒業後の進路に悩む生徒が少なくないという現実もあります。今回、星槎国際高等学校が株式会社ジンジブ、一般社団法人ハッシャダイソーシャルと連携し、通信制高校生の「自分で選ぶ力」を育むキャリアデザインプログラムを開始しました。この取り組みは、私たちCoConが大切にしている「不登校の家庭をひとりにしない」というメッセージにも通じる、希望に満ちた一歩です。
不登校の生徒も選択肢に入れる「通信制高校」の現状とは?
近年、不登校の経験を持つお子さんにとって、通信制高校は柔軟な学習環境が提供される魅力的な選択肢の一つとなっています。文部科学省の調査によると、2024年度の通信制高校の在籍者数は約29万人にも上り、その多様な学び方が多くの生徒に支持されています。
しかし、その一方で、通信制高校を卒業した生徒のうち、約26%が進路未決定のまま卒業しているという厳しい現実もあります(2024年度)。これは、全日制高校の進路未決定率と比較しても高い傾向にあり、卒業後の進路選択に不安を抱える生徒が少なくないことを示しています。進学や就職が決まらないだけでなく、「進路を決めたはずなのにうまくいかない」といった早期退学や早期離職のケースも、依然として課題となっています。
「進路未決定」の背景にある、構造的な課題
なぜ、多くの通信制高校生が進路に迷ってしまうのでしょうか。プレスリリースでは、単なる情報不足だけではなく、社会全体の構造的な課題が背景にあると指摘しています。
外部社会との接点が限られている
通信制高校の生徒は、全日制高校の生徒に比べて、学校生活の中で社会や企業、多様な大人と関わる機会が限られがちです。学校行事や部活動、アルバイトなど、社会と触れる機会が少ないことで、将来の選択肢や「働くこと」への具体的なイメージが持ちにくいことがあります。
「働く前段階」のサポートが優先される現状
通信制高校には、不登校や発達の特性など、さまざまな背景を持つ生徒が在籍しています。そのため、学校側はまず、生徒の心理的安定や社会スキルの向上といった「働く前段階」のサポートに力を注ぐことが多く、どうしても具体的な進路指導が手薄になってしまう傾向があるのです。これは、個々の生徒に寄り添う上で大切なことではありますが、結果として進路選択の準備が遅れてしまう側面も持ち合わせています。
お子さんの不登校を経験した保護者の方の中には、「子どものペースを大切にしたいけれど、将来のことは心配」「社会とのつながりがもっとあれば…」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。こうした構造的な課題は、個人の努力だけで解決できるものではない、という視点を持つことが大切です。
「自分で選ぶ力」を育む、星槎国際高等学校の新たな挑戦
こうした課題に対し、星槎国際高等学校 八王子学習センターは、株式会社ジンジブ、一般社団法人ハッシャダイソーシャルと連携し、通信制高校生が「自分の人生をどうデザインするかを考える力=自己決定力の育成」を中心に据えた年間キャリアデザインプログラムを開始しました。
三者連携で実現する多様なサポート
このプログラムでは、それぞれの専門性を活かした多角的なサポートが提供されます。
- 星槎国際高等学校:生徒一人ひとりの発達特性や心理状態を理解し、社会スキル向上など「働く前段階」をサポート。通信制の柔軟な学びの場を提供します。
- ハッシャダイソーシャル:キャリア教育、学校外の大人との対話、企業・社会との接点づくり、そして個別伴走支援を通じて、生徒が具体的な一歩を踏み出すまでを応援します。
- ジンジブ:高卒採用・就職支援のノウハウを活かし、自己分析サーベイや就職情報サービス「ジョブドラフトNavi」の提供、企業と直接出会える「ジョブドラフトFes」への参加機会を創出します。
単発のイベントではなく、年間を通じた選択授業として、対面とオンラインのハイブリッド形式で実施されるため、生徒は自分のペースでじっくりとキャリアを考えることができます。
💡 ワンポイント
このプログラムが目指すのは、単に「進路を決める」ことだけではありません。生徒がさまざまな選択肢を知り、自分自身について深く考え、実際に社会と出会うことで「自分はどうしたいのか」を考えられる状態をつくること。つまり、人生を豊かに生きるための「自己決定力」を育むことを重視しています。
星槎国際高等学校 尾﨑修一様・山下峻様からのコメント:
「子どもたちの『好き』や『得意』を活かしたうえで、それぞれのステップに合わせた社会との接点をもてる授業になります。 この授業が目指すものは、生徒が目の前の進路を決めることではありません。 人生をより豊かに生き、体験を通して自分の可能性を広げていくための力を、一人ひとりに合わせた環境の中で育てていきたいと考えています。」
保護者の皆さまへ:子どもの「自分で選ぶ」を支えるために
今回のプログラムは、通信制高校に通うお子さんだけでなく、不登校を経験しているすべてのお子さんを持つ保護者の皆さんにとっても、大切なヒントを与えてくれます。お子さんが自分の進路を「自分で選ぶ」力を育むために、私たち保護者には何ができるでしょうか。
子どもの「好き」や「興味」に耳を傾ける
お子さんの興味や関心は、将来の選択肢を広げる大切な種です。どんな小さなことでも「好き」や「気になること」があれば、否定せずに耳を傾け、一緒に調べてみるなど、共感的な姿勢で関わってみましょう。
多様な選択肢があることを伝える
進路は、大学進学や就職だけではありません。専門学校、フリースクール、職業訓練、ボランティア活動など、社会には様々な学びや働く形があります。お子さんが「こうじゃなきゃいけない」という思い込みにとらわれないよう、多様な選択肢があることを、日頃からさりげなく伝えていくと良いでしょう。
社会との小さな接点づくりを意識する
今回のプログラムのように、社会や大人と触れる機会は、自己決定力を育む上で非常に重要です。いきなり大きな一歩を踏み出す必要はありません。地域のイベントに参加してみる、興味のある分野のワークショップを探してみる、家族以外の人と話す機会を設けるなど、お子さんの負担にならない範囲で、社会との小さな接点づくりを意識してみましょう。
⚠️ 注意
お子さんの進路について焦りを感じることもあるかもしれません。しかし、進路決定はあくまで通過点であり、大切なのはお子さん自身が納得して選択できることです。無理強いはせず、お子さんの気持ちを尊重しながら、必要であれば学校の先生やキャリアカウンセラー、地域の相談窓口など、専門家にも相談してみてください。
CoConからの一言:一人ひとりの「これから」を応援するために
不登校を経験したお子さんを持つ保護者の皆さま、あなたが悪いわけではありません。子どもの進路は、家庭だけで抱え込む問題ではありません。社会全体で、多様な背景を持つ子どもたちが安心して未来を選べる環境を整えていく必要があります。
今回の星槎国際高等学校の取り組みは、まさにそうした社会のニーズに応える素晴らしい一歩です。通信制高校やフリースクールといった多様な学びの場が、単に「学校に行けない」場所ではなく、一人ひとりの個性と可能性を伸ばし、「自分で未来を切り拓く力」を育む場所として機能していくことをCoConは心から願っています。
CoConはこれからも、「不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。」という姿勢で、皆さんの不安に寄り添い、役立つ情報をお届けしていきます。
よくある質問(FAQ)
Q.通信制高校の進路未決定率が高いのはなぜですか?
Q.「自己決定力」とは具体的にどのような力ですか?
Q.不登校の子どもを持つ保護者として、進路について何から始めれば良いですか?
Q.今回のキャリアデザインプログラムは、どの学校でも受けられるのですか?
Q.子どもが自傷行為や希死念慮を口にした場合、どうすればいいですか?
参考・出典元
本記事は以下の公的機関等の情報を参考に作成しています。制度の詳細・最新情報は必ず一次ソースでご確認ください。
