「不登校のトビラ」第二回では、不登校の専門家が「子どもとゲームとの付き合い方」をテーマに、トークセッションを行いました。
この記事では、イベント内「コミュニケーション能力が心配。ゲームばっかりしていて人と付き合っていけるの?」というセクションを記事化しています!
ぜひこの記事からチェックしてみてください。
目次
▼登壇者
一般社団法人 楽習楽歴代表理事
蓑田雅之さん
コピーライター。
「東京サドベリースクール」の元保護者であり、現在は評議員を務める。
子どもがオルタナティブスクールへ通うようになり、従来の学校教育のあり方に疑問を持ち、教育分野の研究に着手。
自立した人間を育てるための保護者のあり方を探求するとともに、企業や保育園・幼稚園で不登校にならないための予防薬「おはなしワクチン」の活動を続けている。
◆蓑田さんの著作『「とりあえず、ビール。」で、不登校を解決する』
NPO法人 自由創造たんぽ代表理事
米澤美法さん
NPO法人 自由創造ラボたんぽぽ代表。心理支援カウンセラー。子育て支援員。
息子の不登校の経験と、自身の海外での生活や仕事の経験から、日本で窮屈さを感じる子どもたちが自分らしく生きるために、「常識」にとらわれない幸せな生き方のサポートに目覚め、湘南エリアで活動中。
レギュラーワークは図書館。本と音楽とちいかわとMARVELをこよなく愛する。
コミュニケーション能力が心配。
ゲームばっかりしていて人と付き合っていけるの?
蓑田:でもオンラインゲームってかなりコミュニケーション能力が必要ですよね。
米澤:すごい必要なんですよ。うちの「マイクラ部」部長をやってくれてる子がいるんですけど。
彼が高校受験するときにサポート校に行ったら面接のときに「学校行ってなくっても、そのコミュニケーション力が高いけど、何で?」って聞かれたらしいんです。
蓑田:なるほどね。
米澤:そのときにはっきり「ゲームです」って言ったらしくて。
彼も、ずっとオンラインのゲームでいろんな人たちと交流をしていている。
ゲームのコミュニティにはいろんな場所があるので、ちょっと口の悪い人たちが集まるようなところって自然に自分たちで判断して行かなくなるし、自分が居心地いいところでみんなプレーをしたりする。
そうするとなんとなくその中でもマナーみたいな「こういう言い方するとみんな引いちゃうんだな」とか、そういうのも学んでいくので、コミュニケーション能力はつくと思います。
蓑田:多分ね、オンラインゲームとか親がやってないから心配になるんじゃないかと思うんですよ。
昔テレビが出た頃に、鉄腕アトムっていう有名な漫画があったんです。あれって鉄腕アトムが飛ぶじゃないですか。親が「あれを見た子が2階から飛ぶんじゃないか」っていうすごい心配したって話があるんですけど、そんな事例1件もなかったですよね。
米澤:ないですよ(笑)
蓑田:だからやっぱり親は、今までにないものが出てくるとそれに対して心配しちゃうんですけど、でも全くそういうことはないんですよね。
米澤:馬車の時代から車になるときも「車なんて危ない」と虐げられたらしいですよね。でも、今や車は当たり前のツール。そういう「未知のものに対する恐怖」ですよ。
蓑田:「未知のものに対する恐怖」だと思うし、これだけゲームがもう世の中にあってオンラインゲームみんなやってて問題も起きてないと思うんで、そんな心配しないでいいと思います。
コミュニケーション能力が育たないのは、ゲームのせいではないと思います。
米澤:そうですね。あとゲームで、例えばチャットとかで、自分がうっかり失敗した発言とかしても、そういう失敗から子供たちも学ぶ。そうやって、コミュニケーション能力が育まれる、いいツールだなと思いますね。
蓑田:本当にいいツールですね。
不登校のトビラ 第2回「子どもとゲームとの付き合い方」
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次回開催もお楽しみに!
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