不登校の子どもと保護者への経済的支援を求め、横浜市・神奈川県へ要望書を提出へ

CoCon編集部

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不登校の子どもを持つ保護者の皆様、日々の生活の中で経済的な負担を感じていらっしゃる方は少なくないでしょう。学校以外の居場所やフリースクール、習い事、通院費など、子どもに合った学びや成長の機会を求めるほど、家計への負担は増えていく傾向にあります。今回、横浜市と神奈川県で、このような不登校の子どもを持つ家庭が直面する経済的な課題に対し、具体的な支援を求める要望書が提出されることになりました。これは、不登校の子どもたちが家庭の経済状況に左右されず、自分に合った多様な学びを選べる社会を目指す、大切な動きです。CoConが、このニュースの背景と、私たち保護者に何ができるのかを解説します。

不登校家庭の経済的負担、深刻な実態が明らかに

不登校の子どもを持つ家庭が直面する経済的な困難は、想像以上に深刻です。NPO法人子どもと共に歩むフリースペースたんぽぽが、不登校の子どもを持つ保護者105人を対象に行ったアンケート調査からは、その実態が浮き彫りになっています。

調査結果によると、回答者の72%が子どもの不登校により働き方が変化し、96%が支出の増加を実感しています。さらに、約5人に1人の保護者が離職を余儀なくされ、43%の家庭で世帯収入が減少していることも明らかになりました。多くの保護者が、子どもの見守りや送迎、学校との調整などのために、仕事を辞めたり、勤務時間を減らしたりしているのが現状です。

支出が増えた項目としては、フリースクール等の利用料、交通費、通院・カウンセリング費といった直接的な費用だけでなく、家庭での食費や水道光熱費なども挙げられています。これは、子どもが自宅で過ごす時間が増えたり、心身のケアに費用がかかったりするためと考えられます。

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「子どもに合う居場所を見つけても、利用料が高く、週1回通わせるのがやっと」
「仕事を辞めて収入が減った一方で、食費や光熱費、交通費、通院費が増えた」
「経済的な理由でフリースクールに通うことや、通う日数を増やすことを諦めた」

アンケートに寄せられたこれらの切実な声は、不登校の家庭が、収入の減少と支出の増加という「二重の負担」に苦しんでいることを物語っています。そして、90%の保護者が経済的支援を希望していることからも、その必要性が強く求められていることが分かります。

なぜ今、経済的支援が求められるのか?

不登校の子どもにとって、学校以外の場所での学びや居場所は、心の回復や自己肯定感の育成、そして将来への希望を見つけるために非常に重要です。しかし、多くのフリースクールや習い事、カウンセリングなどは公的な支援が限られており、利用には家庭の自己負担が伴います。

「教育機会確保法」では、不登校の子どもたちにも「休養の必要性」や「多様な教育機会の確保」が国や地方自治体に求められています。しかし、経済的な理由によって、子どもが自分に合った学びの場を選ぶことができない現状は、この法律の理念と乖離していると言わざるを得ません。家庭の経済状況が、子どもの教育の選択肢を狭めてしまうことは、公平な教育機会の保障という観点からも大きな問題です。

💡 ワンポイント

不登校は、個人の問題ではなく、社会や教育システムの問題でもあるという視点を持つことが大切です。経済的支援は、子どもたちの学びの権利を守り、多様な選択肢を保障するための重要な一歩となります。

横浜市・神奈川県への具体的な要望内容

今回の要望書提出は、横浜市と神奈川県それぞれに対し、具体的な支援制度の創設や拡充を求めるものです。

横浜市への要望:フリースクール等利用料補助制度の創設

横浜市に対しては、不登校の子どもが学校以外の多様な学びや居場所につながるための、保護者への経済的支援制度の創設が求められています。具体的には、東京都や神奈川県内の他自治体で既に導入されている制度を参考に、フリースクール等の利用料を補助する制度の実現を目指しています。

現在、神奈川県には、市町村が保護者への補助制度を実施する場合、その一部を県が支援する仕組みがあります。しかし、横浜市には同様の制度がなく、結果として住んでいる自治体によって、子どもが受けられる支援に大きな差が生じてしまっているのが現状です。

神奈川県への要望:既存制度の見直しと拡充

神奈川県に対しては、現在実施されている「神奈川県フリースクール等利用児童・生徒支援事業費補助金事業」の見直しと拡充が求められています。

主な要望内容は以下の通りです。

1

事業予算を拡充し、県内すべての市町村が制度を活用できるようにすること。

2

市町村の財政状況によって支援内容に差が生じない仕組みにすること。

3

東京都の制度を参考に、県が保護者への支援を主体的に行うこと。

4

市町村が独自に上乗せ支援を行える仕組みを検討すること。

5

現行の県と市町村の負担割合を見直し、市町村が制度を導入しやすくすること。

現在の神奈川県の制度は、市町村が制度を導入しなければ、保護者が支援を受けることができません。そのため、同じ神奈川県内でも、居住する市町村によって支援の有無や金額に差が生じています。県内のどこに住んでいても、子どもが自分に合った学びや居場所につながれる制度の実現が強く求められています。

保護者のあなたが今できること

この要望書提出は、不登校の子どもを持つ家庭の経済的負担を軽減し、多様な学びの選択肢を広げるための重要な一歩です。この動きに賛同し、声を届けることは、私たち保護者一人ひとりができる大きな支援となります。

NPO法人子どもと共に歩むフリースペースたんぽぽとNPO法人COCORO CANVASは、2026年8月15日(土)まで、この要望書への賛同団体・個人を募集しています。

⚠️ 注意

賛同締め切りは2026年8月15日(土)です。ご検討中の方はお早めに、以下のフォームからご参加ください。

賛同は、不登校の子どもを持つ保護者や当事者だけでなく、フリースクールや居場所の運営者、教育・福祉関係者、地域活動に関わる方、そして活動の趣旨に賛同する市民など、立場や地域を問わず参加できます。あなたの声が、社会を動かす力になります。

【賛同フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfyCuodBu0d5JhWul2JxQOYgCo7G-NEtalTWImMQoM85mhdpw/viewform?usp=dialog

【活動紹介ページ】
https://cocorocanvas.org/projects/economic-support-petition

CoConが、隣で考えます

不登校は、決して子どもや保護者個人の頑張り不足が原因ではありません。社会や教育の仕組みが、多様な子どもたちのニーズに十分に応えられていない側面があるからです。子どもたちが自分らしく学び、成長できる環境を整えるためには、経済的な支援を含めた多角的なサポートが不可欠です。

CoConは「不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。」という姿勢で、保護者の皆様に寄り添います。今回の横浜市・神奈川県での要望書提出の動きは、不登校の子どもたちが家庭の経済状況に左右されず、自分に合った学びの道を選べる未来への希望です。私たち一人ひとりの声が集まることで、社会は少しずつ変わっていきます。

もし、経済的な不安や、子どもの学びの選択肢について悩んでいらっしゃるなら、まずは地域の相談窓口や支援団体に相談してみてください。CoConも、これからも最新の情報を発信し、保護者の皆様をサポートしていきます。

よくある質問(FAQ)

Q.不登校の子どもがいる家庭の経済的負担は、具体的にどのようなものですか?
A.不登校の子どもがいる家庭では、フリースクールや習い事の利用料、交通費、通院費、カウンセリング費用など、学校外の学びやケアにかかる費用が増加します。同時に、保護者が子どもの見守りや送迎のために仕事を辞めたり勤務時間を減らしたりすることで、収入が減少する「二重の負担」が生じることがアンケートで明らかになっています。
Q.横浜市や神奈川県で、不登校の子どもへの経済的支援は現在ありますか?
A.神奈川県には、市町村がフリースクール等の利用料補助制度を実施する場合に、県がその一部を支援する仕組みがあります。しかし、横浜市には同様の制度が現在ありません。そのため、同じ神奈川県内でも、居住する市町村によって支援の有無や内容に差があるのが現状です。
Q.今回の要望書提出の動きに、保護者としてどう関われますか?
A.今回の要望書提出活動は、2026年8月15日(土)まで、趣旨に賛同する個人・団体からの賛同者を募集しています。不登校の子どもの保護者の方だけでなく、活動の趣旨に賛同する方ならどなたでも参加できます。賛同することで、行政への要望を後押しする力になります。

参考・出典元

本記事は以下の公的機関等の情報を参考に作成しています。制度の詳細・最新情報は必ず一次ソースでご確認ください。

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この記事を書いた人

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不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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