今日は不登校息子の学校の音楽会。
息子が不登校なので、私が学校行事に参加することもなくなった。
でも様子なんかも何も知らなければ「ない」と同じことなので、そう辛くはない。
だけど、下の子の園との立地の関係で、下の子の送迎時に小学校の真ん前を通らなければならない。
目に飛び込んでくる、校庭にズラッと並んだ保護者の車。
私がひとり帰ろうとするそのときに、まさに学校に向かう保護者の車とすれ違う。
向かう方向が違うことが、いまの自分たちに重なる。
心がギュッとする。
お母さんたち同士ぺちゃくちゃお喋りしたり、我が子の練習の成果を目を細めて見たりするのかな。
子どもたちも今日のためにみんなで一生懸命に練習してきただろう。
そこにわたしも息子もいない。
運転しながら抑えきれない想いが込み上げて、ポロポロポロって涙が溢れてくる。
我が子が学校に行かないなんてもう当たり前の日常なのに。
行事とかそんなの、全然割り切ったつもりなのに──
必死に前を向いて運転していても「自分の子どもがみんなのように学校に行けていない」という事実がわたしを飲み込んでいく。
ああ、家に帰りたくないな
家にいる息子と学校にいるみんなの対比が、こんなときはいつも以上につらい。
息子だけでなくわたし自身も、みんなから置いていかれちゃうような感覚になる。
こどもよりも断然広い世界にいるわたしですらそう思うんだから、息子はもっとそうかもしれない。
戻りたい気持ちがあったとしても怖くてなかなか動けないのもわかる。
そう、戻りたい気持ちなんてそんなもの、
息子にあるのかな…と思っていたけど、本人に普通に聞いてみた。
「学校にはもう戻らないって決めてるのー?」
って。
すると、
「戻りたいって気持ちがないわけではない」というようなことを言っていた。
めちゃくちゃびっくりした。
息子の場合それが、本心の「戻りたい」なのか、「戻らなきゃ」なのかはちょっと難しいところではあるけれどね。
ゲームばっかりしてるようで、小さな身体でいろいろ考えているんだな。と思う。
コラムニスト:ayamo
5歳差ボーイズ子育て中、2児の母。
上の子は2年間の完全不登校から、一歩を踏み出し中。
愛すべき日常や、そんな暮らしの中の不登校を綴ります♡飄々とした人に憧れる暑苦しい人です。
note:https://note.com/ayamo3278



