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学校に行けない子どもも通える“特例校”——増え続ける不登校の子どもたちへの支援と学校改善

不登校増加への支援と学校改善の重要性!安心な環境づくりが求められる

 

2021年度、学校を30日以上欠席した不登校の小中学生は24万4000人以上に上りました。9年連続で増加し、過去最多となりました。中学生では20人に1人の割合です。

不登校の子どもたちは、さまざまな理由で学校に行くことができません。「たくさんの人に合わせるのが苦手」や「学校の雰囲気が落ち着かない」と感じている子もいます。

 

しかし、中には学校に通えるようになった子どもたちもいます。彼らが通うのは「学校らしくない学校」です。この学校では制服や定期テスト、部活動、修学旅行はなく、行事も入学式と卒業式だけです。授業の他にも、不登校の子どもたちのために「学び直し」の時間も設けられています。

 

国もこの問題に取り組んでいます。今年3月には「学びにアクセスできない子どもたちをゼロにする」という目標を掲げ、学校内外に学びの場を整備するなどの対策を講じました。

その中で注目すべき取り組みが「学校の風土の見える化」です。文部科学省は、「学校の風土と欠席日数には関連がある」と考え、ツールを使って学校の状況を把握しようとしています。それをもとに、「授業の改善」や「学校環境の整備」などを進めて、「みんなが安心して学べる場所」にすることを目指しています。

 

不登校の子どもたちには、安心して学べる場所が必要です。そのためには「受け皿」が必要ですが、ただ対応するだけでなく、子どもたちや負担のかかる先生たちにとって過ごしやすい学校をつくることも求められています。増え続ける不登校の子どもたちへの支援策と学校の改善が、重要な課題となっています。