THE INSIGHT / お悩み解決
お子さんが不登校になり、家にいる時間が増えてから、オンラインゲームに没頭する姿を見て、不安を感じている保護者の方もいるのではないでしょうか。
「ゲームばかりして、現実世界での友達との関わりが減ってしまうのではないか」
「このままで社会性が育つのか」
「将来、孤立してしまうのではないか」
そんな心配は、あなただけが抱えているわけではありません。多くの保護者の方が同じように悩んでいます。CoConは、不登校の家庭をひとりにしないという姿勢で、隣で一緒に考えます。今回は、オンラインゲームの友達との関わりを通して、お子さんの社会性を育むためのヒントを一緒に探していきましょう。
ゲーム内の友情は、不登校の子にとって「心の安全基地」
お子さんが学校に行けない状況で、オンラインゲームの友達と交流していることは、一見すると心配に思えるかもしれません。しかし、多くの場合、ゲーム内の友情は不登校のお子さんにとって、非常に大切な役割を担っています。
ゲームが提供する「居場所」と「自己肯定感」
学校という居場所を失ったお子さんにとって、オンラインゲームは新しい「居場所」となり得ます。ゲーム内では、自分の得意なことや好きなことで仲間とつながり、役割を果たすことができます。これにより、「自分は必要とされている」「ここにいてもいいんだ」という自己肯定感を育む機会にもなるのです。
また、現実世界での人間関係に疲れや傷つきを抱えている場合、匿名性の高いオンライン空間は、安心してコミュニケーションを取れる場となることがあります。失敗を恐れずに意見を言ったり、新しい自分を表現したりする練習の場にもなり得るでしょう。
親としては「ゲームばかり」と心配になりますが、子どもにとっては、現実の人間関係で疲れてしまった時に、安心して自分を出せる大切な居場所になっているのかもしれませんね。
オンラインゲームの友達と現実世界をつなぐ、親ができる3ステップ
お子さんのオンラインでの交流を肯定的に捉えつつ、どのように現実世界との関わりを広げていけば良いのでしょうか。ここでは、保護者の方が今日からできる3つのステップをご紹介します。
子どもの「好き」と「世界」を理解する
まずは、お子さんがどのようなゲームで、どんな友達と、どんな会話をしているのか、関心を持って耳を傾けてみましょう。「何のゲームをしているの?」「どんなキャラクターなの?」と、お子さんの世界に寄り添う姿勢を見せることが大切です。ゲームを一方的に否定せず、お子さんの「好き」を尊重する姿勢が、信頼関係の第一歩となります。
ゲーム以外の共通の興味を探る
ゲームを通じて培われたコミュニケーション能力や、特定のゲームに対する深い知識は、現実世界でも活かせる可能性があります。お子さんのゲーム内の友達との共通の話題や、そこから派生する興味(例えば、ゲーム制作、イラスト、プログラミングなど)がないか、一緒に探してみましょう。もしあれば、それをきっかけに現実世界での活動を提案することができます。
小さな一歩を応援し、選択肢を提示する
いきなり「学校に行こう」「外に出よう」と促すのではなく、お子さんのペースに合わせて小さな一歩を応援しましょう。例えば、オンラインゲームのイベントに参加してみる、ゲーム関連のコミュニティ活動に参加してみる、といったことから始めても良いでしょう。また、フリースクールや習い事など、お子さんが興味を持てるような「第三の居場所」の選択肢を提示し、自主的な選択を促すことも大切です。
オンラインとオフラインのバランスを見つけるヒント
オンラインの友情を大切にしつつ、現実世界での関わり方を広げるためには、いくつかの具体的なヒントがあります。
家族で「現実の体験」を増やす
お子さんが外に出ることに抵抗がある場合でも、家族との外出や体験は、現実世界との関わりを意識する良い機会になります。例えば、一緒に映画を観に行く、公園を散歩する、料理をする、ボードゲームで遊ぶなど、日常の中でできることから始めてみましょう。お子さんの好きなゲームのキャラクターグッズを探しに出かけるのも良いかもしれません。無理なく、楽しい経験を共有することが大切です。
オンラインの友達とのオフ会を検討する際の注意点
もしお子さんがオンラインの友達と「実際に会ってみたい」と言い出した場合、保護者としては不安を感じるかもしれません。しかし、これは現実世界との関わりを広げる大きな一歩となる可能性もあります。その際は、必ず保護者が同席するか、事前に相手の保護者と連絡を取り、安全な場所と時間で会うなど、慎重に進めるようにしましょう。お子さんの安全を最優先に考えることが重要です。
💡 ワンポイント
オンラインの友達とのオフラインでの交流は、お子さんにとって大きな経験になります。しかし、相手がどんな人か、本当に安全かを見極めるためにも、お子さんとよく話し合い、保護者の方も情報収集と準備を怠らないようにしましょう。
ゲーム依存の兆候に注意する
オンラインゲームがお子さんの心の支えになる一方で、過度な利用は、生活リズムの乱れや学業への影響、他の活動への無関心につながる可能性も否定できません。もし、ゲームの利用時間が極端に長く、他のことに関心が持てない、ゲームを止めるとイライラするなどの兆候が見られる場合は、ゲーム依存の可能性も視野に入れる必要があります。
⚠️ 注意
ゲーム依存が疑われる場合は、自己判断せずに専門機関への相談を検討してください。児童精神科医や、ゲーム依存専門の相談窓口(こども家庭庁の相談窓口や、自治体の精神保健福祉センターなど)が利用できます。専門家のサポートを得ることで、お子さんにとってより良いバランスを見つける手助けとなります。
専門家と一緒に考える、より良いサポートの形
「どうすればいいか分からない」「自分一人で抱えきれない」と感じたら、一人で悩まずに専門家の力を借りることも視野に入れましょう。
相談できる場所と専門家の種類
お子さんの状況に応じて、様々な専門機関や支援団体があります。
- スクールカウンセラー・教育相談所:学校や地域の教育委員会が設置している相談窓口です。不登校に関する専門知識を持つカウンセラーが、お子さんや保護者の悩みを聞いてくれます。
- 児童精神科医・心療内科:お子さんの心の状態や、ゲーム依存の可能性について専門的な診断やアドバイスを受けることができます。
- 不登校支援団体・フリースクール:不登校のお子さんの居場所作りや、学習支援、社会とのつながりを作るためのプログラムを提供している団体です。オンラインゲームをきっかけにした交流をサポートする活動をしているところもあります。
これらの専門家や団体は、お子さんの状況を客観的に見て、最適なアドバイスや具体的な支援方法を提案してくれます。保護者の方も、一人で抱え込まずにサポートを求めることで、心の負担を軽減できるはずです。
お子さんの命に関わるような緊急の状況(自傷行為や希死念慮など)が見られる場合は、すぐに専門の窓口へ相談してください。
よりそいホットライン:0120-279-338
こども家庭庁 相談窓口:各自治体の窓口をご確認ください
焦らず、お子さんのペースで未来を拓く
お子さんが不登校で、オンラインゲームの友達とばかり交流していると、親としては将来への不安や焦りを感じるのは自然なことです。しかし、大切なのは、お子さんを責めたり、ゲームを一方的に取り上げたりすることではなく、お子さんの「今」を理解し、寄り添う姿勢です。
オンラインゲーム内の友情も、お子さんにとっては大切なつながりであり、社会性を育む土台となり得ます。そのつながりを肯定的に捉え、お子さんのペースに合わせて、少しずつ現実世界との関わりを広げるサポートをしていきましょう。今日ご紹介した3ステップやヒントを参考に、お子さんとの対話を重ね、専門家の助けも借りながら、お子さんにとって最適な未来を一緒に探してください。
CoConは、不登校のお子さんを持つ保護者の皆さんが、安心して前向きな一歩を踏み出せるよう、これからも隣で考え、情報を提供し続けます。
よくある質問(FAQ)
Q.不登校の子がオンラインゲームばかりで、現実の友達がいないことが不安です。どうすればいいですか?
Q.オンラインゲームの友達と会うことになった場合、親としてどう対応すべきですか?
Q.子どもがゲーム依存になっているのではないかと心配です。どのようなサインがありますか?
Q.不登校の子のオンラインゲームの友達関係を、どうやって現実の社会性につなげていけばいいですか?
参考になるサービス・情報
お住まいの状況に合わせて、次のような外部の窓口・サービスも活用できます。最新の内容は各サイトでご確認ください。
- 不登校の相談窓口(文部科学省)
文部科学省がまとめた、不登校の子ども・保護者向けの相談窓口の案内。 - フリースクールナビ
全国のフリースクールを地域から探せる検索サイト。 - みらいずち フリースクール検索
全国のフリースクール・居場所を探せる情報サイト。
🆘 ひとりで抱えこまないで — 相談できる窓口
つらい気持ちや、いのち・こころの危機を感じたときは、ひとりで抱えこまず、下記の窓口にご相談ください(無料・秘密は守られます)。
- よりそいホットライン:0120-279-338 (24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310 (文部科学省)
- チャイルドライン:0120-99-7777 (18歳まで)
- 児童相談所虐待対応ダイヤル:189 (いちはやく)
- 児童相談所相談専用ダイヤル(子育ての悩み):0120-189-783
- いのちの電話(ナビダイヤル):0570-783-556 (10:00〜22:00)
- いのちの電話(フリーダイヤル):0120-783-556 (毎日16:00〜21:00・毎月10日8:00〜翌8:00)
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556 (厚生労働省)
- まもろうよ こころ(厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
生命の危険が迫っている・今すぐ助けが必要なときは、迷わず 110(警察)・119(救急)へ。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴
本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。
