オンラインと対面の指導を組み合わせ、中学生の学習支援と居場所作りに取り組みます
不登校の中学生を支援するため、県教育委員会が新しい支援学校を開校しました。
この支援学校は「不登校支援ならネット」と名付けられ、中学生たちが学校に通いづらい状況でも利用することができます。
前年度、この学校に入学した生徒たちは「登校日数が10日以下」であったりするなど、通常の学校に通うことが難しい状況にありました。
不登校支援ならネットでは、オンラインでの学習が中心となっています。
初日の授業では、生徒たちはスタッフからオンラインで進め方のガイダンスを受けました。
また、学校では個々のペースで学習指導を受けるために、田原本町にある県教育研究所に通うという選択肢もあります。
そこでは教員などと対面で学習指導を受けることができ、学校の敷地内には運動場もありますので、スタッフや他の生徒と一緒に体を動かすこともできます。
県教育委員会によると、県内で年間の登校日数が10日以下の中学生は昨年度243人。
平成27年度には136人でしたので、その数は急増しています。こうした生徒たちに対し、学習の機会を提供し、居場所を作る必要があるとされています。
不登校支援ならネットのスクールマネージャーである中村衛さんは、「学校に行けない生徒たちにとって、居心地が良くて興味を持って学べる場所にしたいです。少しでも生徒たちの悩みを解決し、社会的な自立につなげたいと考えています」と話しています。
このような不登校支援学校が開校することで、中学生たちが適切なサポートを受けながら学び続けることができるようになるでしょう。