
「もう8時なのに、全然起きてこない…」
「昨日も夜中の2時まで起きてた。どうなってるの…」
不登校のお子さんを持つお母さんから、こんな声をよく聞きます。毎朝ため息をつきながら、心のどこかで「怠けてるんじゃないか」「このままでいいのか」と不安になっていませんか?
でも、少し待ってください。
その「寝ている姿」には、ちゃんと理由があります。
今日は、不登校の子どもが朝起きられない本当の理由と、お母さんができることをお伝えします。
昼夜逆転は「怠け」ではなく、心が自分を守るサイン
不登校の子どもが昼夜逆転するのは、意志が弱いからでも、だらしないからでもありません。
朝という時間帯は、不登校の子にとって「拷問の時間」に近い感覚です。カーテンの外から聞こえるランドセルの音、駅に向かう制服姿の同級生……。朝が来るたびに「自分だけ学校に行けていない」という現実を突きつけられます。
💬 子どもの心の中で起きていること
「なんで自分はこうなんだろう…」
「お母さんに迷惑かけてる」
「どうせ自分なんて…」
そんな罪悪感と自己否定が、朝に集中して押し寄せてくるのです。だから、子どもは「朝を経験しない」ことで、その苦しさから逃げようとします。
夜は静かで、周りの動きも気にならない。学校のことを考えなくていい時間です。夜に安心感を見つけた結果、自然と昼夜逆転していく——これは心理的な防衛本能であり、子どもが必死に自分を守ろうとしているサインです。
📌 知っておきたいこと
朝起きられない症状が長期間続く場合、「起立性調節障害」という身体的な原因が隠れていることもあります。思春期のお子さんに多い疾患で、専門医への相談も選択肢のひとつです。
「起こそうとすること」が、逆効果になることもある
「ちゃんと起こさなきゃ」と思うのは、親として当然の気持ちです。でも、声かけの仕方によっては、子どもの苦しさをさらに深めてしまうことがあります。
❌ こんな声かけが逆効果になることも
「いつまで寝てるの!」
「みんなはとっくに学校行ってるよ」
この言葉、お子さんはすでに自分でわかっているんです。わかっていて、それでも起きられない。その苦しさの上に、さらに「お母さんを怒らせた」という罪悪感が積み重なっていきます。
また、お母さんが毎朝イライラしていると、その焦りや不安は敏感な子どもにしっかり伝わります。「家にいても安心できない」と感じてしまうと、回復はさらに遠のいてしまいます。
では、お母さんは何をすればいい?「心の回復」を最優先に
ここで、考え方をひとつ変えてみてください。
「睡眠リズムを整えること」より
「心が安心できる場所をつくること」が先です。
心が回復してくれば、自然と生活リズムも落ち着いてきます。でも逆はなかなか難しい。リズムを無理やり整えようとして、心がますます傷ついてしまうことも少なくありません。
✅ 今日からできる3つのこと
1
責めない声かけを続ける
「おはよう」「ご飯できたよ」——ただそれだけでいいんです。起きてこなくても責めず、淡々と普通の言葉をかけ続けることが、子どもにとっての「安心の土台」になります。
2
夜の会話を大切にする
子どもが夜に話しかけてきたら、それはチャンスです。昼夜逆転していても、夜に親と話せる時間は心の回復につながります。スマホを置いて、ちゃんと聞いてあげてください。
3
お母さん自身も責めない
子どもの昼夜逆転はあなたのせいではありません。一人で抱え込まず、信頼できる人や相談窓口に話を聞いてもらうことも、大切なセルフケアです。
昼夜逆転は「失敗」じゃなく「回復の途中」
朝起きてこない子どもを見て、不安になるのは当然です。でも、その姿は「怠け」ではなく、精一杯自分を守ろうとしているサインかもしれません。
まず「心の安心」を届けること。それがすべての出発点です。
あなたも今、十分頑張っています。一人で悩まず、一緒に考えていきましょう。
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