損害保険ジャパン株式会社様、この度は弊社の取材をお引き受けいただき、誠にありがとうございます!
本記事では、先日リリースされた「復学支援見舞金補償保険」、通称「不登校保険」について、開発者の舟根様へのインタビューを通じて、その実態と開発の想いをお届けします。
それでは、早速インタビューに移りたいと思います。
目次
−商品開発の経緯:どのような背景からこの保険商品が生まれたのか−

舟根正浩さん 損保ジャパンにて「復学支援見舞金補償保険」を開発。学校や文教領域における保険商品・サービスの開発・営業支援を担当
私たちの部署は、子どもや学校を対象に「新しい価値を生み出す」というミッションのもと活動しています。例えば、小学校で使われているタブレットの破損に関する賠償保険なども扱っていますが、近年、いじめや不登校の問題が深刻化していることに、以前から課題意識を持っていました。
また、私自身が子育てをする中で、子どもの通う小学校でも、クラスに1人や2人は不登校の子がいる現状を目の当たりにし、この問題が他人事ではないと強く感じました。そうした個人的な想いと、担当している自治体・学校関連の業務内容から、保険会社として不登校やいじめの問題にアプローチできないかと考え、この商品開発に至ったのです。
保険商品として成立させるには、怪我や交通事故のように、誰にでも起きる可能性のある事象である必要があります。以前は、不登校は所得や家庭の事情が理由で、特定のご家庭にしか起こらないと考えられがちでした。しかし、近年は社会の考え方が変化し、不登校はどのご家庭にでも起こりうることだと一般的に考えられるようになったことも、商品開発の大きな要因となりました。

不登校の児童数の増加とともに、支援が行き届かない児童の数も増加している
−保険商品の内容:具体的な補償内容や対象、特徴など−
「一般の方が加入する怪我や病気の保険とは異なり、自治体やPTAが契約者(被保険者)となります。まず、導入する自治体やPTAには、不登校に関する支援制度を構築していただきます。弊社は、その規約づくりから実装までを一緒にサポートしていきます。」
「そして、保険に加入している自治体やPTAに属するお子様が不登校になった場合、契約者(被保険者)がその保護者にお見舞金を給付します。弊社は、契約者(被保険者)に対して補償金10万円を支払うという流れです。保護者がお見舞金を受け取るには、①文部科学省が定める不登校の定義に当てはまっていること(※)、②学校のスクールカウンセラーや相談員等への専門的相談をしていること、という2つの条件を満たす必要があります。」
(※)文部科学省の定める不登校定義
何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が 登校しないあるいはしたくともできない状況にある状態により、年間30日以上欠席した場合。 ただし、病気や経済的な理由によるものは除く

不登校保険の仕組み
「また、保険の商品名は「復学支援見舞金補償保険」となっていますが、「復学」は単に学校に戻ることだけを指すものではないと考えています。再登校に限らず、子どもたちが、その子の特性や環境、保護者の皆さまのお考えにも沿った学びの場を選択されることを「復学」と捉えています。
不登校の子ども達は一時的に心が疲れて学校に行けないというだけであって、学びたいという意欲やスポーツを頑張りたいという気持ち、自分の将来に対する漠然とした不安はもちろん持っていると考えています。学びの形が多様化する中、子どもたち一人ひとりの特性や環境に合わせた学びが選択できるようサポートしていきたいと思っています。」
−今後の不登校支援に関する展望について−
「子どもに対する医療費助成が進む一方、子どもや保護者を取り巻くリスクは多様化しています。
>>>ココンも不登校の子どもたちへのオンライン学習支援を行ってきたので、舟根さんの想いに非常に共感しました!
「また本制度は現在、松山市小中学校PTA連合会様にはご導入をいただいておりますが、他にも複数のお客様より前向きなご検討を進めていただいています。今後、少しでも多くのお客様へ意見交換を通した丁寧な情報提供を行っていきたいと考えています。」
−不登校支援に関するイベントやセミナーの開催について−
「お子様が不登校になった際、子どもに関する相談先は学校などを含めいくつも選択肢がありますが、保護者の方自身について身近に相談できる先が少なく、不登校となったお子様だけではなく不登校児童生徒を持つ保護者の皆さまの孤立を緩和できる支援サービスを現在検討しています。」
−インタビューを終えて−
舟根様、改めてこの度は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
「不登校保険」に関する実態や開発の想いを知ることができ、大変充実した時間となりました。舟根様がご自身の子育て経験から着想を得て、この保険商品に反映させたというお話は、特に印象的でした。
ぜひ今後、ココンとも連携させていただき、一緒にサービスを提供できれば幸いです。
「復学支援見舞金補償保険」に関して、詳しく知りたい方は下記よりご覧ください。
本日はインタビューをお引き受けいただきありがとうございました!
※本保険商品に関する詳細はこちらから