不登校中の家族旅行、迷うあなたへ。無理なく楽しむヒント

CoCon編集部

THE INSIGHT / お悩み解決

不登校のお子さんを抱える保護者の方にとって、家族旅行は喜びとともに、大きな迷いを伴うテーマかもしれません。せっかくの機会に気分転換をさせてあげたい、家族の思い出を作りたいという気持ちと、「もし旅行先で子どもが不調になったら」「周囲の目が気になって、かえって負担になってしまうのでは」といった不安が入り混じり、「本当に子どもにとって良いことなのか?」と迷う保護者の方は少なくありません。

このようなお気持ちになるのは、決してあなたが悪いわけではありません。CoConは、不登校の家庭をひとりにしないという姿勢で、隣で考えます。この記事では、不登校のお子さんとの家族旅行について、保護者の方が抱える複雑な心境に寄り添いながら、無理なく家族みんなが笑顔になれるためのヒントをお伝えします。

なぜ家族旅行に迷いが生じるのか?保護者の複雑な心境

「家族旅行に行きたい気持ちはあるけれど、子どもが不登校だと、なかなか踏み出せない…」。そう感じている保護者の方は多くいらっしゃいます。その迷いの背景には、いくつかの複雑な心境が隠れていることが多いものです。

「行きたくない」と言われたらどうしようという不安

お子さんから「行きたくない」と拒否されたら、どう対応すれば良いか分からない、という不安は大きいでしょう。せっかく計画したのに、子どもが楽しめなかったらどうしよう、という心配は、親として当然の気持ちです。

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周囲の視線や、他者との比較への心配

旅行先で、他のお子さんたちが楽しそうにしている姿を見て、自分のお子さんやご家族と比べてしまうのではないか、という心配もあるかもしれません。また、「どうして学校に行っていないのに旅行に行っているのか」と、周囲の目が気になるという声も聞かれます。

費用や時間、計画が無駄になるのではないかという葛藤

旅行には、少なからず費用と時間がかかります。もしお子さんが途中で体調を崩したり、旅行を楽しめなかったりした場合、「せっかくの準備が無駄になってしまうのではないか」という経済的・精神的な負担への葛藤も生じやすいものです。

家族旅行を検討する前に考えたいこと:子どもの状態と気持ち

不登校のお子さんとの家族旅行を考える上で、最も大切なのはお子さんの気持ちと状態を優先することです。無理に旅行に連れて行くことが、かえって心身の負担になってしまうこともあります。

子どもの今の心身の状態を丁寧に観察する

お子さんは今、どのくらいエネルギーがあるでしょうか。家でゆっくり過ごすことに慣れている場合、環境の変化や人混みは大きなストレスになる可能性があります。睡眠や食欲、表情など、日頃のお子さんの様子を丁寧に観察し、無理なく楽しめる状態かを見極めることが大切です。

子どもの気持ちを尊重した対話の機会を作る

旅行の話を切り出す際は、お子さんの意見を尊重する姿勢を見せることが重要です。「旅行に行こう」と一方的に伝えるのではなく、「もし気分転換になるようなことがあれば、家族で何かしたいなと思っているんだけど、どうかな?」など、お子さんの意向を尋ねる形が良いでしょう。

「旅行、どうかな?もし行きたくなかったら、無理しなくていいから教えてね。」と、選択肢があることを伝えることで、お子さんも正直な気持ちを伝えやすくなります。

無理強いはせず、「行かない」という選択も尊重する

もしお子さんが「行きたくない」と明確に伝えてきた場合は、その気持ちを尊重することも大切です。無理に連れて行くことは、お子さんの心をさらに閉ざしてしまう可能性もあります。旅行に行かないという選択も、家族の平和を守るための大切な決断の一つです。

不登校中の家族旅行を無理なく楽しむための3ステップ

お子さんの気持ちを尊重しながら、家族みんなで旅行を楽しむための具体的なステップをご紹介します。焦らず、少しずつ進めていきましょう。

1

子どもと「旅行」について話し合う機会を作る

まずは、お子さんに「旅行に行きたいか、行きたくないか」ではなく、「どんな場所なら興味があるか」「どんな過ごし方なら楽しいか」といった具体的なイメージを尋ねてみましょう。テーマパークが苦手なら自然の中で過ごす旅、人混みが苦手なら静かな場所など、選択肢を広げることがポイントです。

2

旅行の「形」を柔軟に考える

「旅行=宿泊」という固定観念にとらわれず、日帰り旅行や、家から近い場所への小旅行など、負担の少ない形から検討してみましょう。移動時間や滞在時間を短くしたり、宿泊先は自宅に近い場所を選んだりするのも良い方法です。すべてを計画するのではなく、お子さんに旅程の一部を決めてもらうのも、主体性を育む良い機会になります。

3

緊急時の対応策を家族で共有しておく

万が一、旅行中に体調を崩したり、気分が落ち込んだりした場合にどうするかを、事前に家族で話し合っておきましょう。「無理せずすぐに休憩する」「ホテルに戻る」「一度家へ帰る」など、具体的な選択肢を共有しておくことで、お子さんも安心して旅行に臨めます。また、お子さんが安心できる場所や物(お気に入りのブランケット、ゲームなど)を携帯することも有効です。

💡 ワンポイント

旅先での食事も、無理に現地の名物を食べるのではなく、お子さんが食べ慣れたものや好きなものを選べるように配慮しましょう。コンビニなどで手軽に買えるものや、自宅からお弁当を持参するのも一つの方法です。

旅行の形は一つじゃない!多様な選択肢を考える

「旅行」と聞くと、遠方への宿泊を伴うものをイメージしがちですが、お子さんの状態に合わせて、様々な「リフレッシュ」の形を考えてみましょう。

近場への日帰り旅行や、宿泊を伴わない小旅行

まずは、電車や車で片道1〜2時間程度の場所へ日帰りで行ってみるのはどうでしょうか。自然公園、動物園、博物館など、お子さんが興味を持てるテーマを選び、午前中だけ出かけるなど、時間も短めに設定すると良いでしょう。

自宅で楽しむ「おうち旅行」という発想

外出が難しい場合は、自宅を「旅行先」に見立てて、特別な一日を演出するのも良い方法です。いつもはしないような豪華な食事を準備したり、家族で映画を鑑賞したり、テントを張ってキャンプ気分を味わったり。日常とは違う非日常感を味わうことで、気分転換になることもあります。

家族全員ではなく、短期間・少人数での旅行も検討

もしお子さんが家族全員での外出に抵抗がある場合は、親子で、あるいはきょうだいと、といった少人数での外出も選択肢の一つです。全員で無理をするよりも、それぞれが心穏やかに過ごせる方法を模索してみましょう。

フリースクールや地域の居場所イベントに参加してみる

旅行とは少し異なりますが、お子さんが興味を持っているフリースクールや、地域のイベント、体験教室などに参加してみるのも良い経験になります。新しい居場所や仲間との出会いが、お子さんの世界を広げるきっかけになる可能性もあります。

もし旅行中に子どもが不調になったら?落ち着いて対応するために

どんなに準備をしても、旅行中に予期せぬ不調がお子さんに現れる可能性はゼロではありません。そんな時にどう対応するかを事前に考えておくことで、保護者の方も落ち着いて対処できるでしょう。

無理に続けず、一度休む勇気を持つ

お子さんが「しんどい」「疲れた」といったサインを見せたら、無理に旅行を続けることは避けましょう。計画通りに進めることよりも、お子さんの心身の健康を最優先に考えてください。宿泊先に戻って休む、予定を変更して静かな場所で過ごすなど、柔軟な対応が求められます。

子どもの安全と安心を最優先に

お子さんがパニックになったり、感情のコントロールが難しくなったりした場合は、まずは安全な場所に移動し、安心できる声かけを心がけましょう。お子さんが落ち着ける環境を整え、寄り添うことが何よりも大切です。

⚠️ 注意

もしお子さんが自傷行為や希死念慮など、命に関わるような兆候を見せた場合は、すぐに専門機関や公的な相談窓口にご連絡ください。一人で抱え込まず、支援を求めることが大切です。

よりそいホットライン:0120-279-338
こども家庭庁 相談窓口:https://www.cfa.go.jp/councils/hoiku/jido-sodan-system/

専門家への相談も視野に入れる

もしお子さんの不調が旅行中だけでなく、日常的に続くようであれば、小児科医、児童精神科医、またはスクールカウンセラーなどの専門家へ相談することも検討しましょう。客観的な視点からのアドバイスやサポートが、ご家族の負担を軽減することにつながります。

家族みんなで心穏やかに。CoConが隣で考えます

不登校のお子さんとの家族旅行は、一筋縄ではいかないことも多いかもしれません。しかし、お子さんの気持ちに寄り添い、無理のない範囲で計画を立てることで、家族にとってかけがえのない思い出を作ることは可能です。

大切なのは、完璧な旅行を目指すことではなく、家族みんなが心穏やかに過ごせる時間を選ぶことです。もし、旅行に行くこと自体が大きな負担になるようであれば、「行かない」という選択も、決して悪いことではありません。

CoConは、不登校のお子さんを抱えるご家庭が、どんな時も孤立しないよう、隣で一緒に考え、サポートを続けていきます。お子さんと保護者の方、そしてご家族皆さんが笑顔で過ごせる日々を応援しています。

よくある質問(FAQ)

Q.不登校の子どもと家族旅行に行くメリットはありますか?
A.はい、メリットはあります。気分転換になり、親子関係を深める良い機会になることも。ただし、お子さんの状態や気持ちを最優先し、無理のない範囲で計画することが大切です。無理強いは逆効果になる可能性があります。
Q.子どもが旅行に行きたがらない場合、どうすればいいですか?
A.お子さんの「行きたくない」という気持ちを尊重しましょう。無理に連れて行くのではなく、なぜ行きたくないのか、他にどんなことをしたいかなど、対話の機会を設けることが重要です。日帰りや近場への小旅行、自宅での「おうち旅行」など、他の選択肢も検討してみてください。
Q.旅行中に子どもが体調を崩したり、不機嫌になったりしたらどうすればいいですか?
A.事前に緊急時の対応策を家族で共有しておくことが大切です。無理に旅行を続けず、すぐに休憩を取る、ホテルに戻る、予定を変更するなど、柔軟に対応しましょう。お子さんの安全と安心を最優先し、寄り添う姿勢が重要です。
Q.不登校中の旅行は、周囲の目が気になります。
A.他者の視線が気になるのは自然なことです。しかし、最も大切なのはお子さんとご家族の心身の健康と幸せです。旅行先での過ごし方を工夫したり、比較的混雑しない時期や場所を選んだりすることも有効です。ご家族が心穏やかに過ごせることを最優先に考えましょう。

参考になるサービス・情報

お住まいの状況に合わせて、次のような外部の窓口・サービスも活用できます。最新の内容は各サイトでご確認ください。

🆘 ひとりで抱えこまないで — 相談できる窓口

つらい気持ちや、いのち・こころの危機を感じたときは、ひとりで抱えこまず、下記の窓口にご相談ください(無料・秘密は守られます)。

  • よりそいホットライン0120-279-338 (24時間・無料)
  • 24時間子供SOSダイヤル0120-0-78310 (文部科学省)
  • チャイルドライン0120-99-7777 (18歳まで)
  • 児童相談所虐待対応ダイヤル189 (いちはやく)
  • 児童相談所相談専用ダイヤル(子育ての悩み)0120-189-783
  • いのちの電話(ナビダイヤル)0570-783-556 (10:00〜22:00)
  • いのちの電話(フリーダイヤル)0120-783-556 (毎日16:00〜21:00・毎月10日8:00〜翌8:00)
  • こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556 (厚生労働省)
  • まもろうよ こころ(厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

生命の危険が迫っている・今すぐ助けが必要なときは、迷わず 110(警察)・119(救急)へ。

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監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴

本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。

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この記事を書いた人

CoCon編集部

不登校支援ポータルCoCon編集部。当事者家庭への取材と一次情報をもとに記事を作成しています。

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