
何かで失敗したり、嫌なことがあったときに、「へこむ」という言葉を使いますよね。そういうときはため息が出て、背中も丸くなり、本当に全身がへこんでしまったような感覚に陥ります。たぶん、人の心にはゴムボールのようなものがあって、ネガティブな体験をしたときには、そのボールがへこんでしまうのでしょう。
軟式テニスのボールを手にしたことのある人ならわかると思いますが、ゴムボールは空気がしっかり入っているときには弾力があり、へこんでもすぐに元に戻ります。この復元する力は「レジリエンス」と呼ばれ、たいていの人に備わっているものです。人間、少々嫌なことがあっても乗り越えられるのは、心のボールにレジリエンスがあるからです。
ただし、長期間ストレスを受けていると、心からも空気が抜け、レジリエンスが低下していきます。こうなると心は弾力を失い、へこむとなかなか元には戻りません。不登校になっている子の多くは、このようにレジリエンスが低下した状態にあると考えていいでしょう。
文・蓑田雅之
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