
THE INSIGHT / お悩み解決
一学期が終わり、夏休みが始まりましたね。不登校のお子さんを持つ保護者の皆さんは、この一学期を振り返り、さまざまな感情が入り混じっているのではないでしょうか。「学校に行けなかったけれど、この子なりに頑張ったことがあるはず。でも、どう声をかけたらいいか分からない」「頑張りを認めたいけれど、自分自身も疲れてしまって……」と、子どもの頑張りをどう認め、どんな声かけをすれば良いか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。CoConは、そんな不安を抱える保護者の皆さんに寄り添い、隣で一緒に考えます。あなただけが抱えている悩みではありません。この一学期、お子さんが見せた「頑張り」に目を向け、温かい言葉をかけるためのヒントを一緒に探していきましょう。
目次
一学期、不登校の子どもが「頑張った」と認められるべき理由
「学校に行けていないのに、何を頑張ったと言えばいいのだろう?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、不登校の子どもたちは、学校に行けないこと自体が大きな苦しみであり、毎日を過ごすだけでも大変なエネルギーを使っています。
例えば、以下のようなことは、子どもにとって大きな「頑張り」です。
部屋から出られた、家族と会話ができた
好きなことや興味のあることに没頭できた
心身の疲れを癒し、休息を取ることができた
自分の感情と向き合い、葛藤を乗り越えようとした
これらは、一見すると「当たり前」に思えるかもしれませんが、不登校の子どもにとっては一つひとつが大きな壁を乗り越えるような行動です。学校という場所から離れていても、子どもたちは日々、自分なりの方法で心を保ち、成長しようと努力しています。その目に見えない「頑張り」に気づき、認めることが、子どもの自己肯定感を育む第一歩となります。
💡 ワンポイント
「頑張った」の定義を広げ、学校に行くことだけが頑張りではないと理解することが大切です。心身の回復や、小さな一歩も大きな頑張りとして捉えましょう。
子どもが頑張ったことを認めるための3ステップ
では、具体的にどのように子どもの頑張りを認め、声かけをすれば良いのでしょうか。今日から実践できる3つのステップをご紹介します。
子どもの「頑張り」を再定義する
まず、学校に行くことだけが「頑張り」ではないという認識を持つことから始めましょう。子どもが家で過ごす中で見せる些細な行動、例えば「ご飯を自分で用意した」「洗濯物を手伝ってくれた」「興味のある本を読み切った」「ゲームで新しい技を習得した」など、子どもの主体的な行動や成長の兆しを見つける視点を持つことが大切です。特に、笑顔を見せたことや、保護者と少しでも会話ができたことなども、子どもにとっては大きな一歩であると捉え直してみましょう。
寄り添う姿勢で話を聞く時間を作る
子どもが話したいときに、いつでも聞けるような安心できる環境を整えましょう。無理に聞き出そうとせず、子どもが自ら話始めるのを待つ姿勢が大切です。もし話してくれたら、途中で遮らず、「うん、うん」「そうだったんだね」と相槌を打ちながら、子どもの感情に寄り添って耳を傾けましょう。保護者が子どもの話を聞くことで、「自分は受け入れられている」という安心感につながります。話の内容が学校に関することではなくても、その子の関心や気持ちを尊重して聞くことが重要です。
具体的な言葉で肯定的に伝える
子どもの頑張りを認める際は、「すごいね」「よくやったね」といった漠然とした言葉だけでなく、何が、どのように頑張ったのかを具体的に伝えることが効果的です。「〇〇(具体的な行動)ができたね」「〇〇(具体的な感情)だったのに、よく頑張ったね」のように、行動や感情に焦点を当てて伝えましょう。具体的な言葉で伝えられることで、子どもは「自分のことをよく見てくれている」と感じ、自己肯定感を高めることができます。
【声かけのヒント】子どもの心に届く言葉、避けるべき言葉
子どもへの声かけは、その後の親子の関係性や子どもの心の状態に大きく影響します。ここでは、子どもの心に響く肯定的な声かけと、避けるべき声かけの例を挙げます。
心に響く肯定的な声かけ例
「昨日、〇〇(ゲームや趣味など)に集中して取り組んでいたね。すごい集中力だね!」
「朝、少し早起きして、お手伝いしてくれたんだね。ありがとう、助かったよ。」
「〇〇(感情)な気持ちだったのに、それを教えてくれてありがとう。話してくれて嬉しいよ。」
「一学期、家で色々なことを考えたり、感じたりしていたんだね。それも大切な時間だよ。」
これらの声かけは、子どもの行動や感情を具体的に認め、感謝や共感を示すことで、子どもは「自分は大切な存在だ」と感じることができます。また、言葉だけでなく、穏やかな表情や優しい眼差し、触れることでのスキンシップも、大切なメッセージとして伝わります。
避けるべき声かけ例
「どうして学校に行かないの?みんな行っているのに。」
「もっと頑張れば行けるはずだ。」
「いつまで家にいるつもり?」
これらの言葉は、子どもを責めたり、追い詰めたりする印象を与え、自己肯定感をさらに低下させてしまう可能性があります。子どもはすでに十分に苦しんでいることを理解し、プレッシャーを与えるような声かけは避けましょう。
一学期の終わりに、保護者自身も「頑張った」と認めよう
不登校の子どもを持つ保護者の皆さんも、この一学期、本当に大変な日々を過ごされたことと思います。子どものこと、将来のこと、周りの目……さまざまな不安や葛藤を抱えながらも、毎日お子さんのことを見守り、寄り添い続けてきたこと自体が、何よりも素晴らしい「頑張り」です。
CoConは、不登校は個人の頑張り不足ではなく、子どもを取り巻く環境や社会構造に起因する側面も大きいと考えています。だからこそ、あなたが悪いわけではありません。ご自身を責めることなく、どうかその頑張りを認めてあげてください。
💡 ワンポイント
保護者自身が心身ともに健康でいることが、子どもを支える上で最も重要です。短時間でも、自分のための時間を作り、心と体を休めることを意識しましょう。
もしも「頑張った」と認められない状況なら?
もし、お子さんの状態が著しく悪化していると感じる場合や、保護者の方ご自身が「もう限界だ」と感じる場合は、一人で抱え込まず、専門機関に相談することをためらわないでください。特に、以下のような兆候が見られる場合は、早急な対応が必要です。
自傷行為や希死念慮を示唆する言動がある
食欲不振や過食、睡眠障害など、心身の健康に大きな影響が出ている
ひどい倦怠感や頭痛、腹痛など、身体的な不調が続く
⚠️ 注意
上記のような緊急性の高い状況が見られる場合は、速やかに医療機関や専門の相談窓口にご連絡ください。保護者だけで抱え込まず、外部の力を借りることが重要です。
**【主な相談窓口】**
よりそいホットライン:0120-279-338(24時間対応)
こども家庭庁:子どものSOSの相談窓口
お住まいの地域の教育相談センター、精神科・心療内科
専門家は、お子さんの状況を客観的に判断し、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。医療行為の推奨や断定はできませんが、必要に応じて専門家にご相談いただくことで、解決の糸口が見つかることもあります。
まとめ:温かい声かけが、次のステップへの力になる
不登校の子どもが、一学期に「頑張ったこと」を認める声かけは、その子の自己肯定感を育み、次のステップへ進むための大切なエネルギーとなります。学校に行けていない状況であっても、子どもたちは日々、心の中で葛藤し、自分なりのペースで成長しようとしています。
保護者の皆さんが、子どもの小さな変化や努力を見つけ、温かい言葉で伝えることで、「自分は認められている」「大切にされている」という安心感が育まれます。そして、保護者の方ご自身も、この大変な一学期を乗り越えたご自身の頑張りをどうか認めてあげてください。
CoConは、不登校の家庭をひとりにしません。これからも、CoConが、隣で考えます。この夏休みが、お子さんにとっても、保護者の皆さんにとっても、心穏やかに過ごせる時間となるよう願っています。
よくある質問(FAQ)
Q.不登校の子どもに「頑張ったね」と声をかけるのは逆効果になりませんか?
Q.子どもが頑張ったことを認めたいのに、保護者自身が疲れてしまい、なかなか前向きになれません。
Q.一学期に学校へ全く行けなかった場合でも、「頑張ったこと」はあるのでしょうか?
Q.「頑張ったこと」を認めたいけれど、子どもが話したがらない場合はどうすれば良いですか?
