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認定NPO法人水戸こどもの劇場のイベントに行ってきた

6月某日、茨城県水戸市内で開催されたイベントに行ってきた。

 

子育て分野で精力的に活動される”特定非営利活動法人水戸こどもの劇場”さんが企画された”いじめ問題”×”不登校支援”のイベントである。

 

ゲストスピーカーは、弊社のアドバイザーとしても活動いただいている悉知信さんだ。

悉知さんは、茨城県内最年少で行政書士試験に合格した秀才だ。そんな悉知さんも、小学生の時にいじめを受ける。きっかけは中学受験に向けた勉強だった。始めは軽いいじめで、無視や陰口からだったが、段々とエスカレートし暴力を受けるようになり骨折の怪我を負うことに。

 

 

学校からは、「あなただけの証言だけでは証拠にはならない。」と自分の意見を一蹴。「信じていた大人に裏切られた経験が今に活きている。自身の事で悲しむ両親を見ると中々相談できず、孤独感に苛まれた。」、と悉知さん。

 

 

最終的に卒業式にも出席できず、約2年間不登校になる。今のように活動できるようになったのは母・家族の存在が偉大だったという。

 

 

現在は角川ドワンゴ学園S高等学校の3年生として通信制に通いながら、実体験を基にいじめ被害者向けの交流会を企画・開催、法律的な部分からいじめ問題に取り組む為に行政書士試験を受験し合格するなど、様々なメディアにも出演されながら精力的に活動されている。

 

イベントでは、上記の内容を冒頭15分程度で悉知さんの口からお話しいただき、後半は参加者約20名とお話会を実施。

参加者の属性としては、主婦層の女性の参加が多くみられるほか、学生・若者や年配の方、専門家の方の参加もあり、多角的な視点から「いじめ・不登校問題」について各々の意見が飛び交った。

 

 

お話合いの内容は様々であったが、現状悉知さんが取り組まれている事への質問・議論であったり、不登校・いじめに関する相談、感想であった。

 

その中でも、”不登校に前向きになれた母親の存在”に関する話し合いが興味深かった。悉知さんの場合は、母親の存在が不登校を前向きになる上でとても重要な存在だったが、前向きになるには決して家族の支えだけが全てではないと語る参加者様。

 

 

アメリカの研究では牧師の存在が、子供の成長に大きく貢献したことを事例として紹介した上で、「自身の身近に頼りになる人さえいれば大丈夫。親だけが全てではない。」と語られた意見が印象的であった。

 

 

また、参加者の中でも特に若者からの質問が飛び交っている事が印象的であった。

 

最終的には、イベントの終了予定時刻を大幅にすぎるほど、熱を帯びた空間がそこには広がっていた。

 

 

CoConとして、本テーマについてどのような課題解決に貢献できるか定かではないが、オンライン学習サービスを含め、オンラインメディアによる情報発信、オフラインのリアルイベントの企画開催を通じて、少しでもいじめ・不登校問題に悩む方々の支えとなりたいと強く感じた日であった。