
NEWS / 最新ニュース
お子さんが不登校になり、将来への不安や「このままで大丈夫だろうか」というお気持ちを抱えている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、不登校は決して「何もできない」状態ではありません。今回ご紹介するニュースは、不登校の高校生の一言がきっかけで、プロの絵本作家と小中高生が一緒に絵本を作るプロジェクトが始まったという、希望に満ちたものです。このプロジェクトは、お子さんの「好き」が持つ大きな可能性と、それを育む環境の大切さを教えてくれます。CoConは、このニュースを通じて、保護者の方がお子さんとの向き合い方や、新しい選択肢を見つけるヒントを得られるよう、隣で考えます。
目次
不登校の高校生の「好き」がプロを動かす!絵本制作プロジェクトの概要
2026年7月、株式会社NIJINが運営する「NIJIN高等学院」と「NIJINアカデミー」の小中高生4名が、絵本専門出版社である株式会社集文社の代表取締役・早川裕氏を講師に迎え、「プロから学ぶ 絵本づくり講座」をオンラインで開講しました。このプロジェクトのきっかけは、NIJIN高等学院に在籍する高校3年生のリボンさんの「絵本をつくって、人を喜ばせたい」という一言でした。
外出に緊張してしまうこともあるというリボンさんの純粋な思いを、NIJINのスタッフが絵本のプロにつなげたことで、一人の挑戦が、小学生から高校生までが参加する全6回の本格的なプロジェクトへと発展しました。この講座はオンライン形式で実施され、参加者たちはそれぞれのペースでプロとの対話に加わっています。
「できないこと」ではなく「やりたいこと」に目を向ける意義
不登校のお子さんを持つ保護者の方の中には、「うちの子は何もしたがらない」「何を考えているのかわからない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、プレスリリースにもあるように、「不登校の子どもたちは、『何もしたくない』のではありません」。多くの場合、安心できる場所や、自分の思いを受け止めてくれる大人、そして社会とつながる機会があれば、自分の「好き」を力に変え、前向きな挑戦を始めることができます。
今回のプロジェクトは、まさにその具体例と言えるでしょう。リボンさんの「絵本をつくりたい」という小さな一言が、NIJIN高等学院のスタッフのサポートと、絵本のプロの協力によって、大きな学びの機会へと広がりました。これは、問題は個人の頑張り不足にあるのではなく、安心できる環境やサポート体制の有無にあるというCoConの視点とも一致しています。
💡 ワンポイント
不登校のお子さんがいるご家庭で、お子さんの「好き」や「やりたいこと」を無理強いする必要はありません。ただ、「何もしたくない」ように見えても、心の中には多様な感情や興味が隠れている可能性があります。安心できる環境で、ゆっくりとそれらが表に出るのを待つ姿勢が大切です。
年齢も得意も異なる子どもたちが集う学びの場
この絵本制作プロジェクトには、高校生のリボンさんだけでなく、小学2年生、小学5年生、中学2年生と、年齢も個性も異なる4名の子どもたちが参加しています。それぞれが異なる「好き」や「やりたいこと」を持ち寄っています。
- 家族のために、海をテーマにした絵本をつくりたい小学2年生「みさき」さん
- 茶番が大好きで、妄想が得意な小学5年生「たまごずし」さん
- ペットをもとにオリジナルキャラクターを制作している中学2年生「夢犬(ゆめいぬ)」さん
- イラストで人を喜ばせたい高校3年生「リボン」さん
オンライン講座では、顔を出して積極的に話す生徒もいれば、チャットで自分の思いを伝える生徒もいるとのこと。このように、参加方法を一つに限定せず、子どもたちが安心できる形で参加できる柔軟な環境が用意されている点も、このプロジェクトの大きな特徴です。
お子さんが安心できる形で社会とつながる機会は、学校以外にもたくさんあります。フリースクールやオルタナティブスクール、通信制高校サポート校など、多様な学びの場では、子どもたちの個性を尊重し、それぞれのペースに合わせた支援が行われています。
絵本制作から学ぶ「本当に伝えたいこと」
第1回目の講座で講師の早川氏が子どもたちに伝えたのは、絵の上手さや物語の長さよりも、「自分が本当に伝えたいこと」を見つける大切さでした。絵本は、絵と言葉で人の心を動かす「総合芸術」であり、その作品の種は、子ども自身の経験や感情の中にあります。
具体的な課題として、これまでに経験した「うれしかったこと」「悲しかったこと」「頑張ったこと」「心に残っていること」を書き出すことが示されたそうです。不登校になった経験も、夢中になった時間も、誰かを喜ばせたいという願いも、その子にしか表現できない、唯一無二の絵本につながっていくというメッセージは、不登校のお子さんを持つ保護者の方にとっても、心強い言葉ではないでしょうか。
お子さんの経験や感情、そして「好き」という気持ちが、自己肯定感を育み、社会とつながる力になる。このプロジェクトは、その可能性を具体的に示しています。
CoConが考える、このプロジェクトから保護者が得られるヒント
この絵本制作プロジェクトは、不登校のお子さんを持つ保護者の方にとって、多くのヒントを与えてくれます。CoConは、このニュースから以下の3つのポイントを提案します。
ヒント1:お子さんの「好き」に目を向け、小さくても応援してみる
「絵を描くのが好き」「ゲームが好き」「動物が好き」など、どんなことでも構いません。お子さんの興味や関心に寄り添い、それを肯定的に受け止める姿勢が大切です。すぐにプロにつながるような大きなことでなくても、その「好き」を深めるための本や道具を一緒に選んでみたり、関連するイベントの情報を共有してみたりするだけでも、お子さんにとっては大きな喜びとなるでしょう。
ヒント2:「やりたい」という声を聞き逃さず、サポートを検討する
お子さんが「〜してみたい」と口にした時、すぐに「無理だ」と決めつけず、まずはその気持ちを受け止めてみましょう。今回のリボンさんのように、それが大きなプロジェクトにつながることもあります。もし、ご家庭だけでサポートが難しいと感じたら、NIJIN高等学院のような通信制高校サポート校や、フリースクールなど、外部の専門機関に相談することも有効です。
ヒント3:多様な学びの場や社会とのつながりを探してみる
学校だけが唯一の学びの場ではありません。NIJINアカデミーのようなオルタナティブスクールや、通信制高校、地域の学習支援団体など、お子さんの個性や状況に合わせた多様な居場所や学びの機会があります。これらの場所は、お子さんが社会とつながり、自信を育むための大切なステップとなる可能性があります。
不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。
不登校の子どもたちの「好き」が社会とつながる未来
NIJIN高等学院とNIJINアカデミーが大切にしているのは、まさに不登校の子ども自身の「好き」「やりたい」「誰かの役に立ちたい」という思いを見つけ、プロや企業、社会とつなぎ、実際の挑戦へ変えていくことです。今回の絵本づくりプロジェクトも、大人が用意した課題ではなく、一人の生徒の声から始まり、多くの大人が協力し、仲間が集まることで実現しました。
このプロジェクトを通じて、子どもたちは自分が伝えたいテーマを見つけ、試行錯誤しながらオリジナル絵本の完成を目指します。完成した作品はもちろんのこと、自分の思いを言葉にし、形にしていく過程そのものが、子どもたちの大きな成長につながることでしょう。不登校は、決して閉ざされた道ではありません。お子さんの「好き」を大切にし、多様な選択肢を模索することで、新しい可能性が拓けることを、このニュースは教えてくれます。
NIJIN高等学院については、以下の公式サイトで詳細をご覧いただけます。
NIJIN高等学院公式サイト
よくある質問(FAQ)
Q.不登校の子どもが「何もしたくない」と言っている場合、どうすれば良いですか?
Q.子どもの「好き」をどのように見つけ、応援すれば良いですか?
Q.不登校の子どもが社会とつながる機会は、学校以外にありますか?
Q.この絵本制作プロジェクトのように、不登校の子どもがプロと関わる機会は珍しいのでしょうか?
参考・出典元
本記事は以下の公的機関等の情報を参考に作成しています。制度の詳細・最新情報は必ず一次ソースでご確認ください。
