「あっ、○○さんがいる。向こうの道から行こう」

「今は○○ちゃんのお母さんが公園にいる時間だから、公園は避けよう」

「もう少し遅い時間にコンビニ行こう。今は子どもたちの下校時間と被るから」

心当たりはありますか?平日の昼間、まるで忍者のように移動ルートを計算しながら外を歩く——。不登校の子を持つお母さんから、本当によく聞く話です。

でも、外を歩くことは、何も悪いことではありません。

今日はその「スリル」の正体と、もっと堂々と外に出られるヒントをお届けします。

なぜ平日の外出がこんなに怖いのか

親子ともに感じるあの独特の緊張感——その正体は何でしょうか。

💬 あの「スリル」の正体

お母さん側:

「なんで昼間から外にいるの?と思われそう」
「ちゃんと学校に行かせてないと思われたくない」
「自分がダメな親だと思われてしまう気がする」

子ども側:

「みんなが学校にいる時間に外にいるのが後ろめたい」
「同じクラスの子に見られたら恥ずかしい」
「先生に見られたらなんて言えばいいかわからない」

どちらの気持ちも、十分すぎるほど理解できます。でも少し立ち止まって考えてみてください。平日の昼間に外を歩くことは、法律的にも道義的にも、何も問題ありません。

「学校に行くべき時間に外にいる=悪いこと」というのは、思い込みです。その思い込みが、親子を「忍者モード」にさせているのです。

外に出ることは、回復の大切な一歩

実は、不登校の子どもにとって「外に出る」ことは、心の回復において非常に重要なステップです。

家の中だけにいると、世界がどんどん狭くなります。日光を浴び、風を感じ、知らない人の声を聞く——そんな何気ない刺激が、心のエネルギーを少しずつ補充してくれます。

📌 「外に出る」ことが回復につながる理由

日光を浴びると脳内のセロトニン(幸福ホルモン)が分泌され、気分が安定しやすくなります。また、家以外の場所で過ごす時間は「外の世界は安全だ」という感覚を少しずつ取り戻すきっかけになります。罪悪感を持ちながら出かけるより、「今日も一歩出られた」と誇りに思えるほうが、ずっと回復が早まります。

お母さんが堂々と外を歩けば、子どもも「外に出ていいんだ」と感じられます。忍者モードを卒業することが、子どもの回復にもつながっているのです。

平日に「堂々と」外で学べる場所が増えている

もう一つ、知っておいてほしいことがあります。今は、平日の昼間に外で学ぶことができる場所が、全国各地に広がっています。

🏫 平日に外で学べる場所・サポート

01
学びの多様化学校(不登校特例校)

不登校の子どもの実態に合わせた特別な教育課程を持つ学校です。体験学習や少人数授業など、通常の学校とは異なるペースで学べる環境が整っています。文部科学省が全国での設置を推進しており、まだまだ数は少ないですが年々増加しています。

02
教育支援センター(適応指導教室)

各市区町村の教育委員会が設置する公的なサポート施設です。スタッフとの会話、グループ活動、学習支援など、子どものペースに合わせた支援を受けられます。通所は学校の出席扱いになる場合もあります。

03
フリースクール・民間の居場所

NPOや民間団体が運営する子どもの居場所です。学習だけでなく、料理・アート・スポーツなどの体験活動を通じて、社会とのつながりを取り戻すきっかけになります。費用や内容は施設によって異なります。

「平日に外にいる=サボっている」ではなく、「平日に外で学んでいる」という選択肢が、今は確かにあります。まずはお住まいの地域の教育委員会や学校の担任に相談するところから始めてみてください。

近所の人に会ったら——使えるひと言

とはいえ、急に堂々とするのは難しいですよね。もし近所の人に会ったとき、どう答えればいいか迷う場面のために、使えるフレーズをご紹介します。

💬 こんなひと言でOK

「今日はちょっと体調不良でね」
→ 嘘ではない。心が休息を必要としているのは本当のこと。

「今日は一緒に出かけてるんです」
→ 事実をそのまま。余計な説明はしなくていい。

笑顔で「こんにちは!」とだけ言って通り過ぎる
→ これが最強。何も聞かれなければ、何も答えなくていい。

忍者を卒業する日が、回復の始まり

平日の昼間に外を歩くことは、悪いことではありません。隠れる必要も、謝る必要もない。

お母さんが堂々と太陽の下を歩ける日が来たとき、子どもも少しずつ「外は怖くない」と感じられるようになります。

忍者モードを卒業する一歩は、小さくていい。今日、いつもより少しだけ堂々と歩いてみてください。

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