先生には悪気なんてない。それはわかっている。 でも「明日、待ってるね!」というあの一言が、夜中の2時まで子どもを眠れなくさせることがある。 そして、お母さんも。
「お母さん……先生から『明日来てね、待ってるよ』って来てた」 その夜、子どもは一睡もできなかった。翌朝、案の定「やっぱり行けない」。 先生に申し訳なさを伝えると、「わかりました。また待ってますね」と返ってきた。
——このループ、経験したことはありませんか?
なぜ「明日待ってるね」がこんなに重いのか
先生の言葉に悪意がないことは、お母さんも子どもも十分わかっています。だからこそ、「行けなかった自分が悪い」という罪悪感が余計に重くのしかかります。
「明日待ってるね」を受け取った子どもの心の中
・「行かなきゃ」→「でも行けない」→「でも先生を裏切りたくない」
・「また行けなかったら、また謝らなきゃいけない」
・「先生はいい人なのに、なんで自分は行けないんだろう」
・「明日のことを考えたくない……でも考えてしまう」
これは「学校への恐怖」だけでなく、「期待に応えられない自分への自己否定」が重なった状態です。夜眠れなくなるのは当然です。翌朝、体が動かなくなるのも当然です。
「電話・連絡が夜に来る」問題
不登校の子を持つ家庭では、担任からの連絡が夜に来ることも少なくありません。「今日はどうでしたか?」「明日は来られそうですか?」——その問いかけ自体が、家庭の中に「学校モード」を持ち込んでしまいます。
⚠️ 夜の「学校連絡」が回復を妨げることがある
家は子どもにとって「安全な基地」でなければなりません。でも夜に学校からの連絡が届くと、家の中にいても学校のプレッシャーから逃げられない状態になります。回復には「完全に休める時間」が必要です。
解決策①:連絡手段を「メール・アプリ」に切り替える
電話は「今すぐ反応しなければならない」という圧力を生みます。メールやアプリなら、好きな時間に確認でき、好きな時間に返信できます。
連絡手段を変えるメリット
✅ 子どもに聞こえない——電話の声を子どもが聞いて動揺することがなくなる
✅ 返信のタイミングを選べる——夜9時に来ても、翌朝に返信できる
✅ 記録が残る——「言った・言わない」のトラブルが減る
✅ 感情的になりにくい——文字のやりとりは、お互いに落ち着いて話せる
「先生のご配慮はとても嬉しいのですが、夜に連絡が来ると子どもが緊張してしまい、眠れなくなることがあります。できればメールやアプリ等の文字連絡にしていただけると、こちらも落ち着いて対応できます。よろしくお願いします。」
子どもへの配慮として伝えると、先生も快く対応してくれることがほとんどです。
解決策②:「通知オフの時間」を家族のルールにする
連絡手段を変えたうえで、もうひとつ大切なのが「通知を見ない時間帯」を決めることです。
夜21時以降は「学校関係の通知を見ない」ルールを作る
学校アプリの通知をオフにするか、サイレントモードにする。「夜は学校のことを考えない時間」と決めることで、家が本当の安全地帯になります。
「明日の話」は夜にしない
「明日は行けそう?」という問いかけも、夜の子どもにとっては大きなプレッシャー。もし確認が必要なら、朝食のあとや昼間の落ち着いた時間帯にするようにします。
お母さん自身も「見ない勇気」を持つ
学校からの連絡を夜中に確認して、一人で不安を膨らませてしまうのはお母さん自身にも辛いこと。「明日の朝に確認する」と決めるだけで、夜の質が変わります。
先生に「明日の期待」を伝えないようお願いするには
「明日待ってるね」という言葉をやめてほしい場合、直接伝えることをためらうお母さんも多いです。でも、子どもの回復のために環境を整えることは、保護者の大切な役割です。
「先生が温かく声をかけてくださることは、とてもありがたいです。ただ、『明日来てね』という言葉を受け取ると、子どもが夜眠れなくなってしまうことがあります。『来られるときに来てね』『待ってるよ』よりも、『ゆっくり休んでね』という言葉の方が、今の子どもには受け取りやすいようです。ご負担をおかけして申し訳ないですが、もしよろしければ……」
先生を責めず、子どもの状態を具体的に伝えることがポイント。
先生との関係は、子どもの回復に大きく影響します。「言いにくい」と感じることでも、子どものために声を上げることは、逃げではなく親としての行動です。
今夜、子どもがスマホを見ながら不安そうにしていたら、そっとひとこと。「通知、今夜は見なくていいよ」——その一言が、ぐっすり眠れる夜につながるかもしれません。
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