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不登校35万人を「国家の損失」から「科学技術の種」へ変える教育強靭化の正体

12年連続増、不登校「35万人」時代のパラダイムシフト。かつて「教育の敗北」とされたこの現実は、2026年、高市政権の手によって「国家の生存戦略」へと書き換えられました。自民党「Jファイル2026」が示す、人的資源最大化の全貌に迫ります。

■ 「工房モデル」への構造改革:300校構想の衝撃

不登校特例校から改称された「学びの多様化学校」の全国展開。これは単なる受け皿の増設ではありません。学習指導要領という「型」を緩和し、子どもの特性に合わせた柔軟なカリキュラムを認めるこの動きは、均質な労働力を量産する「工場モデル」から、個の強みを最大化する「工房モデル」への構造改革そのものです。

ビジネスの現場が「メンバーシップ型」から「ジョブ型」へシフトしたように、教育もまた、集団への同調から個の探究へと、評価の軸をアンロックし始めたのです。

■ 岡山市モデルが示す「教育バウチャー」の可能性

この改革を社会実装へと引き上げたのが、岡山市の先行事例です。民間フリースクール利用料に対し月額上限2万円の補助を盛り込んだこの施策は、実質的な「教育バウチャー(教育利用券)」制度の先駆けといえます。

高市政権が検討を進める全国規模の経済支援策が実現すれば、教育市場は一気に開放されます。学校という「独占インフラ」が解体され、子ども自身が最適な学びの場を選択する「教育の自由化」が本格化することになるでしょう。

■ 「ギフテッド」を国家のエンジンへ

高市総理が注力する「経済安全保障」の文脈では、不登校児の中に眠る「突出した才能(ギフテッド)」への視座が極めて鋭いのが特徴です。数学やプログラミング、特定の科学技術分野で特異な能力を示す子どもに対し、大学や研究機関と連携した個別最適化教育を提供することが政策に明記されました。

不登校を「空白の期間」ではなく、特定の才能を研ぎ澄ませるための「戦略的準備期間」として公認する。このマインドセットの転換こそが、高市政権が狙う「教育強靭化」の本質です。

■ 学びの「独占」から「分散」へ

日本が再び国際競争力を取り戻すためには、かつての「平均点の高い人材」の再生産を捨てなければなりません。学びの場を学校、フリースクール、家庭、メタバースへと分散させ、それらを等しく公的に評価する時代が来ています。

不登校35万人という現実は、もはや社会のバグではありません。それは、古い教育システムが限界に達したことを告げるアラートであり、次世代型リーダーを輩出するための「種」なのです。

 

学びをアンロックした先にこそ、この国の新しい成長戦略が眠っている。
「正解」を教える教育から、「問い」を育む教育への大転換。

 

Unschool. Unlock.

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