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「学校に行きたくない」という子どもの気持ちに寄り添う中で、保護者の方が密かに抱える「もう一つの不安」――それは、「きょうだいも不登校になってしまうのでは?」という声なき問いかもしれません。この度、不登校の子どもを持つ多くの家庭が直面しながら、これまであまり語られてこなかった「きょうだい不登校」に初めて光を当てた書籍が刊行されます。

文部科学省の調査でも不登校児童生徒数が過去最多となる中、CoConは、このニュースが、不登校の家族をひとりにしないための大きな一歩となると考え、その内容と保護者の皆様へのメッセージをお伝えします。

不登校の「もう一つの側面」に光を当てる新刊

2026年8月7日、明治図書出版株式会社より、書籍『きょうだい不登校 「学校に行きたくない」を連鎖させない家族のあり方』が刊行されます。

この書籍は、これまで「上の子に続いて、下の子も学校に行きたがらない」といった形で多くの家庭が経験しながらも、明確な名前を与えられてこなかった「きょうだい不登校」という現象に、初めて正面から光を当てたものです。

著者は、「明るい不登校」代表であり、ご自身も3人のお子さんの不登校を経験された山本りか氏。その経験者ならではの視点から、この見過ごされてきた問題の実態を明らかにし、“どの子も犠牲にしない”家族のあり方を提案しています。

「きょうだい不登校」という言葉は、まさに多くのご家庭が抱える漠然とした不安に、具体的な輪郭を与えてくれるものだと感じています。この言葉が広がることで、同じ悩みを持つ保護者の方々が繋がりやすくなるはずです。

「きょうだい不登校」とは? データが示す見過ごせない現実

不登校は今、社会全体で向き合うべき大きな課題となっています。文部科学省が2025年10月29日に公表した「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、小・中学校における不登校児童生徒数は353,970人と、12年連続で増加し、過去最多を更新しました。

このような状況の中で、これまであまり語られてこなかったのが、不登校が「きょうだい」に与える影響です。文部科学省委託事業「不登校の要因分析に関する調査研究」(令和6年3月公表)では、不登校児童生徒の保護者200名への調査において、37.7%が「きょうだいの不登校」を背景要因として挙げており、これは調査項目のなかでも最上位に位置しています。

このデータは、「きょうだい不登校」が、決して一部の家庭の特殊な出来事ではなく、多くのご家庭で起こりうる現実的な課題であることを示しています。

💡 ワンポイント

文部科学省の調査でも、きょうだいの不登校が不登校の背景要因として最上位に位置していることは、私たちCoConも大変重く受け止めています。この現実から目を背けず、家族全体で支え合える環境を考えることが重要です。

「自分はしっかりしなきゃ」…きょうだいが抱える心の負担

不登校の子どもがいる家庭では、保護者の関心やエネルギーが、どうしても不登校の子どもに集中しがちです。その結果、学校に通っているきょうだいは「自分まで崩れたら、親に迷惑をかけてしまう」「自分はしっかりしなければ」といったプレッシャーを感じやすくなります。

不登校になる・ならないにかかわらず、きょうだいは陰で強い我慢を強いられていることが少なくありません。自分の感情を抑え込んだり、無理をして「良い子」を演じたりすることで、心に大きな負担を抱えている可能性があるのです。

⚠️ 注意

不登校の子どもに意識が向きがちですが、きょうだいもまた、その状況に深く影響を受けています。彼らが抱える見えないストレスや心の負担に、保護者の方が気づくことが大切です。無理に「しっかりしなさい」と求めるのではなく、個々の感情を受け止める姿勢が求められます。

経験者が語る「どの子も犠牲にしない」家族のあり方

今回刊行される書籍は、「きょうだい不登校」というテーマに正面から取り組んだ初の書籍として、以下の特長を持っています。

特長1:経験者ならではのリアリティ

著者である山本りか氏自身が3人のお子さんの不登校を経験しているため、現場の保護者でなければ分からないリアルな感情や状況を、「タテマエ抜き」で解説しています。

特長2:“こうあるべき”や“これが正解”を求めない

不登校を否定的に捉えるのではなく、子ども本人、きょうだい、そして親それぞれの心が軽くなるような「新しい日常のつくり方」を提案しています。これは、多様な学びの選択肢が広がる現代において、非常に重要な視点です。

特長3:母親の居場所のつくり方がわかる

子どもが不登校になると、特に孤立や精神的な不調に陥りやすいのが母親です。本書では、母親が家の外に居場所をつくることの大切さや、その具体的な手立てについても詳しく解説されています。

この書籍は、不登校を「問題」として解決するのではなく、家族全員が心穏やかに過ごせる「新しい日常」をどう築くか、という視点を与えてくれます。特に、孤立しがちな母親が、学校以外のフリースクールや地域のコミュニティ、オンラインでの繋がりなど、外に居場所を持つことの重要性にも触れられているのは、多くの保護者にとって心強いメッセージとなるでしょう。

書籍の詳細は、Amazonのページでもご確認いただけます。
『きょうだい不登校 「学校に行きたくない」を連鎖させない家族のあり方』

今日からできる! CoConが提案する3つの視点

CoConは、この書籍が提供する知見を踏まえ、保護者の皆様が今から実践できる3つの視点をご提案します。

1

きょうだいの「個」に目を向ける時間を作る
不登校の子どもだけでなく、学校に通っているきょうだいにも、意識的に目を向け、個別の時間を作って話を聞いてみましょう。「あなたはあなたのままでいい」「あなたの気持ちを大切にしているよ」というメッセージを伝えることが、心の安定に繋がります。

2

保護者自身の心のケアを忘れない
不登校の子どもを持つ保護者は、とかく孤立しがちです。信頼できる友人や家族、地域の支援機関、そしてCoConのようなオンラインコミュニティなど、頼れる場所を見つけ、自分の感情を話す機会を持ちましょう。ご自身の心と体を労わることも、家族全体を支える上で非常に重要です。

3

「学校以外の学びの場」や専門機関の情報を集める
不登校の子どもには、フリースクール、適応指導教室、オンライン学習など、学校以外の多様な学びの選択肢があります。また、きょうだいを含め、必要であればスクールカウンセラーや教育相談窓口、心療内科などの専門家への相談を検討することも大切です。選択肢を知ることで、心のゆとりが生まれることもあります。

CoConが隣で考えます:不登校の家族をひとりにしないために

不登校は、決して個人や家庭だけの問題ではありません。社会全体で考え、支え合うべき課題です。そして、その影響は不登校の子ども本人だけでなく、きょうだい、そして保護者の方々にも深く及ぶことがあります。

CoConは「不登校の家庭をひとりにしない。CoConが、隣で考えます。」という軸のもと、これからも保護者の皆様に寄り添い、情報提供やサポートを続けてまいります。この書籍が、多くのご家庭にとって、新たな一歩を踏み出すきっかけとなることを願っています。

もし、今、どうしようもない不安や苦しさを感じている場合は、どうか一人で抱え込まず、専門の相談窓口を頼ってください。

●よりそいホットライン:0120-279-338
●こども家庭庁:子育てに関する相談窓口

よくある質問(FAQ)

Q.「きょうだい不登校」とは何ですか?
A.「きょうだい不登校」とは、不登校の子どもがいる家庭で、そのきょうだいも学校に行きづらくなったり、不登校になったりする現象を指します。文部科学省の調査でも、不登校の背景要因として「きょうだいの不登校」が上位に挙げられることがあります。
Q.不登校の子どもがいる家庭で、きょうだいを支えるにはどうすればいいですか?
A.きょうだいの個々の気持ちに寄り添う時間を作ることが大切です。不登校の子どもだけでなく、もう一人のきょうだいにも意識的に目を向け、プレッシャーを感じていないか、話を聞いてみましょう。また、「あなたはあなたのままでいい」というメッセージを伝えることも重要です。
Q.この書籍はどんな保護者におすすめですか?
A.不登校の子どもがいるご家庭で、きょうだいへの影響が気になっている保護者の方、あるいはすでにきょうだいも学校に行きづらさを感じている保護者の方におすすめです。また、不登校を「問題」として捉えるだけでなく、家族全員が心穏やかに過ごせる「新しい日常」を築きたいと考える方にも役立つ内容です。
Q.保護者自身の心のケアについて、CoConはどのように考えていますか?
A.CoConは、不登校の子どもを持つ保護者の方々が孤立しないよう、ご自身の心のケアを非常に重要だと考えています。信頼できる人や支援機関、オンラインコミュニティなどを頼り、自分の感情を話す機会を持つこと、そしてご自身の心と体を労わる時間を確保することが大切です。
Q.フリースクールは「きょうだい不登校」の解決に役立ちますか?
A.フリースクールは、学校以外の多様な学びの選択肢の一つであり、子どもが自分らしく過ごせる居場所を提供することで、不登校の子どもだけでなく、きょうだいを含めた家族全体の心の負担を軽減する可能性があります。多様な学びの場を知ることは、選択肢を広げ、心のゆとりを生み出すことに繋がります。

参考・出典元

本記事は以下の公的機関等の情報を参考に作成しています。制度の詳細・最新情報は必ず一次ソースでご確認ください。

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