「不登校のトビラ」第二回では、不登校の専門家が「子どもとゲームとの付き合い方」をテーマに、トークセッションを行いました。
この記事では、イベント内「夫婦で不登校に対するスタンスが違う。どうしたらいい?」というセクションを記事化しています!
ぜひこの記事からチェックしてみてください。
目次
▼登壇者
一般社団法人 楽習楽歴代表理事
蓑田雅之さん
コピーライター。
「東京サドベリースクール」の元保護者であり、現在は評議員を務める。
子どもがオルタナティブスクールへ通うようになり、従来の学校教育のあり方に疑問を持ち、教育分野の研究に着手。
自立した人間を育てるための保護者のあり方を探求するとともに、企業や保育園・幼稚園で不登校にならないための予防薬「おはなしワクチン」の活動を続けている。
◆蓑田さんの著作『「とりあえず、ビール。」で、不登校を解決する』
NPO法人 自由創造たんぽ代表理事
米澤美法さん
NPO法人 自由創造ラボたんぽぽ代表。心理支援カウンセラー。子育て支援員。
息子の不登校の経験と、自身の海外での生活や仕事の経験から、日本で窮屈さを感じる子どもたちが自分らしく生きるために、「常識」にとらわれない幸せな生き方のサポートに目覚め、湘南エリアで活動中。
レギュラーワークは図書館。本と音楽とちいかわとMARVELをこよなく愛する。
小3男子です。両親で子どもの不登校に対する考え方が違うことで、子どもが父嫌いになっています。父が家にいるときは、勉強の話が出ないように、無理に接しているように見えます。それを見ているといつも心苦しいです。やっぱり両親の価値観が違うって、子どもに悪影響ですか。
蓑田:
これは永遠のテーマですよね。
米澤:
これは悩む方は多いですね。
蓑田:
勤めている人、特に男親の場合は、自分がちゃんと学校で勉強して、高校・大学を出て、企業に勤めて……ルートに乗っちゃってるから、そこから外れるっていうことに対する抵抗感ってすごく大きいんですよね。
米澤:
そうですね。
蓑田:
ゲームばっかりやってて、こいつがちゃんとした社会人になれるとは思えん!みたいな。そういうマインドになっちゃうんですよね。そこを解きほぐすのはすごく大変。ただ本当に、夫婦の関係が悪くなっちゃうと、家庭の雰囲気が悪くなっちゃうんで。なるべく話し合いを持つっていうことは大事。米澤さんのところにもご相談来てましたよね。
米澤:
相談は、結構多かったりしますね。やっぱりお父さんのマインドを変える……っていうと本当に失礼な言い方になってしまうのですが、お父さんの気持ちが変わっていくって、本当に難しい。
うちのたんぽぽで出してる不登校の応援メッセージ集とかがあるんですけれども。価値観がお父さんと違いすぎて、子どもを守るために離婚までお話が行った家庭があったんですけど。お父さんに最後にと思って、うちで発行してる冊子を渡したら、たまたまそのお父さんがファンの人が、冊子の中にメッセージを書いていたんです。
日本の学校の教育に疑問を感じてたから、自分でもトリリンガルスクールを立ち上げたりされてる方だったんですけど。そのお父さんがファンだった人が言っているのを読んで、お父さんの気持ちが変わって、不登校を受け止めてくれるようになって、離婚しないで済みましたっていう。
だからお父さんがどんなところで、気持ちが変わるのかっていうのは、本当にその人その人のポイントで難しいと思うんです。
蓑田:
それで僕、「『とりあえずビール。』で不登校を解決する」って本をお父さん向けに書いたんです。それで、本を読んでご主人が考えを変えてくれたっていうパターンもあります。ありますけど、全然読んでくれないとか、読んでももう全く変わりませんでしたっていうこともありますね。
◆蓑田さんの著作『「とりあえず、ビール。」で、不登校を解決する』
米澤:
うちの場合は、私が断固として「大丈夫だから、私に任せてください」って言いはったんで、あんまり口出さないで見守ってくれたというか。うちの夫は、私が言い張ったのも良かったのかなと思ってます。
蓑田:
せめて黙ってて、みたいな。口出ししないでお願い、みたいなね。
米澤:
そうそう。そうしました。
不登校のトビラ 第2回「子どもとゲームとの付き合い方」
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次回開催もお楽しみに!
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