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【長崎県】元教員がフリースクール「アリビオ」2023年7月開校へ

元教員による不登校支援のフリースクール「アリビオ」が開校。不登校の子どもたちをサポートする安心な学びの場。

7月1日に、長崎県長崎市大井手町にあるフリースクール「アリビオ」が開校する予定です。この学校は、不登校の子どもたちをサポートすることを目的としています。代表者は、以前は長崎市立中学校で教頭を務めていた大石真弘さん(54歳)です。彼は自身の残りの人生を、不登校の子どもたちに注力することに決意し、早期退職を選びました。

 

大石さんは長崎市出身で、小学校6年生の時に福岡市に転居しました。その環境の変化や友人関係の悩みから、中学2年まで不登校を経験しました。福岡大学商学部に進学後、非行少年の家庭教師として働く中で、「学校に行けない子どもたちを助けたい」という思いが芽生え、教員免許を取得して長崎県に戻りました。

 

32年間にわたり社会科の教員として働く中で、家庭内の問題やいじめ、対人関係などさまざまな理由で学校に来なくなった生徒たちの相談に乗ってきました。その経験を活かし、大石さんは今年、フリースクールの運営に生かすために「不登校訪問支援カウンセラー」と「児童発達支援士」の2つの資格を取得しました。

 

「アリビオ」という名前はスペイン語で「安心」や「ホッとする」という意味です。この学校では、少人数のクラスで勉強を行い、生徒たちの努力を家庭や学校に伝えることを重視しています。また、生徒たちの心の状態を把握し、いじめなどの原因がある場合には関係機関への連携も行います。大石さんは、「アリビオが子どもたちにとって選びやすい選択肢の一つとなればいい」と願っています。

 

現在、長崎市では不登校支援の団体が20団体(2023年6月16日時点)存在しており、アリビオもその一員となる予定です。