村上さん、この度はココラボの取材をお引き受けくださり、本当にありがとうございます!
※ココラボとは:株式会社CoConが携わる皆様へのインタビューを通じて、㏋だけでは表せない「人間らしさ」、「リアル」をご紹介するコーナーとなっております。
ココラボでの数々のインタビュー(コラボ)を通じて、弊社としても本業界に対する”見識を深めていきたい”、”研究(ラボ)していきたい”といった想いから、「ココラボ」と名付けました。
このような想いから始まった本企画、お引き受けくださった渡邊さんをご紹介させていただければと存じます。
➖村上さんってどんな人!?➖

「大阪出身です。小学校時代の担任の先生に憧れたことがきっかけで、教育の道を志すようになりました。大学も教育学部に進学したのですが、学生時代は野外活動ボランティアに明け暮れていました。」
「自然の中って、不自由なことも多いんです。でも、だからこそ人との関わり方や、自分で考えて動くことの大切さがすごく見えてくる。そうした経験を通して、学校の外にある教育の可能性に強く惹かれるようになりました。」
「その後、大学を中退してNPOの世界に入りました。2013年からは石巻で震災復興支援に携わり、漁師さんの六次産業化支援や事務局運営を行う傍ら、不登校児や震災孤児を支援するNPOで、キャンプなどの体験機会づくりにも関わってきました。」
「異なる背景を持つ子どもたちが混ざり合い、同じ時間を過ごしながら夢を語れる場をつくる――その原体験が、今の自分の活動の土台になっています。」
「その後はツアー会社での勤務を経て、現在は子どもたちの運動機会の創出や、“GRIT(やり抜く力)”を育む新事業にも携わっています。」
➖“東村山おしゃらフリースクール”に込めた想いとは…?➖

「私たちが運営する東村山おしゃらフリースクールは、単なる避難所ではありません。学校に行けない、行かないという状況にある子どもたちにとって、ただ身を寄せるだけの場所ではなく、“未来にワクワクし、じぶんらしくいられる場所”でありたいと思っています。」
「現代の子どもたちを取り巻く環境は、親世代や私たちの頃とは大きく変わりました。情報もモノもすぐに手に入る便利な時代になった一方で、変化のスピードはとても速く、価値観もどんどん多様化しています。だからこそ、どんな子どもでも、自分の個性を活かしながら未来を楽しくひろげていけるような場が必要だと感じています。」
「社会って、厳しさもあれば、楽しさもあるじゃないですか。だからこそ、“社会ってこんなもんだよ”と、ゆるやかにつながっていける、風通しの良い居場所でありたいんです。」
~なぜこの活動を始めようと思ったのですか?~

「ずっと自分の中にあるのは、“学校の外にも、子どもが育つ場はたくさんある”という実感です。野外活動や石巻での経験を通して、子どもたちは環境や関わる人によって、本当にいろんな表情を見せてくれることを知りました。」
「特に印象に残っているのは、さまざまな事情や背景を抱えた子どもたちが、同じ場の中で自然に混ざり合っていく姿です。最初は不安そうだった子が、少しずつ笑顔を見せてくれたり、自分の気持ちを話してくれたりする。その瞬間に立ち会うたびに、こういう場をもっと増やしたいと思うようになりました。」
「不登校という“今のつまずき”は、長い人生で見れば決して致命的なことではないと思っています。渦中にいる本人や保護者の方にとっては本当に苦しい時間だと思いますが、勉強は本人のタイミングでいくらでも取り戻せますし、道はひとつではありません。」
~フリースクールを運営するうえで、大切にしていることは?~

「大切にしているのは、“やらなきゃいけないこと”だけに子どもたちを閉じ込めないことです。もちろん社会の中では、やるべきことや必要なこともあります。でも、それだけで毎日が埋め尽くされてしまうと、自分の可能性や“ワクワク”に出会いにくくなってしまうと思うんです。」
「“どうなるかわからないけれど、何か可能性がある”
“ちょっとワクワクする”
そう感じることに取り組んでみること自体に、すごく意味があると思っています。」
「結果がすぐに見えなくても、そのプロセスで感じたこと、経験したこと、出会った人との関わりは、きっとどこかの未来で意味のあるものに変わっていく。だからこそ、東村山おしゃらフリースクールでは、子どもたち一人ひとりの個性を大切にしながら、挑戦の芽を摘まない関わり方をしていきたいと思っています。」
~保護者の方々に、どのように寄り添いたいですか?~

「子ども本人だけでなく、保護者の方々も、すごく大きな不安の中にいらっしゃることが多いです。『このままで大丈夫なんだろうか』『将来どうなっていくんだろう』と、先が見えずに悩み続けている方も少なくありません。」
「だからこそ、“大丈夫ですよ”と軽く言うのではなく、その不安に丁寧に寄り添いながら、一緒に選択肢を見つけていくことを大切にしています。学校に戻ることだけが正解ではないし、学び方や育ち方にもいろんな形があります。」
「子どもたちがこれまで見たことのないような笑顔を見せてくれる瞬間を大切にしながら、保護者の方にも、“この子にはこの子の道がある”と少しずつ感じていただけるような関わりを続けていきたいですね。」
~今後、取り組みたいことは?~

「これからも、フリースクールの運営だけにとどまらず、子どもたちの運動機会の創出や、“GRIT(やり抜く力)”を育む新たな取り組みにも力を入れていきたいと思っています。」
「これからの時代は、正解がひとつではないからこそ、自分なりに考え、選び、挑戦していく力がますます大切になると思っています。だからこそ、子どもたちが“じぶんらしく”いながら、“未来ってちょっと楽しみかも”と思えるようなきっかけを、もっと地域の中に増やしていきたいです。」
「だれもが自分らしく、ワクワクが生まれる。そんな場所を、地域や関わってくださる皆さんと一緒につくっていけたら嬉しいです。」
➖読者へ向けて一言!➖
「不登校は、その子の人生を決めるものではありません。今は立ち止まっているように見えても、その時間の中でしか得られないものもあると思っています。」
「大切なのは、“今どう見えるか”だけで未来を決めつけないこと。そして、その子自身の個性やペースを尊重しながら、可能性がひろがる関わりをしていくことだと思います。」
「子どもたちが、自分らしくいられて、未来にワクワクできる。そんな場を、これからも地域の皆さんと一緒につくっていきたいです。ぜひ一緒に楽しみましょう。」
➖インタビューを終えて➖
この度は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
村上さんのお話を伺う中で、これまで歩んでこられた野外活動や震災復興支援、子どもたちへの体験機会づくりの一つひとつが、現在の東村山おしゃらフリースクールへとしっかりつながっていることを強く感じました。
「不登校という今のつまずきは、人生全体で見れば決して致命的ではない」という言葉には、苦しさの中にいる子どもたちや保護者の方々を包み込むようなあたたかさがありました。その一方で、ただ安心できるだけではなく、“未来にワクワクし、じぶんらしくいられる場所”をつくろうとされている姿勢に、村上さんらしい強さとやさしさを感じます。
“個性を活かし、未来を楽しく、ひろげる”――そんな想いのもと、地域とともに新たな選択肢を育んでいく村上さんのこれからのご活動を、心より応援しております。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。