THE INSIGHT / お悩み解決

不登校のお子さんの夏休み、いかがお過ごしでしょうか。学校がない期間だからこそ、ゲームをする時間が増え、「このままだとゲーム依存になってしまうのでは?」と不安を抱えている保護者の方も多いかもしれません。

「だらだらとゲームばかりしている」「夜中まで起きている」「注意すると反発される」……。そんな状況に、焦りやイライラを感じるのは自然なことです。でも、どうかご安心ください。あなただけではありません。多くの保護者の方が同じ悩みを抱えています。CoConは、そんなあなたの隣で、お子さんとゲームとの健全な付き合い方を一緒に考えます。

「不登校×夏休み」なぜゲーム時間が増えやすいのか?

不登校のお子さんにとって、夏休みは学校からのプレッシャーがない分、自由に過ごせる貴重な期間です。しかし、同時に生活リズムが乱れやすく、ゲームに没頭する時間が増えやすい時期でもあります。なぜ、夏休みは特にゲームに集中しやすくなるのでしょうか?

不登校の子どもにとってゲームが持つ「意味」

不登校のお子さんにとって、ゲームは単なる遊び以上の意味を持つことがあります。以下のような背景が考えられます。

  • 安心できる居場所: 学校や現実世界での人間関係に疲弊している場合、ゲームの世界は安心できる避難場所となります。
  • 自己肯定感の回復: ゲーム内では、努力が成果に繋がりやすく、達成感や承認欲求を満たすことができます。これは、学校で自己肯定感を損なっている子どもにとって、非常に重要な要素です。
  • 仲間との繋がり: オンラインゲームを通じて、学校以外の仲間と交流し、所属意識を感じることもあります。
  • 現実からの逃避: 不安やストレスから一時的に解放される手段として、ゲームに没頭することもあります。

夏休み特有の環境変化

夏休みは、学校がないことで生活リズムが大きく変わります。朝起きる時間が遅くなったり、昼夜逆転したりすることも珍しくありません。また、友人との交流機会が減る中で、ゲームが唯一の刺激や娯楽になることもあります。保護者の方も、普段よりお子さんと接する時間が増え、ゲーム時間の多さに目が向きやすくなる時期でもあります。

💡 ワンポイント

ゲームは、不登校の子どもにとって「悪」だけではありません。居場所や自己肯定感を満たす大切な役割を担っていることも理解してあげましょう。

「ゲーム依存」のサイン、どう見極める?

ゲーム時間が増えることは、必ずしも「ゲーム依存」を意味するわけではありません。しかし、世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害」を国際疾病として認定したように、過度なゲームが日常生活に支障をきたす可能性もあります。では、どのような状態を「依存」と捉えるべきでしょうか?

WHOによるゲーム障害の定義(抜粋)

  • ゲームをする時間や頻度、開始・終了のコントロールができない。
  • ゲーム以外の活動よりも、ゲームを優先するようになる。
  • 問題が起きているにもかかわらず、ゲームを続ける、あるいはエスカレートする。

これらの状態が、12ヶ月以上にわたって継続し、日常生活(学業、家庭生活、社会生活など)に著しい支障をきたしている場合に、「ゲーム障害」と診断される可能性があります。

⚠️ 注意

上記はあくまで目安であり、自己判断は避けてください。もし「ゲーム障害」の兆候が見られると感じたら、専門機関への相談を検討することが重要です。

今日からできる!ゲームとの付き合い方を変える3ステップ

お子さんのゲーム時間に対して不安を感じている保護者の方へ。焦らず、今日からできる具体的な対策として、以下の3つのステップを試してみましょう。

1

子どもの気持ちに寄り添い、対話する

いきなり「ゲームをやめなさい」と頭ごなしに言うのではなく、まずは「どうしてそんなにゲームが楽しいの?」「どんなゲームをしているの?」と、お子さんの話に耳を傾けてみましょう。ゲームが子どもにとってどんな意味を持っているのかを理解することが、第一歩です。

「そんなに楽しいんだね。どんなところが面白いの?」「お母さん(お父さん)も、子どもの頃に熱中した遊びがあったよ」と共感の姿勢を見せましょう。

2

家族でゲームのルールを話し合い、合意形成する

一方的にルールを押し付けるのではなく、お子さんも交えて話し合い、一緒にルールを決めることが大切です。時間制限、場所、ゲーム以外の活動など、具体的な内容を決め、紙に書き出して共有するのも効果的です。

💡 ワンポイント

ルールは厳しすぎず、お子さんが守れる範囲で段階的に設定しましょう。達成できたら褒めるなど、ポジティブな声かけも忘れずに。

3

ゲーム以外の居場所や活動を提案する

ゲーム以外の楽しみを見つけることで、自然とゲームから離れる時間を増やせます。お子さんの興味・関心を探り、一緒にできる活動や、新しい居場所(フリースクール、習い事、ボランティアなど)を提案してみましょう。無理強いはせず、あくまで「選択肢の一つ」として提示することがポイントです。

具体的な対処法・選択肢を考える

3ステップの実践と並行して、長期的な視点での具体的な対処法や選択肢も考慮に入れてみましょう。

家族でゲームのルールを話し合う際のポイント

  • 具体的な時間設定: 「1日〇時間まで」「〇時以降は終わり」など、明確な時間を決めましょう。
  • 休憩時間の確保: 長時間プレイにならないよう、「〇分ごとに休憩する」などのルールも有効です。
  • ルール破りへの対応: 事前に「ルールを破ったらどうなるか」も話し合い、合意しておくと、いざという時に冷静に対応できます。
  • 保護者も一緒に守る: 保護者自身もスマホやゲームの時間を意識し、お手本となる姿勢を見せることも大切です。

ゲーム以外の興味・関心を見つけるサポート

ゲーム以外の活動を促すには、お子さんの「好き」を見つけるサポートが欠かせません。

  • 一緒に体験する: 映画鑑賞、料理、散歩、ボードゲームなど、親子で一緒に楽しめる活動を提案してみましょう。
  • アナログな遊びの導入: パズル、ブロック、読書、絵を描くなど、集中力を要するアナログな遊びも良い刺激になります。
  • 新しい居場所の検討: フリースクールや地域のイベント、習い事など、ゲーム以外の場所で他者と交流する機会も探ってみましょう。

専門機関への相談も視野に入れる

もし、お子さんのゲームへの没頭が深刻で、家族だけでの解決が難しいと感じる場合は、一人で抱え込まず、専門機関への相談を検討しましょう。

  • 精神科・心療内科: ゲーム依存専門外来を設けている医療機関もあります。
  • 児童相談所: 子どもの養育に関する総合的な相談が可能です。
  • 教育相談センター: 不登校や子育て全般の相談に応じてくれます。
  • 依存症専門の相談窓口: 厚生労働省のウェブサイトなどで情報が得られます。

また、もしお子さんが自傷行為や希死念慮などの危険な兆候を示している場合は、すぐに専門の窓口に相談してください。

焦らないで。不登校とゲーム問題はつながっている

お子さんがゲームに没頭するのは、不登校という状況と深く結びついていることがほとんどです。ゲームは、不登校による孤独感や自己肯定感の低下、将来への不安などから逃れるための「対処行動」の一つである場合が多いのです。つまり、ゲーム依存そのものが問題の「根っこ」ではなく、不登校の根本にある心の問題がゲームに表れていると考えることもできます。

そのため、ゲームだけを取り上げても解決は難しいことがあります。お子さんが学校に行けない理由や、抱えている心のモヤモヤに目を向け、それらを解消していくことが、結果的にゲームとの健全な付き合い方にも繋がるでしょう。

まとめ:お子さんの「今」を受け止め、小さな一歩を

不登校のお子さんの夏休み、ゲーム時間が増えることへの不安は、保護者として当然の感情です。しかし、お子さんを責めるのではなく、まずはその背景にある気持ちや、ゲームが果たしている役割を理解しようと努めることが大切です。

今日からできる3ステップを参考に、焦らず、少しずつ、お子さんと一緒にゲームとの向き合い方を見つけていきましょう。すぐに劇的な変化がなくても、保護者の方がお子さんの気持ちに寄り添い、真剣に向き合おうとする姿勢こそが、お子さんの心を動かす大きな一歩となります。

CoConは「不登校の家庭をひとりにしない」を軸に、あなたの隣で考え続けます。この夏休みが、お子さんにとって、そしてご家族にとって、新たな関係性を築くきっかけとなることを願っています。

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