THE INSIGHT / お悩み解決
子どもが学校に行かなくなって、親としてどう接すればいいのか、特に自分の不安や悩みをどこまで伝えていいのか…そうした葛藤を抱えていませんか?「子どもをこれ以上傷つけたくない」「心配をかけたくない」という思いから、自分の本音を隠してしまう保護者の方は少なくありません。
しかし、親の不安や悩みを子どもに伝えることは、決して悪いことではありません。大切なのは、その伝え方です。この記事では、不登校の子どもを持つ保護者の方が、自分の悩みをどのように伝えれば良いか、そのヒントと具体的なステップをお伝えします。
不登校の子どもに親の悩み、どこまで話す?伝え方に悩むあなたへ
子どもが不登校になった時、保護者の方の心には様々な感情が押し寄せます。「どうして?」「このままで大丈夫だろうか」「私の育て方が悪かったのかも」といった心配や不安、焦り、そして自責の念…。そうした複雑な感情を抱えながら、お子さんの前では努めて明るく振る舞おうと努力している方もいるかもしれません。
「これ以上子どもに負担をかけたくない」「親が不安だと、子どもがもっと追い詰められてしまう」という思いから、自分の悩みを隠し、一人で抱え込んでしまうこともあるでしょう。しかし、その状態が長く続くと、保護者の方自身の心身にも大きな負担がかかってしまいます。
あなたが抱える悩みは、あなただけのものではありません。多くの不登校家庭の保護者が、同じような葛藤を経験しています。CoConは、不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。
なぜ親は「どこまで伝えるか」悩むのか:その背景を理解する
保護者の方が、自分の悩みを子どもに伝えることにためらいを感じる背景には、いくつかの理由が考えられます。
子どもの心への配慮
不登校の子どもは、学校に行けないことに対して自己肯定感が低下していたり、自分を責めていたりすることが少なくありません。親が不安な気持ちを伝えたら、さらに子どもが「自分のせいで親を困らせている」と感じてしまうのではないか、と心配になるのは自然なことです。
親としての責任感
「親だから、子どもには安心を与えなければならない」「弱音を見せてはいけない」という強い責任感から、自分の感情を押し殺してしまうこともあります。しかし、完璧な親でいなければならない、という考え方は、時に保護者の方自身を苦しめる原因にもなり得ます。
どう伝えたらいいか分からない
そもそも、自分の複雑な感情を子どもにどう言葉にして伝えれば良いのか、具体的な方法が分からず、結果として何も言えなくなってしまうケースもあります。感情的にならず、建設的に伝える方法を知りたいと願う保護者も多いでしょう。
親の不安を伝える前に:心に留めておきたい大切なこと
自分の気持ちを子どもに伝える前に、いくつか心に留めておいてほしいことがあります。これは、子どもとの対話をより良いものにするための準備期間でもあります。
伝える目的を明確にする
「なぜ、自分の不安を子どもに伝えたいのか」を考えてみましょう。ただ感情をぶつけるのではなく、「一緒に考えたい」「協力してほしい」「今の状況について共有したい」など、具体的な目的を持つことが大切です。目的が明確であれば、伝える内容も選びやすくなります。
子どもの状況を想像する
子どもが今、どのような気持ちでいるのか、どんなことに悩んでいるのか、想像してみることが重要です。もしかしたら、親の心配を察して、自分から口を閉ざしている可能性もあります。子どもの心に寄り添い、負担にならないような配慮が必要です。
親自身の心の状態を整える
感情的になっている時に話をすると、子どもを責めるような口調になってしまったり、子どもが引いてしまったりすることがあります。まずは、保護者の方自身が少しでも落ち着いて話せる心の状態を整えることが大切です。信頼できる人に話を聞いてもらったり、リラックスできる時間を作ったりすることも有効です。
自分の気持ちを伝えることは、決して「弱い」ことではありません。むしろ、正直な気持ちを伝えることで、お子さんとの間に新たな信頼関係が築ける可能性もあります。大切なのは、伝え方とタイミングです。
今日からできる3ステップ:不登校の子どもに親の悩みを伝えるヒント
ここからは、実際に保護者の方が自分の悩みを子どもに伝えるための具体的なステップをご紹介します。
ステップ1:自分自身の気持ちを整理する
まずは、紙に書き出すなどして、自分が何に不安を感じ、何を子どもに伝えたいのかを具体的に整理しましょう。「〇〇について心配している」「△△な状況に困っている」など、漠然とした感情ではなく、具体的な言葉に落とし込むことで、冷静に伝えられるようになります。
ステップ2:伝える内容とタイミングを慎重に選ぶ
整理した気持ちの中から、子どもに伝えるべき内容を厳選します。一度に全てを伝えようとせず、一番伝えたいことを短く、分かりやすい言葉で選びましょう。また、子どもが心穏やかに過ごしている時や、リラックスしている時など、受け入れやすいタイミングを選ぶことが重要です。食事中や寝る前など、ゆっくり話せる時間を見つけてください。
ステップ3:子どもの反応を受け止め、対話を続ける
実際に伝えた後は、子どもの反応を注意深く観察し、感情的に問い詰めたりせず、まずは受け止める姿勢を見せましょう。すぐに答えが出なくても大丈夫です。一度で全てが解決するわけではないので、繰り返し、対話を続けることが大切です。子どもの意見や気持ちを尊重し、「一緒に考えていこう」というメッセージを伝えてください。
具体的な伝え方の選択肢と注意点
自分の気持ちを伝える際、どのような言葉を選べば良いか、いくつか具体的な伝え方の例をご紹介します。
「心配している」という気持ちを伝える
「〇〇(子どもの名前)が学校に行けないのは、何か辛いことがあるからかなと思って、お母さん(お父さん)は心配しているよ。」
「どうしたら〇〇が楽になるのか、一緒に考えたいと思っているよ。」
「困っていること」を具体的に共有する
「正直、これからどうすればいいのか分からなくて、お母さん(お父さん)も少し戸惑っているんだ。」
「学校から連絡が来ると、どう対応したらいいか分からなくて、ちょっと困ってしまう時もあるんだ。」
「協力してほしいこと」を頼む
「もしよかったら、〇〇が今、何に興味があるのか、どんなことをしてみたいのか、少し教えてもらえないかな?」
「お母さん(お父さん)一人で抱え込まずに、〇〇と一緒にこれからのことを考えたいなと思っているんだ。」
⚠️ 注意
・感情的に怒鳴ったり、責めたりするような口調にならないようにしましょう。
・子どもに「こうすべきだ」と押し付けたり、期待をかけすぎたりしないようにしましょう。
・子どもの反応がなくても、すぐに諦めず、焦らず、根気強く向き合う姿勢が大切です。
💡 ワンポイント
親が自分の弱い部分や困っていることを正直に伝えることで、子どもは「親も完璧ではないんだ」「一人で抱え込まなくていいんだ」と感じ、安心感を覚えることがあります。これが、親子の絆を深めるきっかけにもなり得ます。
一人で抱え込まず、外部のサポートも活用する
自分の悩みを子どもに伝えることは重要ですが、保護者の方自身が抱える心細さや不安は、一人で抱え込む必要はありません。学校の先生、スクールカウンセラー、地域の教育相談窓口、NPO法人など、外部のサポートを積極的に活用しましょう。
専門家や同じ悩みを持つ保護者との交流は、新たな視点や具体的な解決策を見つけるきっかけになります。CoConも、不登校に関する様々な情報提供や、専門家との繋がりをサポートしています。あなた自身の心のケアも、お子さんのサポートと同じくらい大切です。
まとめ:親子の絆を育む「対話」の第一歩
不登校の子どもに親の悩みをどこまで伝えるべきか、という問いに明確な「正解」はありません。しかし、大切なのは「伝え方」と「子どもを尊重する姿勢」です。
自分の気持ちを整理し、子どもの状況に配慮しながら、誠実に伝えることで、子どもは親の愛情を感じ、安心感を抱くことができます。そして、親子の間に新たな対話のきっかけが生まれ、一緒に未来を考える第一歩となるでしょう。
完璧でなくても大丈夫です。CoConは、あなたが子どもと向き合うその一歩一歩を、隣で応援し続けます。一人で悩まず、いつでも頼ってください。
よくある質問(FAQ)
Q.不登校の子どもに親の不安を伝えるメリットはありますか?
Q.親の不安を伝えることで、子どもがさらに追い詰められることはありませんか?
Q.子どもに悩みを伝える最適なタイミングはありますか?
Q.子どもが親の悩みを聞いてくれない場合はどうすればいいですか?
Q.親が自分の気持ちを整理するためにできることはありますか?
参考になるサービス・情報
お住まいの状況に合わせて、次のような外部の窓口・サービスも活用できます。最新の内容は各サイトでご確認ください。
- 不登校の相談窓口(文部科学省)
文部科学省がまとめた、不登校の子ども・保護者向けの相談窓口の案内。

あわせて読みたい関連コラム
- 不登校の親の悩み、誰にも言えない心の保ち方
- 運動会や文化祭が不安なとき、不登校の子と9月を自宅で楽しむ3ステップ
- フリースクール個別支援計画、親が確認するポイント
- 不登校の居場所にメタバース?メリットと注意点
監修:株式会社CoCon 代表 洲崎祐貴
本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の代替ではありません。心身の不調は専門機関にご相談ください。